t-catの徒然寄稿

興の赴くままの煩悩炸裂日記です。買い物(散財)やら、最近のハマリ物公開中。猫(ラグドール)と暮らして18年が過ぎました。

最初は気に入ってたんですけど

2011-11-16 21:08:12 | bye bye こんてんつ
先週だか、
会社の人と話した折、
昼休みの過ごし方に話が及び、
外食ばかりの当方は、
普段は行くお店が決まっていて、
本読みたいときはマックへ行くよ、と
お伝えしたところ、
当然ですよね、何読んでるんですか、と問われます。
いろいろだよ、小説とか、漫画とか、と言いましたら
「漫画読むんですか!!」と驚かれました。

そうは見えないらしいですね、
けど、漫画、大好きですよ。
昔も今も好きです。

オトナ買いができる大人なので、
長編は一挙にまとめ買いしちゃいます。
ああ、いい気分。

けど、まあ、それなりのトシですから、
読み方はかなり変わりました。
面白さのツボも変わってきてるし、
当然ながらコンテンツ自体も時代を反映してますので
変わってきてますよね。

昨年暮れ、一気に買ったはいいけど、
結局手放したのがバクマン。

最初の内は、若いクリエイターの
もがく様をどう描くのかが興味のポイントだったんですけど、
週刊ベースの連載は都度方向転換をしますので
(漫画家側の視点で描かれた漫画家物語なので
 作中でもしれっと書かれてます)
方向性がよくわからなくなってきたことと、
終わりはあってないような作品なので
人気があれば延々続くし、
なければすっぱり終わるんだろうな、と思ったら
興味が続かなくなりました。

1巻から3,4巻ぐらいまでの、
鬼のような構図と画力には圧倒されました、
かっこいい、と思うコマも多かった。
けど、それ以降がちょっとね、ぐだぐだでつまらなくなったなあ…

 少年漫画って、基本、ぐだぐだが多いと思うんですよね、
 よく、男性は変化を求めて、女性は保守的に走るって言われるけど
 逆なんじゃないの? って思います。
 長寿作品って少年漫画に多いような気がするんですけどね。
 マンネリでも20年30年以上続いても平気なんだもんね。
 具体的に作品名は挙げませんけど…

個人的には、主人公二人の究極のライバルの漫画家(新妻エイジですね)が
一番のお気に入りでした。
彼だけ、唯一ブレないキャラクターなので見ていて楽しかった。
けど、続きは、もういいかな。

だって、ヒーローが漫画家で大成して作品がアニメ化したら、
ヒロインが声優として声を当てる夢を共有し、
叶えられたら結婚する、という約束をするのが中学時代。
それまで付き合わず、会わずに精進するの、って、
つくりものの世界ではあるけど、
この手の夢物語って少女漫画ではありえない設定ですよね。

少年漫画で何とも危うい前提条件で物語が進むところが
不思議でしたねえ…。
昔の少女漫画を読んでるみたい。

ヒーローとヒロインが結婚しようとどうなろうと、
話の筋にはあまり関係ないかな、と思えたので
(そりゃ、大前提が崩れるから話は破綻するだろうけど
 この前提がなくても成立する物語なんで)
興味がなくなった、ってのが本音ですかね…

で、この作品に限らず、最近の漫画の傾向なんでしょうかね、
やたらと「結婚」の一文字が踊りまくっているのが気になります。
悪い、って言ってるんじゃなくって、
少子化・非婚傾向の現代における
アンチテーゼみたいなものかな、と、そこは面白いなーって。

もしかしたら、国策とか?
小さい子供に、人生の選択には必ず結婚を考えるんだよ、
家庭を持って子供作れよ、って摺り込んでるのかな、
なーんてことを思ったりしました。

先日、ヤフオクに出し、
無事、ドナドナ終了済み。
先様で可愛がられてちょうだいね。

バクマン。 15 (ジャンプコミックス)
クリエーター情報なし
集英社
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読みにくくて嘆きたくなった本「フェルメール全点踏破の旅」

2006-11-17 13:26:57 | bye bye こんてんつ
日本では大層人気のある
(日本以外でも人気はある)
寡作の画家、フェルメール。

高校のころの美術の先生が、
「青いターバンの少女」を模写していまして、
当時、画家の名前には疎かったけれど、
明暗はっきり分かれたこの絵の印象だけは
強く残っています。
それだけで、あまり好きではない画家ですが、
唯一好きな絵は「デルフト眺望」ですね。
雲の質感が特にお気に入りです。

つまり、フェルメールが描く人物画が好みではない、
細かいディテールは好きなわけです。

さて、書店の新書コーナーで見かけた、
フルカラー版新書本であるところの
「フェルメール全点踏破の旅」。
フルカラーだけあって、新書サイズの書籍としては
かなり割高ですが、
図像が色つきで見れるなら良いか、と
期待をして買い求めました。

肝心な中身は、というと、

「本代返せ!(怒)」

こんなに中身がない、すかすかな本に
1000円以上も出したのかと思うと、
自分が許せない気分でいっぱいです。

カラーの発色も恐ろしく悪く、
雑誌の連載記事だけあって中身はぺらぺら。
こんなに掘り下げない内容で紙幅をとって…。
ジャーナリストっていいご身分だな、と思っただけです。
また、私には大変読みにくく感じた文体で、
たかが新書クラスの本なのに、
普段なら1日1冊で読めるスピードの当方、
この本は読破するのに1週間ほどかかりました。

