こぶた部屋の住人

訪問看護師で、妻で、母で、嫁です。
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わわわ!!地震!!

2011-03-11 12:50:22 | 東北地方太平洋沖地震関連
今日は、19時から医師会と合同の勉強会の予定で、あれこれ根まわしをしての一大イベントとなる予定でした。
協賛として、区役所からは大会議室の場所を提供してもらい、90人ほどの参加者も予定されていました。

その準備をしていた午後3時少し前、事務が「ゆれてる!」と騒ぎ始めました。

何となく体がゆらゆらする感じ・・。まるでめまいのような。

かけてある洗濯物と、ぶら下がるタイプのライトが大きく揺れています。

やがて、徐々に大きくなり、ガタガタと大きな音を立ててねじれるような揺れが始まりました。

うちのステーションは、2階建ての鉄筋ですが、結構古いし中の壁とかをリフォームで外してあります。
だからかなりやばいんです。

その時いた事務二人とケアマネと私で、外に飛び出しました。

揺れはどんどん激しくなって、立っているのもやっとの感じとなり、私は車につかまって耐えていました。

「いやー!怖いー!!」
叫びながら前のマンションから人が飛び出してきました。

若いお母さんが、生後まもない赤ちゃんを抱えて走ってきます。
見ず知らずですが、よほど怖かったんでしょうね。
私のそばに半泣きで駆け寄ってきたので、「大丈夫!大丈夫!」とその場で赤ちゃんを中心に抱きしめてじっとしていました。

2階の事務も必死に降りてきて、みんな建物から離れていました。
車もみんな止まり、歩行者は誰も動けずに、揺れが去るまでじっとしていました。

怖い!
本当に怖かった。

でも、揺れが収まったとたんに、次の恐怖が来ます。
家族!?
娘は?息子は?夫は?おじい、おばあは?

すでに電話はつながらなくなっていて、メールをしましたが全く返事はなく・・。

メールで結構つながる人もいるのに、ソフトバンクは全く機能せず・・。
以前から、エリアが今一つだと思っていたのですが、ぜんぜんダメです。
結局、携帯は夜まで使い物にならず、家族との連絡は固定電話のほうが早く繋がりました。

相当な揺れでしたがやがておさまり、しばらく様子を見てからそれぞれ皆戻りました。

テレビでは、とんでもない大惨事を伝え、宮城や岩手、福島は震度7、この辺でも5強を伝えていました。
膝の震えが止まらず、メールを打とうとしても、間違えてばかりでなかなかうまく打てず、かなり焦っていたと思います。
岩手に母親が一人で暮らすスタッフは、つながらない電話を前に、青ざめていました。

3時半ころに再度強い揺れがあり、再び外でしばらく過ごしました。

今日の勉強会はもちろん中止となったため、中止の連絡やお弁当のキャンセルなど、なかなかつながらない電話を何度もかけて連絡したり、独居者への連絡を繰り返したり、かなり混乱しました。

やがて、訪問していたスタッフも次々と帰ってきて、
「怖かったー!!」「患者さんおいて逃げられないし、死ぬかと思った~」と口々に恐怖を語っていました。

ご家族と連絡が取れていないスタッフや、子供が小さいスタッフはどんどん帰すかたわら、電車通勤のスタッフは、電車が止まって帰るに帰れず、あちこち連絡のお手伝いをしてくれました。
電話がつながらず、安否が心配な患者さんには、二人のスタッフが見に行ってくれました。
とりあえず、患者さんもみんな無事で、勉強会も中止の手配ができたので私たちも帰宅しました。

帰ると夫から電話があり、藤沢の会社まで迎えに来てほしいとのこと。

しょうがないですね。

夕食をサッと済ませ、娘と藤沢に向かいました。

高速はほとんど使えないし、バイパスも混むと思ったので、藤沢街道をノロノロと進みました。

1時間半くらいかかってやっと到着すると、会社の部下を戸塚まで送ってとのこと。
結局その人を送ってから帰路につくと、うっかり乗った横浜新道で渋滞にはまり、結局2時間ほどかかってやっと帰宅となりました。
疲れましたわ~。

でも、家族全員でいることが、一番安心です。そばにいないと不安でしょうがないので。

テレビでは未曽有の大惨事を伝え、日本列島のほぼ半分に絶大なる被害を与えた映像を繰り返しています。
横浜の被害もかなりありました。
以前何回か行ったことのある、町田のコストコの駐車場へのスロープがはずれ、いまだ車に閉じ込められたまま救助作業が行われていました。
そして、津波。
本当に恐ろしいです。
これから死者の数はどんどん増えていくと思います。
あの、阪神淡路大震災のように。

