2017年に亡くなられた葉室麟さんのエッセイを読んだ。
葉室麟さんは、北九州市小倉出身で、2005年「乾山晩愁」で歴史文学賞を受賞し、作家デビューした。
松本清張賞、直木賞、司馬遼太郎賞も受賞し、「地方の視点から歴史を描く」を信条に、精力的に作品を執筆していた。
その葉室さんが、2015年2月から京都で暮らしていた。
この随筆は、週刊新潮に2015年8月から2016年12月までに掲載され、
2017年6月新潮社より刊行された。
この随筆集には68編の作品が載っていた。
そのそれぞれの作品に京都の地名や寺社仏閣から、
そこに登場した歴史上の人物や出来事などに、
葉室さんの経験なども踏まえて、いろんな思いが語られていた。
歴史上のいろいろな私の知らなかったことなどもあり、
これからも興味をもって調べてみたいことなども
思い浮かべることができた。
葉室さんは、私ともそれほど年の離れていない兄貴のような存在に思えた。
もっといろいろなことを教えてもらいたかったと思った。