こぶた部屋の住人

訪問看護師で、妻で、母で、嫁です。
在宅緩和ケアのお話や、日々のあれこれを書き留めます。
看護師さんも募集中!!

看護師ブログのランキングです。ポチッってしてもらえると励みになります。(^^)/

にほんブログ村 病気ブログ 看護・ナースへ
にほんブログ村

聴くのが怖いの?

2011-02-07 23:21:18 | 訪問看護、緩和ケア
病名の告知と予後告知は、ちょっと違うようです。
病名は知っていても、予後まで告知されるのは、なかなかきついことではあります
それでも、知りたい方は知る権利があるはずですし、そこではちゃんと向き合って答えることが必要です。

入院中、
「もう、化学療法はできないかもしれません。点滴で体力が戻ったら、考えましょう。」
って、病院の先生は言っていたのに、「治療、まだできないの?」

「これ(IVH)いつまでやるの?」
「なんで、気持ち悪くなるの?なんで、黒い便になるの?」

今日は、訪問と同時に質問攻めにあいました。

ひとつずつ、答えたり質問したり、ポツリポツリポツリ・・・
でも、その間もうとうとと眠ってしまいます。

退院時の説明は、ご家族だけでした。
もう、化学療法はできないと。

ご本人は、時々「どうして?」と、ご家族にも聴くようです。

優しいお嫁さんは、その都度なんと返せばよいのか迷ってしまいます。
目には、涙が潤みます。

「ちゃんと聴こうと思うのだけれど、答えが怖くて聞けないの。」と、本人が昨夜ぽつりと言ったそうです。

本当は、家族の態度や言葉に、もう化学療法はできないこと、なんとなくわかっているんでしょうね。

わかっているけど聞けない。怖い。

でも知りたい。

その苦しみは、どうしてあげればいいんでしょうね。

けれどもし聞かれたら、今の主治医はちゃんと答えてくれると思います。

その時に、初めて周りも受け止めるのだと思います。

私たちは、どんな形にせよ、寄り添っていければいいなと思っています。



ところで、今日は職場の役員会でした。
なんだかんだで、気が付けば夜の10時半・・・
やっと解散して、それから居宅のハンコをもらうために、近所のご利用者さんの娘さんと面談。
夜遅くないと帰ってこれない娘さん。
居宅の印鑑もらうのも、楽じゃありません。
それでも、お父さんが安定しているのは何よりです。

帰宅したら、もう夜中です。なんとかブログも更新したので、今日は寝ます。
おやすみなさい。