写詩之日々

写真と詩を載せています。

秋暮色

2017-11-30 18:32:06 | ポエム・写真


決まっていつも

日が沈みはじめた時間に

散歩にでる

その写真はいつも

うす暗く

人影は翳んでいる


ときには目に染むような

紅々とした夕焼けに

出会うことはあるのだが

思いがけない

偶然のときだ


ここ幾日かは

吹きだまりの落葉が舞い

カサカサと

あるいはザワザワか

言い表せない耳音が

故里の懐かしさを感じさせる


生き物の上で

生き物の感触が

その蠢きや会話が

伝わってくる


アスファルトと落葉の境目が

溶けはじめると

あちこちで白色灯がつきはじめる

                 (電動車椅子走行記より)