うつわに興味を持ち始めたのは、ひょんなことから。
姉に誘われて、クニエダヤスエさんのテーブルコーディネートのセミナーにうかがったことがきっかけでした。
クニエダヤスエさんは日本にテーブルコーディネートというジャンルを広められた第一人者の方。
1人暮らしの経験がない私は、当時自分でうつわを買うことすらなかったのですが、
「テーブルコーディネート」という初めて聞く言葉の響きに好奇心がむくむく・・・☆(笑)
クニエダさんのテーブルコーディネートはとにかくセンスが抜群に素晴らしくて、
ひと目で虜になりました。
お教室は毎回わくわくドキドキの連続。
チャーミングなお人柄もすごく素敵で、クニエダさんは私の憧れの女性になりました。
「テーブルコーディネート」というと、「テーブルセッティング」とごちゃごちゃになってしまい、
いろいろな決まりごとがありそうで、なんだかとても難しそうなイメージですが、実はそうではなく、
「おいしいものをよりおいしくみせるための食空間演出」
のこと。
クニエダさんのお母様が入院されていらしたときのこと。
お母様が病院のプラスティックの容器に盛り付けられたおかゆを召し上がっていらっしゃるのをご覧になって、漆のうつわに盛り付けなおして、漆のお膳に乗せてお出ししたら、とてもよろこんでいらしたというエピソードをうかがいました。
そのお話をうかがって、
まさにそれこそがテーブルコーディネートの神髄ではないかしらと
とても感銘を受けたのを覚えています。
テーブルコーディネートだからと気合を入れて凝ったことをする必要などなくて
ちょっとした遊び心さえあれば、お食事を、そしてくらしを、
よりたのしむことができるのだなぁとしみじみと感じました。
お箸置きとナプキンをちょっと秋っぽい色のものに変えただけですが、
これだけでも私にとっては立派なテーブルコーディネート。
ついでに秋っぽいお花、桔梗?コスモス?何があるかな?
とか
栗ご飯でも作ってみようかな?
なーんて考えて、ちょっとうきうきしてしまうのですから単純です。(笑)