写詩之日々

写真と詩を載せています。

ボトル・アンド・ペット

2014-10-28 04:47:21 | ポエム・写真


ペットボトルが散乱しているのは

たんなるなまけ者か

投げやりか

朝の回収にはいつも寝坊する

キャップとシールの分別が面倒等々

ほんとうは便利なボトルに魅了されて

捨てられないだけ

見つめていると愛玩動物のようないじらしさ

転がっている賑わい

ボトルに埋もれてペットになる


画室にて

2014-10-22 23:49:59 | ポエム・写真


じつは絵が好きじゃなくて

まえにちょっと賞められたのが

きっかけで描きはじめたようなもので

そんな意志もあやふやなまま

ズルズルときてしまって

でも自分自身に対しての責任とか

絵から教えられることもあるかなとか

えらそうに考えすぎかもしれないけれど

とにかくこれからも描きつづけていこうと

雨の静かな一日にふと思ったのでした



在りか

2014-10-20 00:24:52 | ポエム・写真


あんまり言葉にたよりすぎるので

がんじがらめの打鍵

ぷっかり と浮かぶ記号

感染する意味

いうなれば母音に子音 句読点

告白された逃走

塗り重ねられた偽り

パーツの配列 列 列

あれは密室の合歓か

不自然に並べられたコトバ


未完成

2014-10-16 00:47:54 | ポエム・写真



ひとは
完成された存在として生まれ
世界を知る
答えがないことを知る
ゆえにレンガを積んだ
斧をふるった
水平線は凪いでいる
そのとき無力さを知るだろう
生命に限りがあることも
あらゆる自然と調和するために
ひとは未完成へと向かう


残す

2014-10-09 00:40:48 | ポエム・写真


いつも少しだけ残す

ほんの一口 ひとかたまり

あと少しなのに席をはなれる

ぜんぶを食べてしまったら

あとで大変なことが起こりそう

いいえ ただの行儀のわるい習癖

がんばりが足りないの

やり遂げたコトなんてなかった

それともわたしに気づいて欲しいから?

もったいない もったいない