写詩之日々

写真と詩を載せています。

エンドロール

2014-10-07 00:11:24 | ポエム・写真


街路にひびく銃声

草原の馬のひずめ

ベンチに舞う葉のささやき

ひとつの物語がおわり

ひとりの主人公が入れかわる

そのたびに産湯に浸かるように

未知の世界とたわむれる

現実はいっとき追いやられた

なにかを始めなければ!

エンドロールにはまだ早い


ほとり

2014-10-05 00:46:22 | ポエム・写真


高崎スズランデパート近くのお堀端には

いつも水が流れていて

紙飛行機の残骸のようなものが浮いている

空はどこまでも空で

木々や建物だけが

かろやかにゆれている

静かな流れのなかで

わたしの姿はどんなふうに映るのだろう

往きすぎる人たちの

会話ははずんでいる


病院にて

2014-10-04 23:48:03 | ポエム・写真


子供だったころ

看護師さんは白衣の天使だった

やわらかな手でさすってくれて

やさしい言葉で眠りについた

下心もなかった甘い記憶

ところが今は

にらまれたり背を向けられたり

憧れの脚はパンツルックに消え

かんごふさんとはもう呼べない

仮病なんかは使えない