こぶた部屋の住人

訪問看護師で、妻で、母で、嫁です。
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63回めぐみ在宅地域緩和ケア研究会

2012-10-16 22:14:37 | めぐみ在宅緩和ケア関連
このところ、忙しくて出席できなかった「めぐみ在宅地域緩和ケア研究会」。
今日は、「在宅ホスピスで求められる症状緩和」というテーマだというので、久々に出席しました。

要は、在宅での緩和ケアに必要な薬剤の話ですが、おもに介護職の人に対して、麻薬を理解してもらおうという狙いがあったようです。
もちろん訪問ナースやその他の職種、学生さんなどもいて、よい復習の機会となりました。


在宅での看取りが、これからますます増えていくことが予測されています。
在宅では、医師や看護師がいつも近くにいるわけではなく、投薬に関しても手伝っていただく場面がままあるからです。

しかし、まだまだ法的なハードルが高く、たとえ独居の方でも「手を添えて座薬を挿入するお手伝いをしました。」なんてまどろっこしい表現をしなくてはならないのです。

でも、そんなことを言ってられない時代がそこまで来ているのですよね。

在宅ホスピスでは、やはり予測指示が必須だと思うのですが、実はこれは法的には認められていないのが実情です。

現状痛くもないのに、痛みどめを出したり、吐き気止めを出したりは、どうやらだめらしいのですが、これはもう絶対に必要なので、実力行使ってとこなのでしょうか。

たしかに、この予測指示のおかげで痛みや吐き気など、つらい症状を我慢せずに過ごせた患者さんは数知れず・・。

先週末初回訪問した患者さんは、すでに腹膜播種もあり腹水もたまってた状況で、しかも独居でありながら何も薬が出ていませんでした。
その方は、前回の受診以降ひどい吐き気で食事がほとんど取れてませんでした。
その為にかなり体力も消耗しており、2週間以上先の受診まで我慢するつもりだったようです。
あまりの吐き気に「もう少し頑張ろうと思ったけど、こんな辛いならもういいかって思った。」とのこと。
結局週末だったので、その日のうちに病院に連絡し、緊急受診をしていただきました。
週明けに確認すると、お薬を飲んだらすっかり良くなったと喜んでいましたので、ずいぶんとしなくていい我慢をしていたことになります。

そのほかモルヒネ換算やオピオイドローテーションの説明などもあり、在宅で一般に使われるお薬について、それぞれの立場で理解を深められたのではないでしょうか。

というわけで、帰宅したのが20時半。
遅くなったのでうーちゃんのお散歩は今日はお休みです。

ステーションでは本日もわっさわっさといろんなことがありちょっとぐったりなので、これくらいで終わりにします。

あ~。
ラグーンが見たい。
どこか遠いところで、海を見てボーっとしたいなぁ・・。
大滝詠一のイメージです。「カナリア諸島にて」とか・・
って、今では水着を切れない体になってしまったので、山にするか~。

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