しばらくぶりに時代小説を読んだ。佐藤雅美さんの八州廻り桑山十兵衛シリーズだ。
5冊読んだところで一休みしていたが、長く間が空いてしまった。
前にも書いているが、時代は江戸時代後半の、今の関東周辺を管轄した「八州廻り」という、悪人を取り締まる「関東取締役出役」の話である。
8編の話からなる今回は、出張の多い八州廻りの、十年ぶりの娘との再会から始まる。
この娘にも、いろいろ事情があり、父としての対応や、後妻にもらった妻との関係にも難しいところがある。
間間に、関東周辺のいろんな悪党の話が出てきて、江戸時代も、今と同じようにいろんな悪党がいたものである。そして、それに対応する警察も苦労するようである。
それにしても、江戸時代でも訴訟や裁判の決まりもあり、もちろんいまのように簡単にはいかないのだが、何か事件が起これば村全体も悪党たちの処分に関わらせられるようであった。
時代小説を読みながら、現代も振り返り、世の中の男と女、父と娘、夫と連れ合いなど、いろんなことを考えさせながら、楽しく読むことができた。
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