本を読んでいて、素晴らしい言葉を見つけた。
以下の言葉は、ニーチェの「漂泊者とその影」にあるという。
学び、知識を積み、知識を今なお教養と知恵に高め続けているような人は、退屈を感じなくなる。
あらゆる事柄が以前にもましていっそう興味深くなってくるからだ。
他の人と同じように見聞していても、そういう人はふつうの事柄から教訓やヒントを容易に見出し
たり、考えの隙間を埋めるものを発見したりする。
つまり、彼の毎日は、謎解きとさらなる知識獲得のおもしろさに彩られ、意味のある充実で埋め
尽くされることになるのだ。彼にとって、世界は興味の尽きない対象となる。植物学者がジャングル
にいるようなものだ。
そういうふうに毎日が発見と探索に満ちているのだから、とても退屈することなんてできないのだ。
超訳「ニーチェの言葉」(白取春彦編訳)より