これから、日本を立て直していかなければなりません。
壊滅的な被害の東北地方に、早急な支援が必要です。
支援の手を東北にお願いします。












さて、どうしよう?独居をめぐる画策。

2011-03-10 23:01:07 | 訪問看護、緩和ケア
高齢で認知、しかも終末期。
時々あります。

ほとんどの場合は、ご家族が泊りにこれらたり、逆にご家族の家に迎えられたり、誰もいなければ施設か入院の経過をたどっていきます。(病状が悪いと受け入れ施設はほとんどなくなりますが・・)
場合によっては、小規模多機能のお泊りを上手に利用させる方もいます。

でも、何が何でも家に居たい という方も多いのです。

一つ間違えると、昨日も書いた「セルフネグレクト」になってしまいがちですが、たまたま運ばれた病院の連携室がしっかりしていると、何とか地域で支えることもできます。

今回は、タイミングよく連携室の目にとまり、私たちがお引き受けすることになりました。

最初は、サービスには拒否的でしたが、実際家に戻ってみると、思うほど自分で動けなくなっていることが分かったようです。

以前出来たことが出来なくなってくるのは、恐怖だと思います。
バスに乗って買い物に出たはいいけれど、フラフラで途中動けなくなって、近所の人に付き添ってもらってやっと帰り、次のチャレンジでは転倒。
何度もお話をして、今はヘルパーさんも看護師もケアマネも、「来てくれるとうれしいよ。安心するよ。」と言ってくれます。

でも、その間も室内で転んでは、怪我をします。
顔も手足もあざだらけ。
「タバコが吸いたい。」その一心で歩くようです。
でも、転ぶ。
電話が近くにあると、緊急電話をかけてきますが、ないと人が来るまでそのままになります。
そして今日は、2回転び2回電話をかけてきて、3回目は電話が遠くてかけられず、服薬管理の薬剤師さんが訪問すると水を出しっぱなしで台所で転んでいました・・。

うーん。どうしよう。

昇降座椅子を置くのはどう?  一度転ぶと身動きできなくなるので無理。
ベットをやめて、布団にして這って移動? 本人が嫌。
ベットの近くに布団を置いて、転んだら何とかそこまで行って、そのまま寝る?
やっぱり、巡回で人を貼り付ける。
おおー!!単位が思いっきりはみ出た~。

みたいなことをずっとやっていた一日。

昨日の行政が動かないご利用者さんの事は、昼前に主治医と画策。
でも、今日の患者さんの行政の担当者は、いつもとってもフットワークよろしく動いてくれる方なので、ご相談しながら検討。

でも・・

結局ある程度の費用は必要ですね。

ここに居たい。
・・という希望に沿って、なおかつ苦痛や不安を最小限にとどめ、遠方のご家族に負担のない方法は、やはりサービスのご利用しかないのが現実です。

そこには、費用が発生しますので、時間の調整や内容の分配などをしながら、必要であろうサービスをピックアップしても、やはりそれなりの金額になります。
介護度は、入院時の落ち着いているときの調査なので、今とは全く違いますので、そのへんは行政との連携、情報提供となり、今日の情報がどこまで反映されるのかは、審査会を待たなければわかりませんね。

たしかに、なるべくお金がかからずに、家族に負担もかからずに、本人の思うような支援ができればよいのでしょうが、現実問題それは厳しいです。

現実には、お金を出すか、手を出すか

と言う事になります。

でも、それは当たり前のことだと思うのです。

今回は他区にお住いの高齢のご兄弟が身元引き受け人ですから、面倒を見ろというのは酷な話です。

本人の安全と苦痛の軽減を第一として考えれば、その状況をお話しして、キ-パーソンのご兄弟に御了解を得るしかありません・・。

とりあえず今日からサービスも増やし、しばらく様子を見ることとしましたが、当分調整に時間がかかると思います。

また、新たなチームを発足です。


・・・ふ~

そんなことを考えると、自分や家族の老後のためにも、やっぱり「お金は大事だよ~」ってことですね。


国の財政だってアップアップです。(なのに、未払いの主婦年金まで払おうとしてた!
まして、国民全員の介護費用なんて、出せるわけがありません。
自分の将来は自分で何とかできるように、それぞれが考えておかないと、将来はもっと悲惨なことになるかもしれませんね。
欧米みたいに、お金がなくて救急車を呼べずに亡くなった。なんてことも・・

