写詩之日々

写真と詩を載せています。

書室にて

2016-12-20 18:02:16 | ポエム・写真


下手な謙遜と

自意識の塊

与えられた肉体を

ただ蔑み


浅瀬に脚を投げだすと

潮の流れに消えかかる

幻にたゆたう

出発の目途はたたず


曲がった背骨を採掘する

形を造りなおすのだ

さあ施錠せよ!


疾走

2016-12-19 15:29:56 | ポエム・写真


草原に一陣の風が吹く

こともなげに過ぎる

一生のような


地表に現れた

古代遺跡のあぶり出し

サバンナを駆ける

食うか食われるかだ

血肉の残骸が

引っかき傷となって現れる


白煙が立ち昇る

生命への抵抗

駆け抜けるような画を


聖夜

2016-12-16 03:50:00 | ポエム・写真


冬至のすぎた

店内には

電飾や色彩が

クリスマスを告げる

聖書をたずさえ

静粛な儀のようだが

いまのときめき

いまの交わり

はき違えていたとしても

幸せならばそれでOK!

暖めあって

いたわりあって

それぞれのサンタを

届けあって

そんな一夜で世界はGOOD!