こぶた部屋の住人

訪問看護師で、妻で、母で、嫁です。
在宅緩和ケアのお話や、日々のあれこれを書き留めます。
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冬近し・・足にご用心。

2010-10-21 22:17:43 | 訪問看護、緩和ケア
朝夕めっきり寒くなりましたね。
さすがに、半そでだと肌寒いです・・。

今日は、訪問看護と居宅の公表調査も2時間ほどで終わり、職場のホームページがうまくアップロードできなくなったので、むきになってPCに向かていたら、ひどい肩こりになってしまいました・・。
肩こりって、欧米人にはないって本当なんでしょうか??
友人にも、一度も肩凝ったことない人いましたから、本当なのかもしれません。

ところで、これから冬に向かって、末梢循環の悪い人はつらい季節になります。ドリームさんの記事のコメントにも書きましたが、入浴や更衣などで足先が紫色になっている方は、十分注意が必要です。

糖尿病の人は言うまでもなく、糖尿病がなくても身体の血管が細くなっていて、寒さで血管が収縮するとちょっとした怪我でも、そこから壊死を起こしていく病気があるので、ご家族を介護をされている方や、介護職の方も足の色や温度に注意してくださいね。

入浴や足浴で一時的に色が戻るものの、ちょっとするとすぐ紫色になる人は、要注意です。

そういう方は、まず保温に心掛けてください。
けがの予防にもなりますので、厚手の靴下がよいと思います。
よく保温シートなどをはったり、湯たんぽを入れたりして、逆に低温火傷を起こす場合がありますが、低温火傷はかなり深い部分まで損傷します。
ただえでさ循環の悪い方が、けがや火傷、深爪などすると、なかなか治らないで、ひどくなれば切断することもあります。

それから、足浴。
バブ(炭酸入浴剤)を割って、足浴用のバケツに入れてゆっくりと温めてください。
炭酸浴効果で、ぽかぽかになりますよ。
すぐに靴下をはいて、冷めないように保温してくださいね。

もし、紫色の足をしていて、冬場「足が痛い。」と訴えるようなら、かなり危険です。
また、紫色の足の指の先に、怪我もしていないのに小さな穴(針先ほどでも)がぽつんと空いたら、大至大きめの病院の血管外科か皮膚科へ受診してくださいね。
病院によっては、糖尿病や閉塞性動脈硬化症(ASO)などの専門医がいて、血管の詰まり具合を見ながら、血流を回復する処置や手術をしてくれます。

手遅れになると切断ですので、発見が早いほど治ります。

意外とご家族や介護サービスの方も気が付かずに、往診医や訪問看護師が入って初めて発見することも少なくないです。
うちの患者さんでも、毎年冬になると5人6人と増えていきます。

運悪く悪化した場合も、医師の診察を受けて創の処置をしながら、循環の改善もしていく必要があります。
糖尿病などのある方は、そちらのコントロールも必要ですね。

在宅での治療に不安があるようなら、主治医と相談の上ぜひ訪問看護師にご連絡ください。

足の動脈が触れにくくなっていないか、色や冷感、拡大の有無、保温や清潔の維持、全身から見て以上はないか、などなど観察や療養のお手伝いができると思います。

冬は、足元からぬくぬくしましょう!

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2 コメント

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そうなんです。 (こぶた部屋の住人)
2010-10-26 22:45:25
去年も記事にしました。
でも、やっぱり何度でも声を大きく騒ぎたい。

足の色は、健康のバロメーター?!

ASOのかたは、足先だけが悪いわけじゃあなくて、全身の血管が詰まり気味だってことを、忘れられないように。

足が壊死を始めてから、数か月から数年の間に、脳梗塞や心筋梗塞などで急変することがとても多いので、周囲の人には十分注意をしてもらいたいですね。
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ASOは (gitanist)
2010-10-26 02:31:55
きちんと対処しないと、ホントに悲惨な経過を辿ってしまいますよね。かなり以前にも記事にされていませんでしたっけ??

お一人心配な方がいらして、ケアマネに報告して「ちゃんと対応しろよ」と煽ったところです。
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