t-catの徒然寄稿

興の赴くままの煩悩炸裂日記です。買い物(散財)やら、最近のハマリ物公開中。猫(ラグドール)と暮らして18年が過ぎました。

名作だったなあ…

2014-08-30 19:35:24 | レコメン・スクェア
かつて所有していて、
何度も買い直し、
何度も手放してる本(主にコミック)、
ホントに多いです。

読み返したくなって買い直すんだから
処分しなきゃいいのに、って思うんですが…

手放した時はもういい、いらないわけなんです。

まさか、再読したいとは…
その当時は思ってないわけだ…

その再読本はだいたい決まっています。

白泉社のコミックが私はとても多い。

高校時代、愛読していた雑誌がLaLaで、
その頃活躍していた作家さんは
私にとっては青春のあとさきの輝きを放っていて、
当時の風を感じたくてたまらなくなるときって…

あるんですよ。

今、その再読病にかかってしまったのが、
樹なつみさんの「OZ」です。

彼女は大変ダイナミックな絵柄で、
(言い換えると大コマ多用してるし、大味なんです)
失礼ながら上手い…とは当時のLaLaの中にあっては
言いがたい漫画家さんでした。

けど、魅力あるし、話もスケール大きいし、
記憶に残る構図を描いてくれるんです。
忘れられないのね。
無視できないのね。

で、社会人になった私、
普通に漫画から離れた頃、
連載していたのがOZ.
リアルタイムで読んではいません。
完結してコミックスが出そろった頃、
おすすめされたのが本作。

本の判型は大きいし、高いし。
食指動かなかったんですが、
いざ読んでみると先が気になり、
一気買い(大人買い)しました。
社会人だった自分をこのときはありがたく思った。
お小遣い気にして買えないなーんてことは皆無だったから。

間違いなく、80年代後半から90年代前半香りを醸す
SF作品として、もっと評価されてしかるべき作品です。

少女漫画と侮るなかれ。

私的には、巨匠(萩尾さんとか、竹宮さんあたり)が
描かれた作品より数倍完成度は高いと断言します。

核戦争後の地球が舞台となっている本作、
生存可能なわずかな地域にかろうじて生き残った人類の物語…

というと、わりと使い古されたネタではありますが、
不思議と古さは感じさせません、
まあ、大国同士の対決というと、
東西冷戦の名残ともいえなくもないけど…

兄の声に導かれてOZへ向かう妹と、
彼女を警護する傭兵、
OZへ案内するサイバノイド、
彼らの前途に待ち受けるものは…

という、結末が見えそうで、
まったく読み手の意表を裏切られるラストに…

いやいや、これ以上は語りすぎでしょう、やめときます。

ぜひ、お読みいただきたい。
たぶん、損はしないと思いますよ。

で、読了してかなり経ってから、
あ、OZって、フランク・ライマン・ボームの
オズの魔法使いから着想を得てるんだ、と気づいた私は、
オズの魔法使いの大ファンでした。
文庫版は新刊が出るたび全部チェックしてましたよ。

ファンにあるまじき鈍さ、
いやいや、元ネタを一切感じさせない「OZ」。
見事です。

最近、電子書籍で購入できるらしいので、
そっちでまとめ買いしようか、
いやいや、あまりタブレットとかpcの
モニタ見るのはつらいので
やっぱり本がいいなあ、
つまりまた買ってしまうかも? と
もんもんとしている私です。

読んでる途中の小説も読みたい小説も
山ほどあるというのにねー。


OZ 完全収録版1
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白泉社
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ジャンボの話を書くと、アクセス数が落ちてしまうという…

2014-07-12 20:41:50 | レコメン・スクェア
何故?

メインblogのgooがその傾向強いんですが、
747が引退するまでの間、
かなりジャンボジャンボした記事を書いてたんですけど。

なぜか、次の日のアクセス数を見たら
落ちくぼむんですよ。

何で?