普段、何も考えずにお金使っている私。
ちょっと反省して、少しはお金ためないとダメですね。




支援を阻む諸事情

2011-03-09 23:12:42 | 訪問看護、緩和ケア
一口に支援って言っても、そう簡単にいくわけではありません。

まず、何をもって支援とするか、目標をどこに持っていくかによっても、内容は全然違ってきます。

形だけ家に居られて、何とか食べれて、何とか生きていればいいのか、人として尊厳をもって、清潔な環境で質素でも穏やかに、笑顔で過ごせるようにしたいのか。

3月8日の朝日新聞に、2008年に調査したセルフネグレクトの人数が載っていましたね。
なんでも地域包括センターへのアンケート調査の結果だそうですが、「全国に1500人いる。」のだそうです。
実際は、うちのステーションだけでも現在数人は該当しますから、へたすれば瀬谷区だけでもそのくらいいるかもしれませんね。

セルフネグレクトは、自分で自分のケアを放棄して劣悪な環境のなか、医療も福祉も受けられていない方を言いますが、これは大きく二つに分かれます。

一つは「自分でできない人。」
もう一つは「自分でしない人。」

前者は、支援のしようがあるし、しがいもあります。

後者は、多くは強い意志が存在し、激しい拒否がみられます。
目の前に、ごみ屋敷の中で、腐った食べ物を食べ、冷え切った室内で、床ずれから膿を流した人がいても、本人が「来るな!入るな!」といえば、手が出せないのです。
基本的に、認知がひどく判断能力が極端に低かったり、衰弱が激しかったりしなければ、本人の意思は尊重されるべきなのだと思いますが・・。

こういう場合は、遠まきに見守って、いつでも手を出せるように門戸を開いておき、チャンスを作って少しずつ介入していく根気が必要ですね。

以前このブログにも書いた患者さん(それぞれの旅立ち)もそうでしたが、うまくきっかけがつかめれば、本人の希望に沿いながら、最低限度でもそばに寄り添えることが出来るのですが・・。

現実には、なかなか手を出せないまま、孤独死や措置入院などになることが多いようですね。

また、家族からのネグレクトも問題です。

なかには、患者を隠したり、サービス業者を脅したりすることもあり、悪質なケースではちょっとしたトラブルでも、事業所相手に訴訟を起こし、慰謝料を請求することもあると聞きました。

ただ、家族のネグレクトの背景には、その家族のパーソナリティ障害や、経済的な困窮などもあるので、いずれにしても行政が一緒に介入してくれないと、病人を救い出すことは難しくなってきます。

子供へのネグレクトや虐待がよく取り上げられていますが、老人や病人へのネグレクトや虐待も多いのです。

そして、今日腹が立ったこと。
最後の砦となるべく、行政が動かない。

父も息子も、それぞれ重篤な病気になっていて、それでもお互いかばいあいながら頑張ってきた親子。
高齢の父は、それでも在宅のチームが出来上がり、今ではかなり安定してきているのですが、息子さんの病状はどんどん悪化するばかり。
でも、息子さんはセルフネグレクトに近い状態で、自分へのサービスはすべて拒否していました。
その裏側には、自分の病気の進行を認めたくない思いも見え隠れしていました。
この頃は、なんども入退院を繰り返しており、しかもここからはちょっと遠い病院なので、通院も大変な状況でした。
それでも、お父さんへの声掛けや、IVHの確認などはしてくれていたので、いてくれるだけでも助かったし、お父さんも安心して家に居られました。

なので、区のケースワーカーには、入院先の病院と十分な連携を取っていて欲しかったのですが・・。

先日息子さんが緊急入院され、今後一人残ってしまうお父さんの生活を支える為にも、病院との連携を取って頂き、今後の支援の方向を考えなければならない状況になってしまいました。

病院側は、詳しいことは本人とご家族に直接会わなければ話せないし、所帯として関わっている区のケースワーカーならある程度情報を提供してもいいと言っています。
(この急変事件で、やっと息子さんも介護保険の申請をしてくれました。)

ここで不思議なのは、この病院も病院で、息子さんの身元引受人でキーパーソンであるお父さんが高齢で、かつ病気を持っていて動けないことを知っているのに、この期に及んでもまだ、連携室などからの問い合わせやアクションがないこと。
もう一つは、区のケースワーカーが、まったくその辺の調整をする気がないこと、です。

ケアマネにも、区のケースワーカーを動かすようにお願いしましたが、ケースワーカーから返ってきた答えは「○○病院へ入院しました。△病院へ転院しました。何かあったら病院から電話が来ると思います。そしたらお伝えします。」というものでした。

プチッ。(何の音でしょう??)

