こぶた部屋の住人

訪問看護師で、妻で、母で、嫁です。
在宅緩和ケアのお話や、日々のあれこれを書き留めます。
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呼吸困難と排便コントロール&コミュニティケアの話

2011-02-17 23:20:17 | 訪問看護、緩和ケア
またまたうんちの話で、申し訳ないのですが・・。

今日も朝から2件緊急対応が続けてあり、バタバタと一日が始まりました。

朝9時前に、いつも入れないお風呂に、なぜか入ってしまって浴槽から出れなくなった挙句、そのまま眠り込んでしまったおじいさんを救出したあとに、2件目のヘルプが入りました。

慢性の呼吸器疾患の患者さんが、排便困難で苦しがっているというもの。
スタッフは全員出払って、訪問できるのはやはり私しかいない状況でした。

こういうことは、続くものなんです・・・。

重度の呼吸器疾患で、最近はベット上での生活です。
苦しくなるとO2は12リットルとか吹き流しだったりしますが、今日は朝から調子悪いようです。

重度の呼吸器疾患の患者さんの排便って、結構命がけだったりします。

便が固くなって、ただでさえ腹圧がかけられないのに、ますます苦しくなってきます。

そして、一回いきむごとに、SPO2がどんどん下がっていきます。
酸素も吹流しで、側臥位で浣腸をかけている間に、SPO2は70代。

「く、苦しいー」すぐに仰臥位にして、呼吸を補助しながら落ち着くのを待ちます。

緩和の薬も飲んでもらって、しばらく様子を見て、SPO2が上がるのを待って、今度は仰臥位で浣腸。
でも自力では出ません。
今日に限って、ウサギの糞のようにカチカチで詰まっています。

何とか摘便で出したと同時に本人がすごくいきみ、自力で残りの便がどっとでました。
が、それと同時に一気に顔色が変わりました。
青を通り越して、黒に近い感じ・・。
SPO2が50%まで下がっています。

何とか一緒に呼吸を合わせ、再度緩和のための内服と呼吸の補助をしつつ、「大丈夫。大丈夫。ゆっくり呼吸しようね。だんだん落ち着いてきたからね。」と・・。

リカバリーは比較的良くて一安心でしたが、見ていたご家族は恐怖ですよね。

本当に、毎日あたりまえの排便ですが、一つ間違えれば命とりです。

苦しい時に側臥位での処置はさらに苦しくなるし、かといって仰臥位での摘便はかなり難しい・・。
毎回、排便処置が真剣勝負になっています。
もちろんお薬のコントロールも並行していきますが、思うようにいかないのが人間の身体です。

そのあとは、ケロッとして言いたいことを言っていましたので、呼吸器の患者さんは本当に読めません。

そのあとも、何やかやでやることが多く、本当は午後から半休で笛のお稽古と思っていたのですが、断念してお仕事をしていました。

18時半からは、横浜県民サポートセンターでの横浜市訪問看護連絡協議会の役員会です。
本日は全員そろいました。
そして、今日は日本看護協会出版の月刊誌「コミュニティケア」の編集部の方も取材に見えていました。

いつものように、熱い会長のもと議論は繰り広げられ、今夜も22時に追い出されるまでの会議となりました。
最後に、取材の方に役員全員の写真も撮っていただき、みんな笑顔で終了です。

編集部の方には、この横浜市訪問看護連絡協議会の活動をずっと取材していただいた上に、書式の書き方や広報に必要なノウハウまで教えていただきました。
なんだか、すごくうれしいですね。

              

日本看護協会出版会 月刊誌のコミュニティケアは、ケアマネ、看護師向けの専門誌です。

                 
コミュニティケア 151(2011年1月)
日本看護協会出版会
日本看護協会出版会


2月号には、わが連絡協議会会長の記事も載っています。


間もなく、その役員任期も終わります。
たしかに役員は大変ではありますが、その分素敵な人との出会いもたくさんありましたし、情報量も盛りだくさんで、自分にとって獲るののは大きかったです。
1年やってきましたが、まだやり残したこともあり、あと1年は勉強させてもらおうかと思っています。

実際、ほかにもいろんなことに頭を突っ込んでいるので、どこまでやれるかはちょっと不安ではありますが・・・

このブログも、いつまで続けられるかなぁ・・。

でも、ここに気持ちをぶつけることがストレス発散だったりします、なにより感じたことを言語化するという意味では、一番の練習になりますので、出来るだけ頑張ろうかと思っています。