やまじゅん通信 “きょうのヤマ場”

日本共産党前神戸市会議員 山本じゅんじ WEB通信

須磨多聞線

2019-03-25 | 議会だより
 先日の一般質問で、須磨多聞線について質疑。すでに神戸市は、沿線となる地元が申し立てた、あらたな道路公害調停には応じなと、表明していました。道理がない、応じるべきだと質したのが私の質問です。
神戸市は、「15年にもおよぶ話し合いをした」「道路を前提としない話し合いには応じられない」「地元が話し合いに応じない」などと答弁。一方で地元は、第3者をはさんで話し合いをしようと提案しているものです。その話し合いを拒否しているのは神戸市です。
そもそも、地元は、神戸市との話し合いの前提として道路建設反対とはしていません。納得のいく話し合い、回答を求めているのです。
調停に応じる義務はない、との姿勢も示しており、あまりにも不誠実という印象です。
 須磨多聞線をめぐっては、最近いろんな角度から「建設を推進せよ」という議論も出てきました。”豪雨時に主要な道路が通行止めになり、移動ができなくなったのはこの道路がないからだ””救急車の運行に支障を来す””垂水の深刻な渋滞緩和に必要だ”などというものですが、どれも明確な根拠はありません。
どういう意図があるのかわかりませんが、なかには事実を曲げて、”道路が通れば資産価値が上がる、反対しているのは共産党”などというあきれたコメントをされているかたもおられるとききました。私は資産価値云々のことなど一度もコメントしたことも、議論したこともありません。全く別の問題にすりかえて合理化しようというのはフェアではありません。
 根本問題は、そもそもの都市計画のありかたや、開発許可のありかたが問題だということです。垂水の渋滞の問題でも、郊外型店舗を多く立地させれば車が集中するのは当たり前。なのにそれに対する対策を事前に打ってこなかったことが問題です。
防災の問題でも迂回ルートのありかたなどもきちんと検討すべきもの。危機管理としてのありかたの問題です。
須磨多聞線は多井畑工区と西須磨工区とがあります。それぞれ別々の議論が必要なのに、両者をごっちゃにした議論もあり、問題の本質が変わってしまっているのではないかとも感じます。
私が問題にしているのは、西須磨工区であり、あたかもここがボトルネックであるかのような議論は、本質とはずれた議論になってしまいます。
現状では、地元の方々が納得できるような状況にないのは確かです。私も納得できません。

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