ふーん。じゃああなたは、入退院連絡係なんだ。
何か向こうから言ってこなければ、それでいいと思ってるんだ。
在宅をチームで支えるっていう意識はないんだ。
せっかくこれだけのチームがあるんだから、少しでもいい方向に持っていこうとか考えないんだ。
息子さんがいない間のお父さんの生活や、もしかしたら入院中に突然亡くなってしまうかもしれない息子さんと、お父さんの大切な時間を何とかしようとは思わないんだ。

などなど・・・ムラムラと湧き上がってきて、ほかにも似たようなこと(癌末なのに、いくら痛いと言っても、カロナールしか出してくれない医者の話)があったので、もう最後には涙が出ました。


あまりにやさしくないぞー!!

と叫びつつ、ここは明日にもお父さんの主治医など含めて手を打たねばと心に決めました。


こんなことで、支援を阻まれてなるものかと思いつつ、現実の壁は厚く高いのが現状です。
今できることは、高い壁があったらどこか潜り込める穴がいていないか、回り道がないかを探りあてることです。


病院とのお約束なのに。

2011-03-07 23:20:30 | 訪問看護、緩和ケア
大きな病院によっては、一度退院して在宅医がついたりすると、病院とのラインはそこで途切れ、なにかあって受診や入院が必要になったら「改めて在宅の主治医から紹介状を出してね。」という事になってしまう病院があります。

もちろん余裕があればそうしますが、場合によってはそんな悠長なことを言っていられないことがあります。

だいたい、病院の主治医の言う事と、いざというときに対応するセクションの言う事が全然違うのは困ります。

今朝、呼吸困難を訴えた○○さん。

「○○さんは、苦しくなったら病院で受け入れます。」って言うお約束ができていました。

昨日から苦しくて苦しくて・・。
○○さんは重症の呼吸器疾患で、ご本人もご家族もどうしようもなく苦しかったら病院と思っていました。

今まで何度も、呼吸状態の悪化はありましたが、このところとみに苦しくなっていて、入院のタイミングを計っている状態でしたが・・。

看護師が訪問すると、すでに顔色は青黒くなっていて、SPO2は70代。
本人も病院へ行きたいと訴えたため、看護師が病院へ電話。

すると外来では「在宅の患者さんになったのだから、在宅の先生に一度診てもらって、それで必要なら紹介状を出してもらってください。」の一点張り。

在宅の先生だって、魔法使いじゃないんだから、すぐに飛んでは来れません。
それに、主治医も「本人の意思で入院を希望したら、すぐに入院をしましょう。」と言っていました。

「今、死ぬほど苦しいのだから、約束どうり今受け入れてください!」
「いや、とりあえず在宅の先生が診て必要なら・・」

そんなやり取りを20分近く続け、待たされ・・。

やっと救急搬送となり、担当した看護師は病院の対応にプリプリ怒りながら帰ってきました。

ご苦労様です。

そりゃあ、病院の言い分も多少はわかるけど、この方は以前に入院した時もほとんど呼吸停止していた方です。
今日だって、そんな電話をしているうちに呼吸止まってもおかしくなかったとおもうのですが・・。
それでも、在宅の主治医の往診を待って、紹介状を書いてもらうの待たないとダメなのかな??

そういうお約束をしたら、四の五の言わずベットの空き状況は後回しにして、とにかく診てくれる病院もありますが、そのシステムの違いはどこにあるのだろうかと首をかしげてしまいます。

こんなことするから、在宅で受け入れてくれる医師がいなくなるんですよね・・ほんと。

在院日数減らすには、受け入れ先がなければ無理なんだから、その在宅の受け皿が、一度メンテナンスしてね。といったら受けてくれなくちゃ。

そんなこと考えられないほど、病院も大変なんだと言いたいのでしょうか?

