ボランティアの仕事の関係で、標題の本を読みました。
この本は、飯島勲、田中真紀子、小泉信子の3人の人物論を横糸として織り込みながら、
2001年4月の小泉政権誕生から、2004年9月の第二次改造内閣人事までの歩みを追った
ものである。
その間には。安倍晋三の幹事長抜擢人事、田中真紀子の議員辞職後の選挙戦と政界復帰、北朝鮮拉致
被害者家族問題や道路公団民営化問題への対応などの出来事も絡めて追ったものである。
地元の集会所でやっている交流サロンに行って見た。
先に回覧板でお知らせがあり、勉強会があり、地元のことを知る手掛かりがあると
案内されているので、興味を持って行って見た。
テーマは「岩沼を知る手がかり」、コミュニティセンターの所長さんが講師であっ
た。市役所のOBの方で、ずっと地元に住んでいる方なので、岩沼の古い歴史の話か
ら最近の話までいろいろ聞けて勉強になった。
新聞にも載った話ではあるが、今年3月になくなった元NHKアナウンサーの鈴木健二
さんは、東北大学の卒業であるが、在学中岩沼市内に下宿して通学していたとい
う。(著書「ビッグマン愚行録」にある)
また、昨年亡くなったムツゴロウこと、畑正憲さんは、東大の大学時代、命を絶と
うと夜汽車で北に向かい、たまたま岩沼駅に降り、旅館に泊まって睡眠薬を買おう
としたが店が閉まっており、阿武隈川のそばで一夜を明かしたという。旅館に戻る
と、おかみさんが心配しており、チリ紙に包んだものをポケットに入れてくれたと
いう。中には1万円札が入っており、東京に戻って復活するきっかけになったとい
う。(著書「ムツゴロウの放浪記」にあり)
ここ最近では、令和3年、4年の芥川賞の受賞作品に岩沼や地元の玉浦のことが載っ
ているとのことで、今度図書館で借りてきて読んでみたいと思った。
いずれも作者は仙台市出身の方であったからでもあろうが、地元の名が広まること
はうれしいことである。
作品は、「貝に続く場所にて」(石沢麻衣著)と「荒地の家族」(佐藤厚志著)で
ある。
しばらくぶりに時代小説を読んだ。佐藤雅美さんの八州廻り桑山十兵衛シリーズだ。