で、今日も落ちるかなと思いつつ、
747のお話を少々。

だって、ipadの壁紙。

これですもん。





函館の里帰りフライトの復路、
写真撮影ができたんですよね、
その時撮した8960です。

ああ、うっとり。

いいんだ、わたしはジャンボおばさん。

で、747は3月いっぱいで国内旅客部門での運行を終了しました。

今は政府専用機などの一部利用に限られてます。

そーいえば、元CAさんだった
会社の同僚さんがとんでもないことを宣ってくれました。

ジャンボがなくなるーとうめいたら、

「政府専用機があるじゃない」

「あるけど、乗れないでしょ」

「乗れるようにがんばる!」

「ど、どうやって??????」

けらけらと笑っていた彼女。
どーやりゃ政府専用機に乗れる身分になるんでしょう。
しかも、後継機は777で決定で
こっちも引退が決まったそうですから…

閑話休題。

で、ANAの747引退に合わせ、
これでもかと商魂たくましく(言い方悪くてごめん)
ソフトやら本が出まくりました。

最近は一頃の熱気もどこへやら。
冷め切ったところがありますけど、
現役で飛んでいてくれなきゃいやな私、
乗れる間はばかすか乗りまくりましたが
(おかげで貯金すっからかん)
関連(便乗)商品はほとんど手を着けてません。

けど、ANA 747 FOREVER Memorial Documentだけは
2巻とも購入してしまったんです。

最初の内は「商魂たくましー!」と買う予定はなかったのに。

手元にあるんです。

理由はただひとつ。

Amazonのvol.1のレビューに
S機長の奥様の書き込みがあり、
それにいたく心を動かされたからです。

 当方がアメブロに書いた拙い投稿にコメントもお寄せ頂いて
 感激しました…
 奥様、落ち着かれましたか?
 今ごろは初盆の準備をされているころでしょうか…
 もうすぐS機長、お家に帰ってきますね。

 そうそう、ipadの壁紙に使ってる8960、 
 函館里帰りフライトの復路は
 S機長は副操縦席に座られていたんですよね。



また、自分が乗っている機の映像を手元に残したかった、ってのもありますね。
主役は747ですから、乗客の姿はほとんど、まったく映ってません。
(肖像権なんたらの兼ね合いなのでしょうね)

けど、ああ、函館はあの辺り、
広島はこの辺、
長崎はー(これ以上は自粛)この辺りに座ってたわー、
などとおもいながら眺めるのも一興かなと。

けど、買っただけで終わってます。

1巻は半分程、
2巻はまったくの未開封。

いずれ見直してみたい意欲はある。

けど。

まだ3ヶ月なんですよね、就航終了してから。

どこかで飛んでいて欲しい妙な夢みたいなのがあって、
このソフトを見終わってしまったら、
その夢から覚めなきゃいけない気がしてならない。

だから、開ける勇気がない。

後半は、熊本のツアーとか、
チケットは取れていたので乗れるはずだった
(3/31は休めませんでしたよ!(゜´Д`゜))
沖縄最終フライトとか。

直視するにはまだ生々しくてですね…

もう少し手元において眺めておきたいんです。

肝心なところで勇気がない私らしくて。

…買うだけ買って読まない積ん読本と変わらないんじゃないかって?

…うーん、実は私もそんな気がしてならないですわ。


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後悔するとわかってる、その本質を人はしらない?

2014-06-28 16:03:50 | レコメン・スクェア
今週、バレエのお稽古でご一緒していた方に誘われ、
二期会の公演に行きました、ってのは
先日blogに書きました。

芸術系のお稽古ごとをやってると、
思わぬ方とお知り合いになるものです。
ご本人は元々声楽家で、
海外留学の経験もあり、
研究者としての実績もおありだと知ったのは、
二期会のパンフのプロフィールを読んでから。

経歴もさることながら、
バレエのお稽古の時の集中力、
リハーサル時の取り組みは
今までお稽古をいっしょにした方々とは
明らかに違ってました。
バレエ好きな人でも、あんなに熱心に
躍り込みはしないです、
諸事情あってその方は発表会に出られず。
本番で輝く姿を見たかった。

