テーブルのたのしみ

くらしのたのしみのスタッフブログ。大のパン好き。そして器好き。
主に都内パン情報やテーブルを彩る楽しみをご紹介します。

古九谷名品展

2012-10-20 | 美術館・個展


先日、渋谷松濤にある戸栗美術館で開催中の「古九谷名品展」に行ってきました。

「古九谷名品展~躍動する色絵磁器~」
2012年10月7日~12月24日

私が尊敬する、テーブルコーディネーターのクニエダヤスエさんは、古伊万里がとてもお好きで、
テーブルコーディネートにも、古伊万里の器がよく登場しておりました。

ブルー&ホワイトの世界がとても美しくて、
私もいつしか古伊万里の虜になっておりました。
(もちろん、自分では古伊万里の器は持っていないのですけれども・・・)

染付の雰囲気が好きな私は、
鮮やかな色彩の古九谷にはあまり興味を持っていなかったのですが、
先日ちょうど、NHKの「美の壺」で「九谷焼」の回を観たばかりで、色絵にもすこし興味がわき、

「そもそも九谷焼と古九谷ってどう違うの???」

などと疑問を抱き始めたので、
学芸員さんの説明が開催される時間帯を狙って、戸栗美術館に行ってまいりました。
(戸栗美術館では、第2・第4水曜と土曜に学芸員さんが展示説明をしてくださいます)

古九谷の発祥の地は不明とされていて、佐賀県と石川県で論争があるそうですが、
こちらの美術館では(発掘物などから)佐賀県説が有望ではないか?
という見解をとっていらっしゃるそうです。

1610年に朝鮮からもたらされた技術をもとに、佐賀県有田町を中心とする一帯で日本初の国産磁器が誕生しました。(古伊万里)
当初は青色で模様を描く染付が主流でしたが、1640年代後半には技術が向上し、色絵を作ることができるようになります。
その初期の色絵を古伊万里の古九谷様式としてとらえ、今回展示されていらっしゃるということでした。

ふむふむ、
では古伊万里の中でも色絵のものが古九谷(正式には古伊万里の古九谷様式)なのね!!^^

(補足ですが、古九谷はおよそ50年ほどでなくなります。そして、150年後に古九谷の青手や中国の交趾焼などの影響を受けて石川県で作られるようになった焼き物が九谷焼のようです)


最初は中国の磁器や絵画をモチーフにした、中国のマネのようなデザインのものが多いのですが、
次第に日本の着物の柄を取り入れたような日本独特の模様が出てきたり、
ヨーロッパへの輸出が本格化したことにより、
(中国が政変の為に磁器の輸出をストップさせたため、海外から日本への注文が本格化します)
技術が向上してゆく様子がうかがえたりと、
変遷がわかる、とても楽しい展示内容でした。

いつもだったら、

自分の好みか好みじゃないか?

ということばかりに心がいってしまい(笑)、
そこまで注意深く見ることはなかったと思うのですが、
学芸員さんのわかりやすいご説明のおかげで、今まで以上に展示を楽しむことが出来ました。

是非次回からは学芸員さんの展示解説のお時間に観覧しよう!と思ったのでした。


さて、その日は姉のネットショップくらしのたのしみの人気商品、ローズローションのガイアさんでの店頭販売日

マフィン好きの私のためにと、姉がcafe Eightさんのヴィーガンマフィンを買ってきてくれました。

黒ゴマとオレンジのマフィン


モカとバナナのマフィン

ヴィーガンカフェとして有名なcafe Eightさんのものなので、
動物性の材料は一切使っていないマフィンです。

どちらのマフィンも、

黒ゴマ×オレンジ、
モカ×バナナ、

のそれぞれの風味が同じくらいのバランスで感じられるのが、とても意外でした。
(私は黒ゴマとモカの味が絶対的に強いだろうと思っていました)

同じマフィンでもヴィーガンのものはしつこさがなく、
罪悪感(←私だけかもしれませんが)を感じることなくすみますし、(笑)
そしてなによりお味もとてもおいしいので、見つけると買ってしまうもののひとつです。

cafe Eightさんのマフィンは、青山のPURE CAFEさんで購入することができます☆
ランチのメニューもおいしそうなので、今度はお昼時に行ってみたいと思います♪