あの十字路から近づいてくる
どこかの見知らぬ人と
いつかすれ違うとき
どんな挨拶をすれば良いのか
人見知りの僕は悩んでいる
「詩人会議」2022.7月号掲載
あの十字路から近づいてくる
どこかの見知らぬ人と
いつかすれ違うとき
どんな挨拶をすれば良いのか
人見知りの僕は悩んでいる
「詩人会議」2022.7月号掲載
原稿用紙100枚の小説を書くつもりで
まだ17枚しか書けないでいる
君との出会いから
別れそして再会までロマンスを
悲恋として描くつもりだ
外は雨がふっている
まるで「シェルブールの雨傘」のようだ
すると大粒の雹(ひょう)に変わった
鉄砲玉のように騒がしい
ガラス窓が今にも割れそうだ
怖くなって頭を覆った
まるでホラー小説のようだ
これが僕の現実か
気を取りなおしてまた書きはじめた
消したり破ったり
小説家への道のりはまだ遠い