でも、公演の彼女も輝いていたのです。
脚本やナレーションもこなす彼女、素敵でした。
公演直後の笑顔は最高でした。

さて、テーマに選ばれたのが、
声楽家としての草分け的存在として知られる三浦環。
三浦環と言ったら、クラシック聞きかじりの私でも
とりあえず知っている、
マダム・バタフライ。
プッチーニの蝶々夫人で著名です。

で、蝶々夫人の曲も多々使われていたのですけどね、
あらすじは知ってはいたものの、
ピンカートンにめっちゃくちゃ腹立って仕方無いんです。

最初からわかっていることをなんで人は、男はやらかしてしまうのだ。
後悔して遁走するのは勝手だけど、
引き受ける気は最初からなかったってことなのかい。

一度、通しで見てみなければならない!
でないと、あらすじで知ったかぶりになって
作品を理解できてないことになってしまう!

ホントは字幕付きオペラ公演に行きたかった、
けどそう都合良く全幕ものオペラに行けるわけありません。
で、DVDを入手、今日、通しで鑑賞しました。

プッチーニ:歌劇≪蝶々夫人≫ [DVD]
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ユニバーサル ミュージック


オペラ公演とはちょっと違ってまして、
編集された映像作品と言えばいいですかね。
もちろん出演者は一級のアーティスト、
指揮はカラヤンだし。
カラヤンが関わると細目までチェックが入ると聞いてますので
外れはないだろうと踏んでのことです。

日本は長崎を舞台にした本作、
日本人である我々にとって、
西洋側が見た日本を題材にした演出に
違和感感じるとそこで世界観に入り込めなくなりますから、
差し引いて見なければ本質を見失う。

幸い、「これ変だろ!」の突っ込みどころは満載だったけど
世界観に入り込め、いずれ気にならなくなる突っ込みどころ。
本物は違うんだねえ、と感心

通しで140分の作品世界を満喫しました。

で、ピンカートンの心、蝶々さんの心がわかったかというと
あらすじだけでは見えないところが見えてきた、ってところまでは
咀嚼できたと思ってます。

いや、これは演じる側と演出の解釈によっても
影響を受ける部分だから、若干差し引いてみなければいけないけど、
あれだね、人って、
「だから言っただろう」と賢しげに言う外野も
「その時になったら考えるよ」と言う当事者も
どっちもどっちですな。

結果の深刻さに誰も気付けないから悲劇が起こる。

その意味では、ピンカートンもシャープネスも同列だわ。

一番の大人は、被害者は、愛の意味を取り違えていないのは誰なのかしら。

ピンカートンの本妻かな、と。

今日のところは思った、カラヤン指揮の蝶々夫人の鑑賞短観。

きっと他の演出で見ると印象は変わるんだろうな。

舞台芸術は、演者や演出によってがらりと変わるから面白いです。
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心が弱くなってるときには絶対みてはならない

2013-11-08 20:50:33 | レコメン・スクェア
荒木 経惟氏の、この書籍は
数年前に写真展が開催されたとき
紹介した記憶があります。

先日、ふと、この本と
写真展で販売されていた、
センチメンタルの旅 春の旅を手にし、
ページをめくり、
心がひどく動揺して涙が止まらなくなり。

しいちゃんを抱きしめてしまったんですが、
「しいちゃーーーん」と呼んだ時、
こっちをくりっとした目で見、
「こうやるのよ!」というように
いつものように爪研ぎをがりがり。
彼女は私が呼ぶと
爪研ぎのところに駆けて行って
がりがりとひっかくんですが、
まったく同じ事をその日もされてしまい。
ハグされてすごーーーーく嫌そうな顔されました。

幸せだけど、心が痛い。


いつかはこの子とも別れる日が来るかもしれない…


そんな痛みを伴う写真集、
感情を直撃します。

心が弱いときはもちろん、
強い時でも引きずられる可能性あり。

心して見なければならない。

そんでもって、本棚には
心和むものばかりではなく、
ささくれだたせるような痛い本も
わずかながら必要だなと思ったりもしたのです。

チロ愛死
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河出書房新社
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これ、ご紹介したことあったでしょうか

