隊長のブログ

元商社マン。趣味:ヒップホップダンス、ジャズダンス、日舞(新舞踊)、旅行、映画、スポーツ観戦。阪神タイガースのファン。

学ぶ 30課 『河鍋暁斎とその弟子コンドル』

2015年10月31日 | 学ぶ

隊長が行った展示会・講演・セミナー・発表会や考えた事、など「学ぶ」の第30回は、『河鍋暁斎とその弟子コンドル』をお送りします。

 

 


昨日 (10月30日) は、文京アカデミア特別公開講座『湯島の絵師 河鍋暁斎とその弟子コンドル』と題した講座を受講しました。


河鍋 暁斎 (かわなべ きょうさい) は、幕末から明治にかけて活躍した狩野派絵師。明治政府御雇英国人の建築家 ジョサイア・コンドル博士(Josiah Conder)は暁英(きょうえい)という号を持つ、暁斎の弟子でもありました。


恥ずかしながら、河鍋暁斎の名前は、この講座のことを聞くまで知りませんでした。


コンドルに関しては、これまでブログでも;

『コンダーさんの恋』⇒ http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/b9490a5a9185b1fd876b7fe5c05c121e

『ニコライ堂とお茶の水』⇒ http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/e8d6799ab5b98cf6b86bdbe1e504a4ac

『東大構内のコンドル博士像』⇒ http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/6e38578380f77763d5e24195efc306c2

『三菱1号館』⇒ http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/d/20131006

『旧岩崎邸庭園』⇒ http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/5729611c2651987ee1d05353d9aca0e2

など、何回か取り上げています。


そんなコンドルと絵師 河鍋暁斎の関係を知りたくて、受講しました。


会場は、『文京シビックセンター』⇒ http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/08c4444122679eb71808ad22214e0098 2Fの文京シビックホール・小ホール。


開会前に371席あるホールは、既にほぼ満席です。このテーマへの文京区民の関心の高さが窺えます。

 


講演は二部に別れ、最初は河鍋暁斎記念美術館館長 河鍋 楠美 (くすみ) 氏による「湯島に済んだ絵師 河鍋暁斎」と題した講演です。


河鍋暁斎の曾孫にあたる楠美氏は、東京女子医大医学部を卒業され、医師として活躍する傍ら、1977年に河鍋暁斎記念美術館を創設されました。


同氏の講演で、天保2年 (1831年) 現在の茨城県古河市に生まれた暁斎が、数え2歳の時、一家で上京したのが、文京区湯島。今の順天堂病院の所だったとのこと。


その後、明治20年(1887年) 57歳の時に、下谷根岸金杉 (今の台東区) に移住するまで、湯島で生活し、文京区とゆかりのあることが語られました。


スライドを使い、文京区内の「湯島天神」⇒ http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/4e6835f2e5f20a2188a889a5cf34d08a と「霊雲寺」に保存されている暁斎の作品を紹介してくれました。


同じくスライドで、各地にある暁斎の作品の魅力を伝えてくれました。

 


第二部は、埼玉大学名誉教授 山口 静一氏による「暁斎とコンドル」と題した講演です。


絵師の暁斎と外国人建築家コンドルが知り合ったのが、明治14年 (1881年) コンドルが設計した「上野公園美術館」で開かれた「第二回内国勧業博覧会」でのこと。


暁斎の「枯木寒鴉図 (こぼくかんあず) に魅せられたコンドルが、暁斎の入門し、2年後に「暁英」の号を受けます。


そして、暁斎の最後を看取ったのもコンドルです。コンドルは、暁斎の没後、師匠の技法の詳細を記録した英文の本まで出版しました。


両氏の講演を聴いて、暁斎の作品を直に見たいと思ったのと、コンドルの建築以外での偉業を改めて認識しました。

 

 

== 「学ぶ」バックナンバー ==
http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/c/f5db9e9e6a9e758b72bc946d007772f7

1~15課  省略

16課 2014/6/10 『常熟高新技術産業開発区投資説明会』 http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/0a44e09b780331875074427d1f08f761

17課 2014/6/30 『ジャン・フォートリエ展』 http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/49885bdcf72720bfa5d482cf6bddd14a

18課 2014/7/26 『2006年W杯出場国中国語表記』 http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/1266fc54f7dd1014728f5d2c10a4c84b

19課 2014/8/26 『安楽死問題を考える』 http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/20809e396f98161369120afe67baab0e

20課 2014/9/7 『文京区謡曲大会』 http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/039ff12bae982d4c9a2638e729197452

21課 2014/9/11 『だまし絵II 進化するだまし絵』 http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/0ad4809b265374ab128671060e58020a

22課 2014/10/6 『中国高速列車の命名権販売を考える』 http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/b3e7fa9afa1426a5f29bb4976b726434

23課 2014/11/20『「冬のソナタ」から10年-いま「韓流」を考える-』 http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/0e2c87911a74a2203cde18b5a8ea9e5e

24課 2015/1/13 『ウィレム・デ・クーニング展』 http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/d9d52bf5d80239fc94dd637e9a935d0c

25課 2015/2/4 『カジノパーティー』 http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/0950d51ea500bb3dd4c8923297ef32f2

26課 2015/4/25 『講座 アジア「共同知」の探究』 http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/9f6fbabac6c774d498ab8f9c943e0c41

27課 2015/5/20 『大アマゾン展』 http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/8d5e201c5fd5ac505e184804103f654e

28課 2015/8/4 『講道館 柔道資料館』 http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/fea7c0dffd261ca322ec1d6527701a57

29課 2015/8/31 『東京都水道歴史館』 http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/4fe9bdb9e7df0641759c2479d3a4aced


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