隊長のブログ

元商社マン。趣味:ヒップホップダンス、ジャズダンス、日舞(新舞踊)、旅行、映画、スポーツ観戦。阪神タイガースのファン。

テレビ Vol.597 『朝ドラ 「オードリー」』

2024年06月15日 | テレビ番組

隊長が、観賞した「テレビ番組」を紹介するシリーズの第597回は、『朝ドラ「オードリー』をお送りします。

 


平成12年(2000)10月2日~平成13年3月31日にかけて放送されていた、NHK「連続テレビ小説」(通称:朝ドラ)第63作の『オードリー』が、4月1日(月)から、NHK BS、BSプレミアム4Kで、毎週月曜~土曜 午前7時15分~7時30分に、再放送されています。(放送回数:全149話)


「隊長のブログ」では、“朝ドラ” を、これで35作品を紹介したことになります。詳細は、こちらをご参照下さい  。


本作品は、戦後の京都・太秦(うずまさ)に生まれた佐々木美月(子役・岸由紀子、大橋梓)が、価値観の異なる三人の親に囲まれて育ちます。一人は娘を「オードリー」の愛称で呼ぶ、アメリカ帰りの父・春夫(段田安則)。一人は女性も自立すべきと考える母・愛子(賀来千香子)、そして、美月をわが子のようにかわいがり、よい結婚をしてほしいと願う、老舗旅館の女主人滝乃(大竹しのぶ)。三人に翻弄されながら、美月(岡本綾)は成長し、映画の世界に飛び込んでいきます。


脚本:大石 静(おおいし しずか)。


「隊長のブログ」では、大石静さん脚本のドラマを、これで八本を紹介したことになります。詳細は、こちらをご覧下さい


音楽は、溝口肇。


主題歌:倉木麻衣 「Reach for the sky」。


成長したヒロインの美月を演じるのは、放送開始当初17歳の高校生だった、岡本綾。


上述した以外の共演者:藤山直美、長嶋一茂、堺雅人、佐々木蔵之介、國村隼、石井正則、沢田研二、藤山直美、林与一、舟木一夫、桂米朝(三代目)、夢路いとし、佐川満男、戸田恵梨香


語りは、岡本綾(兼任)。

 

第1話のあらすじ:昭和28年(1953)9月、雨上がりの満月の夜、佐々木春夫(段田安則)と愛子(賀来千香子)の間に産まれた女の子は、隣に住む旅館「椿屋」のおかみ・滝乃(大竹しのぶ)によって美月と名付けられ、アメリカ帰りの父・春夫は英語でオードリーと呼ぶようになりました。


滝乃は勝手に美月を連れ出しては、自分の部屋でミルクを飲ませたりして、愛子をいらだたせます。愛子は、滝乃が連れ出すのをやめさせたいが、春夫は「滝さんにはお世話になってるから」と言うだけで。。。

 

第66話迄の感想:京都・太秦の老舗旅館と、映画撮影所が舞台。主人公は、女優から映画監督を目指します。


東京都千代田区・駿河台にあった旅館で生まれ育ち、女優を志していた、大石静さんの生い立ちと重なるものがありますね。そして、脚本家としての映画・テレビドラマへの愛情も感じられます。


これまでに109作品が放送された朝ドラの中で、なぜ『オードリー』が再放送されているか考えたところ、その大石静さん脚本の今年度大河ドラマ  『光る君へ』 が、放送されているからですよね。


隊長にとっては、正直、『光る君へ』より本作品の脚本の方が、何倍も好きですね。


その理由の一つに、好きな 「時代劇映画」 も、テーマになっているからです。


朝ドラでは、第1週か第2週までは、主人公の幼い頃を、子役が演じることが多いのですが、本作では岡本綾さんがやっと登場したのは、第5週の最後第30話から。


それまでは、幼少期を演じた岸由紀子さんと、少女期を演じた大橋梓さんが、頑張りました。価値観の異なる三人の親に囲まれて育った美月の人格形成を描写するために、子役を長い間登場させていたのでしょう。


“朝ドラ” のヒロイン役。近年では、2015年度前期『まれ』の 土屋太鳳  から始まり、波瑠 、高畑充希、芳根京子  、有村架純  、葵わかな、永野芽郁、安藤さくら、広瀬すず   、戸田恵梨香  、二階堂ふみ、杉咲花、清原果耶、上白石萌音、深津絵里、川栄李奈、黒島結菜、福原遥、趣里、そして最新作の伊藤沙莉と、実績のある女優さんが、起用されています。


しかし、かって、“朝ドラ” のヒロイン役は、新人女優の「登竜門(とうりゅうもん)」 と呼ばれ、オーディションで選ばれていました。当初は演技がぎこちなかった無名の女優さんが、ドラマの中の主人公の成長とともに、女優として成長していく姿を、急流をさかのぼることのできる鯉(こい)は、竜になるという中国の故事「登竜門」になぞらえていました。


今回の岡本綾さんも、前述した様に現役の高校生で、これまで大きな実績のなかった女優さんでしたが、“朝ドラ” のヒロインとなり、お茶の間の顔となりました。ところが、残念ながら、現在では芸能界から引退されているようです。


『オードリー』に出演していた共演者の中には、今では映画・ドラマに欠かせないスターとなった俳優さんがいます。

 


大京映画撮影所の助監督(後に監督・社長)・杉本英記役の堺雅人さん。

 

 


「椿屋」の住み込みの下働き宮本君江を演じた藤山直美さんは、六年後の朝ドラ 『芋たこなんきん』   では、ヒロインに抜擢されました。

 

 


少女期の滝乃役として登場した戸田恵梨香さんも、19年後の 『スカーレット』   で、ヒロインとして朝ドラに帰ってきました。

 

 


美月の初恋の相手で、大部屋俳優・錠島尚也役の長嶋一茂さんも、テレビのコメンテーター・タレントとして活躍しているのは、御存知の通りです。

 

 

一茂さんが、俳優をやっていたことに驚かれ方。2002年公開の映画 『ミスター・ルーキー』  では、主人公を演じているのですよ。

 

最後になりますが、初回放送から24年、多くの出演者が、鬼籍に入られています;


三代目桂米朝、夢路いとし、佐川満男 (敬称略)。


亡くなられた皆さんのご冥福をお祈りいたします。

 

尚、『オードリー』次回、第67話「人は見かけによらぬもの」は、6月17日(月)午前7時15分からの放送予定です。

 

2024/9/22 追記:9月21日(土)に、再放送されていた『オードリー』が、最終回の第149話を迎えました。これまでは、母・愛子(賀来千香子)と“おかちゃま”と呼ぶ滝乃(大竹しのぶ)との確執に翻弄される美月(岡本綾)が、ストーリーのメインでしたが、第139話からは、監督に就任した美月のもとで、時代劇映画を再興しようとする姿が描かれました。


その映画の題名が、『MUSASHI』。期せずして、真田広之 が主演・プロデュースを務めるアメリカ映画『SHOGUN 将軍』が、テレビ界のアカデミー賞と言われるエミー賞で、作品賞など主要4部門を含む、18部門を受賞したとのニュースが飛び込んできました。


真田も本格的な時代劇を撮りたいと思っていた一人。何か、縁を感じました。

 

 

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Vol.587  2024/2/11  『ドラマ「院内警察」』

Vol.588  2024/2/14  『ドラマ「さよならマエストロ」』

Vol.589  2024/2/17  『ドラマ「春になったら」』

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Vol.592  2024/3/6  『大河ドラマ「光る君へ」』 

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Vol.596  2024/4/30  『ドラマ「ソロ活女子のススメ4」』


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