つまんなかったのと、
読み進めるのにかなりの気力を必要としたからです。

もし、画家の人となりを知ろうとか、
絵についての教養を深めようという目的を果たしたい方は
あまり役には立ちません。
(私はまったく役立たずな本だと思ってます)
世界各国にどの絵が収蔵されてるか、
一発で確かめたいなら少しは使い道があるかもしれませんが、
今はインターネットがありますからねえ…。

今後、雑誌で連載されているであろう、
芸術に関する記事は、半分以上鵜呑みにしてはいけないと
強く実感した本書、
買うには及びません。
値段分の価値はありません。
図書館で見かけたら借りて読む程度で十分です。



フェルメール全点踏破の旅

集英社

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虚実と現実のニアミス

2006-07-20 14:12:18 | bye bye こんてんつ
朝はいつも「やじうまワイド」を見ています。
新聞各紙の記事を中心に番組が構成されていますので
読んでいなくても読んでいるような気にさせるところが
気に入っています。

で、今朝のヘッドラインで興を引いたのは
日経新聞のスクープの、元宮内庁宮司のメモでしょうか。

たまたま読んでいた、
たまたま興味をもっていた出来事と
現実がクロスする瞬間に遭遇したら、
この接触に意味を持たせたくなるときって
皆さん大なり小なりあるかと思いますが、
そのクロスにぶちあたる率が割と高い当方、
今回も「あ」と思ったのには訳がある。

今週から、ルース・ベネディクト氏の「菊と刀」を
読み始めたところだったからです。

たまたま大学で文化人類学をとっていたころ、
参考文献として紹介されていた本書に、
いつか読みたくなるかもしれない、と、
手元にあれはいつかは読みたくなるだろうからと
当時ですら絶版だった文庫を入手、
積読になっていた本ですが、
図書館にはある本ですから処分リスト候補にいれ、
(おいてない自治体には住みたくないなあ)
手放す前にとりあえず読んでおくか、で
手に取ったところだったんです。

菊と刀とメモの遭遇。
戦後日本の日本のありように思いをいたせ、という
天の声だろうか。

朝、珍しく駅売りの新聞を買った当方なのです。

菊と刀―定訳

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さよならコミック「OZ オズ 」

2006-07-18 13:45:17 | bye bye こんてんつ
三連休を皆さんいかがお過ごしに
なられましたでしょうか。

私は日がな一日、ぼーーーーーっとして
すごしました。
時々片付け、でも大方は、
皇后陛下のおぐしを整えておりました…。
毛足長い猫かっていますと、
いやでもブラッシングに
取り組まざるを得ませんね。
すっかり召使の飼い主です。
だって、放置してもしなくても、
綿毛がふわふわと…。ペルシャ等の
オーナー様は大変だと思いますよ、実際。

さて、久々にカテゴリーの整理と
新カテゴリー追加をしてみました。

名づけて、「bye bye こんてんつ」。
散在の女王の当方が、
買い散らかした本やらコミックやら
DVD・CDのコンテンツを回顧してみよう、
つまりは片付けの備忘録にしてみよう、
つうわけです。

先日の模様替えであぶれた本を
温存するか、放棄するかの二択で、
可能な限りの放棄を選びました。
どーしても、何がなんでも、
手元においておきたいものは
本来そんなにないはずなんです。
もてる時間と腕の幅には限度がありますから、
あぶれるものは救いようがない。
原則として、図書館での貸し出しが
容易、もしくは可能と思われる書籍は
ばっさり、切ることにしました。

筆頭は、トールキンの指輪物語に、
ル=グウィンのゲド戦記。
書架から消える心配はまったくない書籍です。
読みたくなったら、借りればいい。

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次に手をつけやすいのがコミックス。
明らかに読み捨て作品は、
なるべく早めに処分。
プレミアがつきそうな作品で
どうしても手放せないタイトル以外は
折を見て手放します。
例外は、現在連載中のタイトル。
これは、完結まで待って、最終巻の出来で
残すか処分するか決めます。
ただ、漫画は、小説以上に寿命が短いので
後で買いなおしはまず出来ない。
悩むときは…読まなかったことにできそうな本は処分。
未練が残りそうなものは、その時の成り行きで
残すか処分するか考えます。

で、今回の処分本は、
樹なつみさんの「OZ」です。
少女マンガの形態をとったSF作品としては珍しい良作、
発売当時はずいぶんと読み込んだものなんですが、
長じて読み返すと、あまり興味をかき立てられない。
加齢が嗜好に影響を及ぼす一例なのか、
作品が成立する上で発表当時の年代の影響は避けられず、
現在2006年に再読するのは
私には厳しいと感じたからか。
ヤフオク出品をためらわなかった1作です。
文字通り、「ばいばーい」しちゃった本です。
タイトルのOZからもわかりますとおり、
オズの魔法使いに出てくる主要キャラクターを
イメージして話を作っている節も若干ありますが、
関連性はまったく、ほとんどありません。

蛇足ですが、本として見た場合、
完成度はA5版の方が明らかに上。
完全版としてカラーページを全掲載した
後発のコミックスの精細のなさにはがっくりしました。
樹さん自身、残念ながらカラーページに
魅力のある作家さんではないので、
色があってもなくてもよかった感じなんです。
A5版の装丁の良さにも支えられた
1作のような気がしないでもない。
本って、見かけも大切なんですよね。


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