2013-09-12 21:49:46 | レコメン・スクェア
ちびとぼく 愛蔵版 (1) (バンブーコミックスBBコレクション)
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竹書房


猫まんがって
ホントに猫を描いてるものって
案外ないものなんですが

 絵がかわいいだけ、
 絵もかわいくない
 なんかよくわからないが猫かいてるらしい、とか

ネコ飼いの当方が納得し、
ギャグも、こんなんありか、って展開でも
許せてしまう良作がこちら。

ホント、面白いんですよ-。
時々、思い返して読み返したくなるんです。

今は手放しちゃってますが、
電子書籍のコントラストがきつい絵が
好みではないこともありまして…

愛蔵版で再発売されてるのを期に
買い直しちゃおうかなって思ってます。
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排水溝が汚れにくいようなんですよ

2013-08-24 14:44:51 | レコメン・スクェア
ティモテ ピュア シャンプー&トリートメント ポンプペア 500g+500g
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ユニリーバ・ジャパン


あまりキレイな話じゃなくて恐縮です。

お風呂の排水溝、

掃除大嫌いなんです。

そんでもって、詰まると
排水溝掃除用のジェルを使うんですが、
一番つまりやすいな、と思うのが
ヘアケア用品です。

ノンシリコンとかそうじゃないのとか
いろいろ出てますが、
ヘアケア用品によって
この汚れ具合に差がでるんですよ。

効果もあって髪も良好なヘアケア用品は
(商品名は伏す)
シリコンが入ってるせいか、
もうーーー。

詰まりやすい!

ノンシリコン系は比較的この詰まりがありません。

どろどろしたもんを髪につけて
さらさらしっとりにするわけかあ、と
掃除する度に考え込んでしまうけど、
石けんベースとかノンシリコンって…
効果がいまいちで。

そんな中、懐かしのティモテが発売になってるのを知り、
それまで使ってたヘアケア用品がやっと使い終わりましたので
ここ1,2週間使ってみたところ。

排水溝の詰まりが案外気にならない?
って感じなんですよ。

ポンプタイプを最後まで使い切らないと
まだまだわかりませんけどねえ、
もし最後まで気持ち良く過ごせるようなら
リピートしてもいいかなと思ってます。

ティモテ以外にも、
案外、無印のヘアケア商品はいい感じです。
無印の困ったところは、商品の寿命が短いこと。
リピートする前に廃番になっちゃうんですよ。
これがなければいいんだけどねえ。

コメント (4)
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原作を読むのが原則なんですけど

2013-08-23 21:31:48 | レコメン・スクェア
やだわ、私って。

読み始めの時、小説じゃないよ、これとか言っておきながら。

読後1週間以上たつにもかかわらず、
永遠の0から抜けられてません。

これは。

はまる時のパターンだよう。

典型的な、けなしておきながら惚れるという
いやな人間でしてね、私。

久方ぶりにはまったってわけかしら、と。
しかも超ベストセラー作品に。

うむむ。
こんな日がこようとは思ってなかった。

で、コミックスがあるというので
先週末読んでみたんです。

 ああ、すんごくはまってますね。

キャラクターの造形はまあ、
好みがありますので善し悪しは横へ置いておいて。

絵、画力が安定しててすんごいですねえ、
原作同様最後まできっちり読ませます。

コミックならではの独自設定もあるにはあるけど
不要だったら無視すりゃいいし、
あの長い作品をよくもここまでまとめたものです。

でも…もう少し端折ったエピソードも
描いて欲しかったなあと。

原作から著しく乖離はしてないけど
やっぱり基本は原作。

けど、良作です。

小説は文章力、
マンガは絵が命ですなあ。


永遠の0(1) (アクションコミックス)
クリエーター情報なし
双葉社
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絶版になる基準って

2013-07-23 21:38:46 | レコメン・スクェア
青い山脈 (新潮文庫)
石坂 洋次郎
新潮社


趣味で書き物をしている、と
何度か当blogで書かせていただいてます。

素人のヘタクソ散文、
こちらのblogでは積極的に宣伝とかはしてませんし
今後もする気はないけど
ヘタクソなりに試行錯誤はしてます、
裏取りという名の資料に当たったりもしてます。

