【6日目:7月11日(火)】 午前、ヴェローナに移動・観光。午後、ミラノに移動・観光。ミラノ泊。
「Verona (ヴェローナ)」の「Casa Di Giulietta (ジュリエッタの家)」の見学を終え、向かったのが「Piazza dei Signori (シニョーリ広場)」。
「シニョーリ広場」は、ヴェローナ旧市街中心にある、古代ローマ時代に造られた公共広場フォルムを起源にする広場です。
広場の中央には、13~14世紀に活躍した詩人・哲学家・政治家の「Dante Alighieri (ダンテ・アリギエーリ)」の像が立っています。
叙事詩「La Divina Commedia (神曲)」を書いたダンテらしい風貌の像です。この広場は、ヴェローナの他の観光スポットと異なり、観光客の姿も疎らで、落ち着いた雰囲気です。これも、哲学者ダンテのなせる技でしょうか。
シニョーリ広場と隣の「Piazza delle Erbe (エルベ広場)」の間には、高さ84mの「Torre dei Lamberti (ランベルティの塔)」が建っています。
次に向かったのが、「Arche scaligere (スカラ家の廟)」。墓廟は、スカラ家の紋章などで華やかに飾られたゴシック様式の構造で、4角錐の屋根の上には騎士像が飾ってあります。
「エルベ広場」には、白とピンクの大理石の小堂があり、鎖に繋がれた首枷(くびかせ)の様な物が。ここは、通称「晒し台」と呼ばれ、罪人を繋いで見せしめにしたそうです。ガイドさんでしょうか、その謂れを説明しているようです。
エルベ広場は、シニョーリ広場と異なり、世界各国からの多勢の観光客で賑わっていました。
広場の中心には、「Madonna Verona (ヴェローナのマドンナ)」の噴水があります。写真では、噴水部分が隠れてしまい、写っていません(涙
その奥には、ヴェネツィアの守護聖人 聖マルコの象徴「有翼の獅子」が建っています。ヴェネツィアで見た 「有翼の獅子」 とは、姿が異なっています。
ここに「有翼の獅子」があるのは、ヴェローナがヴェネツィアの支配下に入った15世紀初頭に、広場が整備されたからだそうです。
エルベ広場を出て「Corso Porta Borsari (コルソ・ポルタ・ボルサリ通り)」に出ます。
大理石の石畳が引き詰められている贅沢な道の上を歩きます。ヴェローナは海面下にあったそうで、当地で取れる大理石の中には、アンモナイトなどの貝化石が含まれていることがあります。
大きなアンモナイトの化石の大理石を足元で発見! 博物館に行かなくても、道路で化石を見ることが出来るとは。
通りの終点にあるのが、紀元前1世紀に造られと考えられている白大理石で出来た「Porta Borsari (ボルサーリ門)」です。
門を出て、「Adige (アディジェ川)」に架かる「ヴィットーリア橋」を渡ると、ヴェローナ旧市街とお別れです。
対岸に駐車していた大型バスに乗り込んだのが、午前11時半。僅か1時間半のヴェローナ滞在でした。旧市街全体が世界遺産に登録されているこの街で、少なくともまる一日観光をしたかった!
バスは、西に約167km離れたミラノに向け、高速道路を走ります。
やっと「Milano (ミラノ)」に入って来ました。ミラノは、ロンバルディア州の州都で、イタリア最大の人口を有する大都市です。
ミラノが、最初に歴史の表舞台に立ったのは、ローマ皇帝コンスタンティヌス1世がキリスト教を認める「ミラノ勅令」を発布した西暦313年だそうです。
バスを降り、遅い昼食と取りにレストランに入ったのが、ヴェローナを出発して二時間後の午後1時半。長いバス旅でした。
案内された地下1Fは、明るくお洒落な “ミラノ” を感じさせる雰囲気の部屋です。
第一の皿は、サフランの色鮮やかな “Risotto (リゾット)”。久しぶりに食べるお米の味は格別です。でも、デザート用の小さいスプーンは有るのですが、大きなスプーンが無く、フォークだけで食べるのに難儀しました。
第二の皿は、“cotoletta alla milanese (ミラノ風カツレツ) ”。 薄く叩いて伸ばした柔らかい子牛の肉があっさりと揚がっていて、さすが本場の味です。
デザートはシャーベットでした。
昼食が終わったのが、午後2時半。これからミラノ市内観光です。
最初に向かったのが、「Teatro alla Scala (スカラ座)」。
1778年に開場した世界有数の歌舞場は、思ったより小さくて、交通往来の盛んな道路に面していたのが意外でした。
道路の反対側にある「Piazza della Scara (スカラ広場)」には、レオナルド・ダ・ヴィンチとその弟子たちの像がありました。
広場を抜けた先が、「Galleria Vittorio Emanuele II (ガレリア・ヴィットリオ・エマヌエーレ2世) 」の入り口です。
「ガレリア・ヴィットリオ・エマヌエーレ2世」は、スカラ座と「Duomo di Milano (ミラノのドゥオーモ)」を結ぶ十字型のアーケードです。
1865年から1877年の間に建設されたこのアーケードは、イタリア王国の初代国王「ヴィットリオ・エマヌエーレ2世」にちなんで名付けらました。
二つのアーケードが交差する中心地点の真上は、ガラス製のドームになっています。
★続きは、「北イタリア周遊記 6日目 『ミラノのドゥオーモ』」で★
(料金の情報、現地通貨ユーロの円換算レート 1€≒130円は、2017年7月現在のものです)
==「北イタリア周遊記」バックナンバー ==
http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/c/38cc1df92a227c1d00f3da7e67fe081e
1日目 省略
2日目 2017/7/7 『バチカン美術館とサン・ピエトロ大聖堂』 http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/9c7e367feb96393e90a6a061973646d5
2日目 2017/7/7 『真実の口とコロッセオ』 http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/e809cf04613dd233befc642a335599f5
2日目 2017/7/7 『スペイン広場とトレヴィの泉』 http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/afb31a5f00a492590d55483607e01425
3日目 2017/7/8 『チビタ・ディ・バニョレッジョ』 http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/a4d4e7e8237fc767386ce0544f53d386
3日目 2017/7/8 『シエナからフィレンツェに』 http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/d47366f5de0cf1c28c2df30116e64453
3日目 2017/7/8 『フィレンツェのアストリアホテル』 http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/bd044cd427c25f6b850e47d4941ea90d
4日目 2017/7/9 『ピサの斜塔に登る』 http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/2ab1927ad8cb6d7f21975384a37cd890
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4日目 2017/7/9 『サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂』 http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/0606cabcf370a503cd01b2ff89de1437
5日目 2017/7/10『ヴェネツィアへ移動』 http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/163d8c37c4e8903b98aba1fee29e26e3
5日目 2017/7/10『ゴンドラクルーズ』 http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/555fc016e6c7e73c99549d9b5a999245
5日目 2017/7/10『リアルト橋から運河を眺める』http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/7b5ca8f9d96d8566306ab48cf51cf16a
6日目 2017/7/11『ヴェローナのジュリエッタの家』 http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/b540f46752426c2d2bcb02afe2b08575
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