郷が杜備忘録

旅行や読書と日々の行動の記録。
日常のできごとや思い出の写真が中心。 たまに旅行の記事も投稿します!

磊々峡(らいらいきょう)-仙台市秋保温泉

2022-11-24 | 雑知識(過去の切り抜きから)

秋保温泉にある磊々峡は、名取川の浸食により作られた渓谷です。

この渓谷を作っている岩石は、地質学的には「湯元層の軽石凝灰岩」と呼ばれており、「秋保石」と

いう名で広く知られています。

東北大学史料館の腰壁や東北学院大学本館など様々な建築物に使われています。

実はこの石は、いまから800~700万年前に、仙台西部に存在した巨大カルデラ火山によって作り

上げられました。

この火山は「白沢カルデラ」と呼ばれ、大規模噴火に伴って、愛子を中心とした半径20キロメートル

の地域が陥没してできました。


この噴火により発生した火砕流が一瞬で秋保周辺に厚さ100メートルもの火山灰を堆積させ、それが

固まって岩石となり、後に名取川の水が岩石を深く浸食することにより形成されたのが磊々峡です。

この噴火の直後には、陥没した地域に雨水がたまり、「古仙台湖」と呼ばれる巨大なカルデラ湖が

でき、この湖底にたまった地層から、植物の化石がたくさん産出しています。

また、この湖底でできた地層にはゼオライトと呼ばれる粘土鉱物が多く含まれ、ペットのトイレ砂など

脱臭・乾燥剤として利用されているということです。

この情報は、仙台市政だより2021年8月号に掲載された「しりとりでつなぐミュージアム」の

東北大学総合学術博物館さんの記事を参考にしました。

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井上ひさしの裏表

2021-05-19 | 雑知識(過去の切り抜きから)

過去に気になっていた新聞や週刊誌の切り抜きから、最近知ったこと。

 

週刊文春のなかの文春図書館「私の読書日記」のなかに、立花隆さんが書いていたこと。

それは、「私たちの崩壊は確実に進んでいる」という表題で書かれていた。

「人間の底知れない深い闇を見たと思ったのは、西舘好子の「表裏井上ひさし協奏曲」を

読んだとき。」とあり、著者は、井上ひさしの奥さんだった人である。彼女はマネージャーも務め、

劇団こまつ座の座長でもあったという。80年代、この二人は突然、夫人の不倫を理由に突然離婚に

いたったという。離婚劇は、不倫をした奥さんを悪女とすることで終わりその真相が語られることは

なかったが、この本でその真相が語られた。それは、井上のあまりにひどい家庭内暴力だったという。

彼女の子供と両親を守ることを条件に、その真相は隠され、大手出版社が井上をガードしたという。

 

井上は山形の出身で、仙台にも暮らし「青葉繁れる」は有名である。NHKの「ひょっこりひょうたん島」

にも関わり、数々の作品を書いてきて有名だったのに、そういう一面があったというのに、びっくりした。

私が井上ひさしにこだわるのは別の理由もあるのだが、それはナイショである。

 

コメント (3)
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