ネットは調べ物に便利な媒体ですが、
これといった明確な意志がないと
散漫な捜し物になっちゃうんですね。

なんで、結局、書籍を頼ることになります。

裏を取りたいのは
ある時代の風俗。

自分が生きてきた頃なら
漠然と覚えていたり
経験したりしたことはかなりわかるけど、
生まれる前はまーーーったくわかりません。

今回、戦後間もない一般の人達の生活とか
風俗を知りたくて、
ぱっと思い浮かんだのが青い山脈の音楽だったので、
原作を手に取ってみようと思いました。

が。

なんと、絶版なんですわ。

流行(通俗?かあ?)小説なので文学的価値がないからなのか、
そもそも今時、メガヒットクラスのコンテンツでないと
売れないから存在価値が認められないのか。

ここがネットの哀しくも有り難いところで、
絶版で絶望しながら、古本で購入ができるんです。
図書館で借りるという手もあるにはあるんですが、
目的持って読みたい本は基本、古本でも買う私、
借りたくなかったんです。

で、読んでみて。

所々まーったくわからない箇所もあるけれど、
思ったより生き生きと暮らしている男女や
戦後数年であっさり「敗戦後」と語られる
単語の数々に、案外早くに戦後日本の検証は
一般の人に届く形でされていたのだろうか、と
浅く考えたり。

(例を挙げると、太平洋戦争が起きたメカニズムを
ほんの数行で優しく書き表してる箇所に
これ、この当時でこーいう書き方をして
ゆるされたんだ、と素直に驚いたり。
いや、びっくりしました)

一井の人達の生命力に惹かれる一方、
これは小説で想像の産物だから
じっさいはどうだかわからないよね、と
冷めた目で見てる自分もいたりで。

新聞小説だからか、
もしくは当時の小説の作法として当たり前だったのか、
唐突に物語が展開し、
いきなり収束するところはどうだろう、と頭捻りたくなったけど。

けど、面白かったんですよ。

だけど絶版。

最近折を見て読んでいる三浦綾子さんですら、
絶版で電子書籍じゃないと読めない作品もあるという話。

おもろい、軽い読み物(ライトノベルとかね)も好きですよ、
よく買って読んでますもん。

けど、世の中から消える理由がわからない作品も
多数存在します。

創作物だけは市場原理から外れて欲しいと
思ったりするんだけどな。

ま。

受け止め手が忘れなければ、
その作品は読み手が死なない限り
命を持ちますけどねえ…

なんか。

もったいないわあ。
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ちゃくちゃくと、読んでます

2013-06-20 22:56:11 | レコメン・スクェア
読書スピードはどちらかというと早いほう。

けど、すかっと読み飛ばせなくて
じっくりのっそり読んでいる、
三浦綾子さんの自伝三部作。

ただいま第二部、
紆余曲折あってやっとご主人と新生活をはじめた所から
物語は始まってます。

これ、初めて読んだ時、20歳だったのよね。
母が死んで49日もあけない頃だったんだよね。

当時と今とでは随分と私も変わったけれど、
受ける印象も変わったけれど
変わらないところもあって
温故知新をしている気分。

機会があれば、作者の方ともしかしたら
お目にかかる機会も持てたかも、
いや、それはありえないか。
でも、感想の手紙ぐらいは書けたかもしれないのに
過ぎた時のなんともったいないこと。

これはぜひ、旭川へ行かなくては。
三浦さんの記念館に足を運ばなくては。
日を追うごとに思いだけはからまわりしてます。


この土の器をも―道ありき 第2部 (新潮文庫)
三浦 綾子
新潮社
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なつかしいなあ!

2013-04-11 20:47:53 | レコメン・スクェア
日用雑貨や普段使いの品で
年齢や世代がある程度わかってしまうところって
あると思います。

どんなシャンプーとか洗剤使ってたか、とか。
お菓子はなにが好きだったか、とか。

食品もそうですよね。

で、偶然Amazonで見掛けた、これにはびっくりした。

ティモテ ピュア クレンジングシャンプー ポンプ 500ml
クリエーター情報なし
ユニリーバ・ジャパン


そういえば!

