森功(もり いさお)著、「総理の影」を読んだ。
総理に就任した菅義偉氏に関する本である。
2015年に雑誌に掲載したものを、2016年に書籍にしたもので、4年程前のものである。
しかし、菅総理の生い立ちから政治家に成るまでや政治家に成ってからの行動や考え方について書いてあり、
新総理を理解するのに役に立った。
著者の森功氏は、1961年生まれで、週刊誌編集部からノンフィクション作家になった方であるので、
厳しい見方をしていると思う。
内容は、
1、橋下徹の生みの親
2、菅一家の戦争体験
3、上野駅へ
4、港のキングメーカー
5、自民党の反乱分子
6、メディア支配
7、出口の見えない沖縄
8、消えたカジノとUSJ
9、知られざる人脈とカネ
この章立てをみても、どんな方と交流があり、どんなことにかかわってきたかがわかる。
今秋から国会でも論戦が始まるようだが、就任当時あった人気も下降しつつあるようだ。
疲れ切っていた安倍総理から交代して総理となったが、総理となるといつも話題に出され、
発言もひとつひとつ取り上げられ、官房長官時代とは違って大変だと思う。
もりかけ問題などは聞かなくなったが、今後はカジノや参院選選挙違反問題、ふるさと納税や、
メディア特にNHKの問題など、いろいろ俎上に上がってくることもあると思う。
国際情勢も厳しくなっているので、困難を乗り切って、東北出身の首相として、コツコツと
誠実に、国民に語りかけてほしいと思う。