MARUMUSHI

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『まほろ駅前 多田便利軒』。

2011-04-28 13:51:11 | 映画日記
『まほろ駅前 多田便利軒』を観てきた。

いいね。
いい味でてる映画。

多田も行天も、普通の人生を歩めたのに、歩めなかった2人だ。
どこかで人生の歯車が狂ってきた。狂った歯車は元に戻すのは難しい。
ぶっきらぼうで身なりも悪い。金もなければ地位も無い。
善人じゃないけれど、いいヤツ。
本当の悪人は”フランダースの犬”の最終回を見て涙を流さない。たぶん、本当の善人もそうだと思う。

人生はやり直せない。どんなにがんばっても新しい人生なんてありえない。
一度着て汚れてしまったTシャツは、どうやっても新品には戻れないのと一緒。
汚れてしまったTシャツは洗えば綺麗になる。そうやって、何回も着ているうちに擦り切れ、ほつれが出てくるかもしれない。
でも、着れなくなるわけじゃない。
人生においても同じだろう。新しくはならないけれど、擦り切れながらも、もう一度やってみることは出来る。
何も得られない人生でも、何かを与える人生にはできるかもしれない。

ヘラヘラ笑って、時々泣いて。
そうやって生きている2人をうらやましいと思った。


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