いつの間にかなくなってましたねえ、
ティモテ!!!!

愛用してましたよ。
懐かしい!

けど。

ティモテがわかる年代って
実はすごーく年齢層が上になってしまうようなんですね。

そんな歳になっちゃったのか、と黄昏れたい。

けど、黄昏れる前に使ってみたい。

今はいろーんなヘアケア商品が出てますし
どんどん替えてますし。
試してますし。

昔のティモテの使い心地なんか
忘れきってるから
まったく新しいヘアケア商品として
興味を持っているんですよ。
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私は、角川が好きだったんです

2013-04-03 21:40:45 | レコメン・スクェア
季節柄、
書店には辞書が並ぶようになりました。

あ、辞書ではなく辞典。
こっちが正式名称のようです。

国語から英和、
漢和に類語。

いろんな辞書のオンパレードです。

私は、中学の頃に買った国語辞書と、
高校入学時に頼んで買ってもらった広辞苑。

これ以外持ってません。

最近、文章を書くことが多く、
どの漢字を当てた方がより適切か、
迷うことも増えてきました。

Macの変換に頼ると
やっぱり変だなと思うことも多くて。

キーボード変換で迷うってことは
電子辞書はおそらく私には不向き。
元がアナログ人間ですから、
素直に紙の辞書を使おうと思ってみたけれど、
この、中学の頃に使ってた辞書では
文字が小さい!

…残念ながら、目は年齢相応に老けているようで
小さい文字が辛くなっているんです。
虫眼鏡片手に使ってもいいんだけど
中学生から使うタイプだから語彙数がおそらく少ない。

広辞苑を使ってもいいんだけど、
かれこれ20年では効かない古いものだし、
使いたくない理由があります。

辞書の見返しに、高校入学を祝す、という主旨の
両親のサインが入ってまして、
私が持ってる唯一の母の書なんです。

買ってもらった時はもったいなくて使えず、
母は私が20の時に死んでますので、
なおさら使えず。

辞書は使ってくたびれさせてナンボだと
よくわかってるけど
やっぱり汚したくないんです。

広辞苑の買い換えはもう少し考えますけど、
まずは小さい文字が辛い、
ハンディタイプの辞書を買おうかと
いろいろ見てはいるんですが。

決まりません!

手に持ってなじみ、
文字が適度に読みやすく、
語彙数が中辞典レベルのものとなると
決まってきてしまうんですけど、
今ひとつ気に入らなくて。

で、買い換えを検討するきっかけとなった辞書が
角川書店から発行されてましたから
じゃ、角川にしようかと探してみたら。

どうも改訂されてないようでして、
ちょっと…古いんですね。
新品購入できますけど、
20世紀末刊行の辞書でいいんだろうか、と
ちょっと考えてしまい、
やっぱり踏ん切り尽きません。

もう角川さんは辞書出さないのかな。
出して欲しいな。

新学期の今が辞書を買う絶好の機会なので
なんとか早めに目処つけたいんですけど。

ちなみに、中学の時つかってたのはこちら。


角川国語辞典
クリエーター情報なし
角川書店


当面、これでしのいでもいいんですけどね。
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昨日書かなかったということは

