郷が杜備忘録

旅行や読書と日々の行動の記録。
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日本紀行(遠藤周作著)

2023-02-26 | 読書

古い本を整理していて、こんな本が見つかりました。

以前に古本屋で買って、そのうち読もうと思って積ん読になっていたものです。
パラッと開いて、作者紹介をみたら、遠藤周作さんは1923年3月27日生まれで、今年は生誕100年であることがわかりました。
この1923年には、私の好きな司馬遼太郎さんや池波正太郎さんも生まれています。
この遠藤周作さんの紀行文集の発行は1974年10月です。
60年代から70年代に「旅」などに書かれたものを集めたようです。
大きくは、「埋もれた古城」、「日本の旅」、「土地と私」、「切支丹の里」に分かれています。
たまたま読んだのは「タイムマシンで見た清洲城」というところでした。
遠藤氏が、織田信長における桶狭間の戦いの跡を、現地に見学に行くというものです。
信長が居た清洲城跡から桶狭間までの移動道も含めて実地に見学に行くもので、その感想を綴っています。
最初に、清洲城の跡に行くのですが、1970年当時これが線路わきの小さな空き地になっていたそうです。
遠藤氏もびっくり、有名な清洲城がこんな扱いを受けたと信長に代わって怒っていました。
でもその後それらしくなったと思います。
私が何年か前、東海道本線を岐阜方面に向かっていた時、線路わきに「清洲城」らしきものを見た覚えがあります。
そのあと、遠藤氏は熱田神宮から決戦の地「田楽狭間の古戦場」にゆくのですが、これも広い場所を連想していた
遠藤氏には、小さな空き地に碑が立っていうという状況にがっかり、空想の中で描いていた戦場の姿に、
この場所を選んだ自分の失敗を悔やんだようです。
このエッセイは、昔の交通公社発行の「旅」という雑誌に書いたようで、後段の解説で、当時編集長であった岡田喜秋さんが語っていました。

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