いずれにしても、一番優先されるべきは、患者さんなのですが・・。

電話が鳴らない週末。事業仕分けの行方・・

2011-03-06 23:31:25 | 訪問看護、緩和ケア
今週は緊急当番でしたが、珍しく電話が鳴りませんでした。
明日も朝までには、まだ間があるのでわかりませんが、本当に静かな週末でした。

緊急当番でも、平日は鳴らないほうが多く、1週間通してならないこともあります。

緊急電話が鳴らないように、普段の訪問で問題をなるべく解決しておくこと、また病状経過の予測を、きちんとお話しすることが大事です。

特に排便コントロールやバルントラブルは、極力さけられるように工夫します。

今週は、そういう意味では落ち着いていました。

ただ、来週はちょっと心配です。
なるべく、心穏やかに自宅で過ごせ、ご家族も安心してみていられるような支援をしていきます。

そういえば、今日事業仕訳で「訪問看護」が話題になっていましたね。

訪問看護も、このところ何かと話題に上るようになり(良きにつけ悪きにつけ・・)少しずつ周知されてきてはいるのでしょうか??

訪問看護の常勤換算はいつも、小さな事業所のネックになっていましたから、こういう規制緩和はありがたいと思う一方、訪問看護の質の向上や看護師の健康管理を考えると、手放しで賛成というのもどうかと思ったり・・・。

自分ひとりで、緊急をどこまで対応できるのかと言えば、長い経過のうちには、トラブルの原因にもなりかねませんよね。

先日、県と市の訪問看護連絡協議会での話し合いの時、どの訪問看護ステーションでも、重症化が進んでいて、特に終末期の方が多くなっているという事でした。

どこの訪問看護ステーションでも、同じように質の良い看護が提供され、清潔で安心できる生活が送れるようになればいいなと思います。

数はこなすけれど、肝心なケアがきちんとされていないとか、ちゃんと向き合ってお話ができていないということが、ないように願っていますし、規制をかけるとすれば、質の向上を考えたものでなければならないと思います。

そんなことを考えるうちに世は深けて・・・
あとは朝まで静かに過ごしたい私です。

セミナー打ち上げ!

2011-03-05 22:32:01 | 日々のあれこれ
瀬谷区の訪問看護ステーションと、聖マリ西部病院、瀬谷区区役所、ケアマネットとの連携で行われた
第8回瀬谷区医療・福祉セミナー「 在宅中心静脈栄養」
100名近い参加もあり、大成功に終わりました。

その時、メディコ(株)のかたと話し込んでいたスタッフはDVDもゲットし、参加する方も主催する方も、いい学びになりました。

そして、昨夜はその打ち上げとなりました。

場所は、以前ネットで探して、うちのステーションで宴会をしてすごくよかったお店です。

旬菜や くらち  

今回は大人な集まりという事で、ちょっとお高めの6500円のコースに1500円飲み放題をセットして8000円のコースとなりました。
でもぐるなびクーポンで、一人分の6500円はサービスとなりラッキーです。

ここは、もともと八百屋さんだったため、厳選した野菜の創作料理を出してくれます。

これは野菜のおでん。 うまっ!!スープ一滴も残したくない。

糖度の高い美味しいトマトが、じゅわっと口の中でとろけます。

そしておいしかったのがこれ。 

お刺身もさることながら、赤貝が盛ってある黄色いパプリカ。
これを、特製ドレッシングで分解しながら食べます。
まるで、フルーツのような甘さとみずみずしさでみんな感激。
土筆の和え物も、白身魚の焼き物も、霜降りのしゃぶしゃぶもみんなおいしかったです。

この稲庭うどんのネギも、めっちゃおいしい!
     

デザートまでしっかり頂きました。

品数が多いわりに、野菜が多くてあっさりしているので、スルスルと入ってしまいます。
宴会の割にヘルシーなので、女性におすすめです。

普段は瀬谷の田舎に住んでいますので、夜の西口や鶴屋町界隈の賑わいは、ちょっとクラクラしますね。
でも、運河沿い、ガード下の赤ちょうちんなどは、妙ににノスタルジックな気分にもなります。

水曜日、横浜東口の運河です。

      
           

運河というのは、どこかせつない物語のようなイメージがあります。
この、深緑の水の色がそう感じさせるのでしょうか??