2012-06-04 21:11:24 | レコメン・スクェア


昨日、2回目のエリザベート観劇に行って来ました。

直後に書かなかったということは。
それなりだったということです。

いや……
なんと言いますか……

先々週があまりに完成度が高すぎて、
ちょっと、昨日の公演はかすみましたわ。

マテ・カマラスさんは、絶不調だったのか
声の出が良くなかったように思いますし、
瀬名さんの歌は上手くなっていたけど、
ちょっと、歌い終わりは好きじゃない……

演技の瀬名さん、
歌の春野さん、
これは好みの問題で甲乙つけてはいけないでしょう…



けど、ミュージカルは歌がメインだから、
歌唱力を堪能したいなら春野さんが上のように感じました。

本国版のマヤさんの歌唱に抵抗ない方は
すんなり入れるかと。

何となくですが、マテさん、
春野さんより相手しにくそうに見えたんですよ…

印象、あくまでも印象ね。



東宝版は昨日で打ち止め。
今度はウィーン本国版にチャレンジします。
絶対、こっちの方がマテさんの歌を堪能できますので。



そして、帝国劇場へ行ったら定番の、
「伝説の豚まん」。

うんまいです。
この日も頂きました。
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ばかめ

2012-04-20 21:55:49 | レコメン・スクェア
リアルでは見ていないですけど、
ブームを巻き起こした再放送で見た
宇宙戦艦ヤマトにどっぷりはまった世代です。

これをきっかけに友人ができたりとか、
趣味が拡がったりとかした、
懐かしくも大切なアニメだったりします。

ですので、その後の続編がだらだら続いたり
映画がぼこぼこ出るのは
思い出がフルボッコされてるみたいで
大変嫌だったんです。

で、今回、初代作品のリメイクが公開されました。

あちこちで取り上げられているようなので
ご存じの方も多いかと。

まず、画がどうにも好きになれず
スルーしようかと思ったんですが…
思ったより評判が良いんですよね、
主に当方の同世代の方の受けが良いようで…

となると、乗り遅れてるみたいで
「いやー! 待ってー!」
となるのが当方の性格。

今日が最終日ですので。
会社の近くに映画館があるという
地の利を生かして。
行って参りました、
宇宙戦艦ヤマト2199。



TVシリーズサイズを2本で1000円、
1時間未満というのも
まあ、お試しにはちょうどいいですし。

で、感想ですが。

以前、初代ガンダムが音声をすっかり入れ替えて
公開されたのを見てげんなりしたのが、
効果音そのものです。
今ならこうつけるであろうという機械音は
確かによりリアルなんでしょう、
けど、音って結構重要で、
耳馴染みのある音がすり替わるのって
違う気がしてしまう。

ヤマトのリメイクは、
効果音は極力当時の音を再現してるそうでして、
遊星爆弾のひゅるるるーって音に大笑い。
そうそう、これでなくっちゃと。
当然ながら波動エンジンとか
ショックカノンもあの音でございます。

ここは合格です!

「ばかめ」も健在でした(大笑)

声も、鬼籍に入られた方も多いので
過去は忘れないといけないなと思って割り切って。
けど、良い人選だったと思います。

キャラクターの絵柄は、もう、今風になるのは仕方ないでしょう、
けど、沖田艦長とか土方さんとかは
登場当時の顔そのもの。
体型が、うーん、沖田艦長、少しスリムになってますか?
メタボ対策でしょうか。
体型維持は自己管理能力を問われる時代ですからねえ、
恰幅の良いお姿を想像するとちょっと肩すかし。
(けど、まあ、お年相応の肉の付き方でした…って、もういい?)

子供の頃からフケ専と言われた当方、
沖田艦長、土方艦長、山南艦長に古代守がダーリンでした。
今回、山南さんは…ちょっとパス。
守さんも、なんか若いなあー、でも悪くない。
後半で再登場してくれることを祈ってます。

肝心の本編ですが、
初代作品のエッセンスはきちんと踏まえています。
登場人物も整理されて配置されており、
年齢層の厚みもあるように思えます。
新キャラクターも多く、
ドラマ性を増す為の設定なんでしょうから、
ぜひ有効活用して頂きたい。
ただ若い子・萌えキャラだけを置いたことになりませんように。

 けど、優秀と思われる人材があっという間に
 ガミラスの攻撃で
 一掃されて死んじゃうあたり、
 ヤマト発進時の人材確保は大丈夫だったんだろうかと思える。
 スペアは十分だったんですかね。
 流石ですね。

