
昨年なくなられた伊集院静さんのお別れ会が行われたことが、3月に報じられていた。
伊集院さんの本は今まで読んだことがなかったので、読んでみたいと思って古本屋を探したとき
あったのが、この本であった。
この本は小説ではなく、伊集院さんの原点を綴った自伝的随想であった。
若かりし頃、といっても20代後半から30代前半のことのようだ。
その7年余りの、逗子の海岸の「逗子なぎさホテル」での滞在が、その後の作家への始まりになったという。
山口生まれの伊集院さんが、東京での生活に敗れ故郷に帰る前にたまたま立ち寄って、居続けてしまった若者を、
家族のように暖かく迎え入れてくれたのである。
伊集院さんの若いころのことがわかった本であった。
この本を読んで、いつかは鎌倉や逗子にも訪れてみたいと思った。
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