そういえば、御茶ノ水駅から見える聖橋とその下を流れる神田川も、深い緑色の水を湛えていますね。
そこには、「神田川」や、「檸檬」のような物語が生まれています。

水の流れや波紋などに、人は人生を重ね合わせるのかもしれませんね。






大学編入を試みたけれど・・・

2011-03-03 22:51:46 | 訪問看護、緩和ケア
こういう仕事をしてはいますが、心理学などの専門的な勉強をしたわけでもなく、患者さんに対してはもちろんのこと、スタッフに対してもうまく接することが出来ていないのじゃないかと、いつも思っていました。

子供に対しても、短気に怒ってばかりいるような気がしますし、不穏な空気から逃げたくなったり、自分自身が不安定になったりします。

いわゆる未熟者なんですね。

そんな自分を変えたくて、人の気持ちをちゃんと受け止められるように、勉強したいと思っていました。

いろいろ調べていたら、通信制の大学で働きながら臨床心理を勉強できることがわかりました。

しかも、看護学校を出ていれば3年次編入ができて、早ければ2年で卒業し認定心理士がとれ、さらに大学院で頑張れば臨床心理士の受験資格も得られるというもの。

臨床心理士までは無理としても、認定心理士なら頑張ればとれるかも・・・。
ますます忙しくなって、自分のクビは締まるかもしれないけれど、好奇心や学びたい心は充足できるかも・・。

そこで奮起して、大学説明会にも行き、インターネットで受験申し込みをし、高校やら看護学校やらの書類を取り寄せていました。

揃えるうちに、卒業した看護学校の「編入学資格証明書」というものが必要なことがわかり、それも請求して待っていたのですが・・。

ここで大きな落とし穴があったんです。

最初に受験をしようと思った時から、実は心配していたことがあって、説明会や受験校に電話をして確認していたことがあったのですが、そのときは「大丈夫でしょう。」というお返事だったので、受験を決めたのですが、結局それがやっぱり問題となったのです。

私は普通高校を卒業したとき、呑気に1校だけ看護学校を受験し、見事に落ちました。
滑り止めとか全然考えていなかったので、どうしようかと迷った時に、親戚から「全日の准看護学校があるから、浪人するぐらいならそこへ2年行って、そこから高看へ進学すればいい。」と言われました。

看護師にはどうしてもなりたかったので、言われるまま准看護学校へ行き、卒業と同時に横浜市立大学医学部付属高等看護学校第2看護科に進学したわけです。

第2看護科は、准看からの進学コースで、2年で卒業とともに看護師国家試験を受け、市大へ就職後、今に至っているわけです。

ここで、第2看護科で大丈夫なのか?と言う事が不安でした。
でも、聴いたところによれば大丈夫とのことでした。

ところが、市大の教務課からこんな返事が返ってきました。

「本学の医学部付属高等看護学校は「専修学校」ではなく「各種学校」であり、看護系専修学校専門課程基礎資格を証明できる専門士の称号を付与できる認可を受けておらず、現在の制度ですと「各種学校」を卒業しても、4年制大学へ編入できないのが現状です。
専修学校の専門課程が「専門士」の称号を付与できる制度が創設されたの平成6年6月、大学への編入学制度の施行が平成11年4月ですが、本校の高等看護学校は平成6年度で募集を終了したためこの認可を受けていません。したがって、編入学資格証明書は記載できませんので、ご了承いただきますようよろしくお願い申し上げます。」
・・・って。

どうおもいます??(よくよく考えると、第2看護学科だけじゃなくて、学校自体がだめなの??)

じゃあ、閉校が1年遅ければ専修学校の認可を受けられていたわけなんだ・・・。

このラインは、いったいどうなんでしょう??

このころ、高等看護学校はのきなみ看護短大へと変わっていった時期です。
市大の高等看護学校も平成6年度をもって閉校して短大となり、今では医学部看護学科として、難関看護大学になってしまいました。

これで、今までの苦労は水の泡と化しました。

いくら年を取ったって、学びたい気持ちはあります。

同じ勉強をして、同じ資格を持っていて、最前線で働いてきたのに、学校が最後だからって勝手に認可を申請せずに閉校したわけです。
1年あとだったら(認可を取っていたら)、なんとか検討の対象にもなったようです。