そしてそして、アニメなのだから動画が一番のポイントです。
CGを駆使したヤマトやメカは
さぞかっこいいことだろうと思いきや。

うーん、期待が大きすぎました。
CGらしい軽さ溢れる画は、ちょっと入り込めなかった。
昔の手描きでがたがたのセルアニメの方が
重厚感あってどっしり見えるってのは
私の目が変でしょうか。
VFXだって最近は質感溢れる画を出しますよね。
ここは少しクリエイターさんに努力してもらいたい。
動きの研究とか、質感は、
きっと教科書どおりとか、
ソフトの設定を忠実になぞるだけでは
醸し出せない種類のものだと思います。

リメイクで期待したいのは、
ストーリーが逸脱しないことと
今の技術で出せる動画を楽しみたい、
そこにつきます。

求められるハードルは高すぎるので。
制作者さんは大変でしょうけど
どうか最後に美酒に酔うためにも
気を抜かないで欲しいです。

期待してますんで。

ああ、でも、この監督さん、
出渕さんでしたっけ?
「地球へ…」で最後こけましたんでねえ…
ちょっと心配だなあ。



最後に。
見終わって見た後ろの席。
(前よりに座っていたので)

加齢臭世代??????

とびびるくらいのおじさんの、山、山、山。

噂には聞いてましたけど、ホントだったのね、
中高年が多いって。
びっくりした。

そーいうあんたはどうなんだって?

それは、言わない約束です。
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私が探してる曲は、ある???

2012-02-15 20:39:38 | レコメン・スクェア


時折、好きというほどではないけど
聴きたいと思う曲があります。

けど、曲名がよくわかんない。
けど、自宅にあるハズなんだけど。

悶々として昨日、
「これかも?」というCDを聴いてみたら外れ。

わかってるのは、
ブラームスの、交響曲ってことだけ。

ブラームスは言うほど好きじゃないんだけどなあ、
なんでブラームスだと思ったのかも謎なので
こりゃ探し当てなきゃ理由はわからん!

というわけで、
棚に積ん読…いや積んでおきっぱなしだった
CDボックスをひっくり返してます。

この中に、探してる曲はあるかなあーーー。

ただいま再生・チェック中。

Symphonies
クリエーター情報なし
Dg Imports



追記。

これを投稿して直後に、
まさに聴きたいフレーズが出てきました!

交響曲1番の第4楽章だったのね。
ああ、すっきりした。
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タイトルにびびるけど

2012-02-07 20:25:12 | レコメン・スクェア


本は大半をネットで購入しています。
お店で見掛けて、
良かったらネットで通販。

このスタイルが続いています。

絶対これが欲しい、というときに確実なのは
ネット通販ですが、
気になる本を見つけるには
店頭を放浪が確実で
掘り出し物に会えますので。

まだまだ、
ネット通販でおなじみの
レコメンド表示は
微に入り細に入りといった
セレクトはできていないようです、
当方の嗜好の場合。

で、この悪文です。

悪文。

あまりのタイトルと
表紙デザインに一発で参り、
よろめくようにネットで買いました。
(その場で買ってあげなさいよ)

どんな本かといいますと、
初版は昭和35年、
国文学の叡智を集めた
日本語を正しく読みやすく
書くための指南書とでもいえばいいのでしょうか、
要領を得ない文(文章)を悪文と名付け、
そーいうのを書いてはいけないよ、と
いうわけなんですね。

初版が上にも書きました通り
昭和35年です。
書籍としての寿命は大変長い。
例文(つまり悪文)は
どれもこれも年代物。
確かに悪文(いろんな意味で)と
感心するんですが
解説や良いとされる作例は
どれもこれも美しい、
美辞麗句を重ねているから
文法を守っているから
美しいのではなく、
居住まいの良い日本語を読んでいる気がして
とても心が落ち着くんです。

文章は人に伝える為に残すもの、
技巧を凝らすあまり脇道にそれてしまった文を
正しい道に戻す手法が盛り込まれた本書。
言葉は動き、変わり続けると言われますけれど、
言う程日本語は変わっていないのだな、と
しみじみできます。

ちょっと読んだぐらいでは
悪文持ちは簡単には治りませんが
少しでも良い文章が書ければいいなと思っております。
座右の書としていつまでも手元においておきたい1冊。
おすすめ。

悪文 第3版
クリエーター情報なし
日本評論社
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