なんとかかんとか
やってきたけれど
大した成果もなかったけれど
こうして生きて
詩を書いているのは確かだ
詩のお陰でなにかを考え
言葉の無力さを知り
伝えることの
はがゆさや
出会いの喜びを知ったのも確かだ
詩は役に立たないと言うが
あらゆる理不尽に
立ち向かっていきたい
何も変わらないけれど
詩こそが抵抗の源になる
詩は僕の心ではなく
ぼくの周りにある世界だ
その世界によって
僕は生かされている
これからも広がっていくだろう
詩は偉大ではなく
確実でもない
そんな微風のような
心もとない言葉ではあるが
それでも何かを探している