こんなことで、学ぼうとする道が閉ざされることがあるのだと、初めて知りました。

本当は今日、健康診断をしたところで、マンマのエコー再検に行ったついでに、健康診断書も貰う予定でしたが、キャンセルしました。

なんかこう、力が抜けてしまって・・・。

まさか、市大の看護学校出てこんなことになるなんてね。

手紙には、同じような問い合わせが他にもあるって書いてありました・・。
みんなもがっかりしたんでしょうね。

あの当時は、こういう道が開けてくるとは、市大の看護学校の先生たちもわからなかったんでしょうが・・・。

これも世の中ってやつですか。
残念でなりません。



ところで、話は変わって今日は18時半から横浜市訪問看護連絡協議会と、県訪問看護ステーション連絡協議会との話し合いがありました。

市から県へ、「今後の連絡協議会の在り方についての提案」に対するお返事も頂きました。
が、やはり最後までズレがありましたね。

市が提案する未来に向けての県協議会の在り方は、ある程度はご理解いただけたようですが、やはりモチベーションの差は否めなく、組織の改革についても「来年までに考えます。」みたいな話になってました。
こんなにも温度差があるなんて、驚いてしまいました。

なんだか世の中って、ひずみのほうが大きいのかな~??

タバコ吸えないなら死んだ方がまし?

2011-03-01 22:56:43 | 訪問看護、緩和ケア
この言葉、よく聴く言葉ではありますが・・・

独居の方の場合、火の始末がとても心配です。

たいていこういう方は「タバコが吸えないから病院は嫌。」「絶対に家に帰る!」と言う事になります。

ご本人の意思がはっきりしている以上、無理やり施設や転院と言うわけにはいきませんから、在宅の受け皿として、私たちが動くことになります。

なにしろ、医師の処方した薬はろくに飲まない。
フラフラの身体でバスに乗って買い物に行く。
食事はろくに食べない。
タバコは、絶対やめない。水にぬらしてゴミ箱に直接捨てる。
しかも、集合住宅。

そして、病状がすすんでどうしても辛くなると、救急車で入院となります。

入院中も、隠れてタバコを吸って、医師の怒りを買って、これからは在宅でお好きなように過ごしてください。
と言う事になってしまうわけです。

こういう事の繰り返しですから、キーパーソンのご兄弟も、ほとほと困り果てています。

でも・・ご自分では何でもできると思っているので、サービスを受けるのはとても抵抗がある様子です。

退院前訪問で、介護保険を使って、サービスを利用しながら在宅を続けることで了承されましたので、なんとかなるかな?とは思っていますが・・

案の定、今日には「ヘルパーの出来ることは、自分でできるからいらない。」と・・。

でも、ご兄弟の介護は望めませんし、これから疼痛コントロールをしながら、在宅で最後まで過ごすわけですから、お互い歩み寄らないと、在宅は継続できません。

たぶん、どこの事業所でも、喫煙については頭を抱えているのじゃないかと思います。

子供じゃないから、取り上げればいいってわけにはいきませんし、なければ何とか手に入れようと、とても危険な行動に出ることもあります。

結局、動けているうちは、ご本人にお任せするしかありません。
水を張った灰皿を用意したり、寝たばこは絶対しない約束をしていただいたり・・
それくらいしかできません。
動けなくなったら、誰か訪問した時にだけ、目の前で吸って頂いたりします。
以前、ヘルパーと看護師が訪問時に吸って頂き、帰りに隠してくるというやり方で切り抜けたことがありました。
もちろん、「タバコを置いて行け!」と怒鳴られることもありましたが、そこはうまくごまかしていました。

ご本人の希望を叶えると言う事であれば、好きなタバコぐらい、いくらでも吸わせてあげたいのは山々ですが、火事になったら本人だけじゃすみませんから・・。

この辺の駆け引きが難しいところですね。

とりあえずお約束として、家にいる為に医師、看護師、ケアマネ、ヘルパー、薬剤師などが訪問することを、今日のところはご了解いただきましたが・・。

しばらくの間は、内服ができているか、食事はとれているか、喫煙の状況はどうかなども含めて、集中して見ていかなくてはなりません。
こういうケースは、ヘルパーさんが一番活躍しますね。

タバコの扱いで、何かいい案があったら教えてください。


ところで、今日のショック。
先日、面接をした看護師さん。
「やはり、在宅の看護に自信がありません。」と言って、断られてしまいました。

う~ん・・・。

よく『自信がありません・・』って言葉を聴きますが、じゃあなんで面接までしたのかな??と思ってしまいます。

まあ、社交辞令みたいなものでしょうか?

また、一から探さないとね。

夜勤もないし、緊急当番はあるけど、毎日ではないし、それなりの手当てはもらえるし、なによりみんな個性的で面白いと思うのだけれど・・。

常勤で一緒に働いてくれる人、いませんか~?