隊長が、これまでに鑑賞した「映画 」を紹介するシリーズの第229作品目は、『海洋天堂』をお送りします。
『海洋天堂』(原題:海洋天堂、英題:Ocean Heaven)は、2010年6月公開の中国・香港合作映画。(日本公開:2011年7月)。
尚、「隊長のブログ」では、合作を含む中国映画を、これで25作品を紹介したことになります。詳細は、こちらの記事一覧をご参照下さい 。
又、香港映画は、15作品を取り上げたことになります。詳細は、こちらをご覧下さい 。
タイトル『海洋天堂』の「天堂」の中国語の意味は、天国とか極楽です。
製作会社:香港・安樂影片(EDKO Film)、北京数字印象文化傅播、北京和禾和文化傅播、佳選。オリジナル言語:中国普通話(北京語)。上映時間:98分。
監督・脚本は、中国出身の薛 暁路(シュエ・シャオルー)。
シュエ・シャオルーの脚本作品は、2003年日本公開の 『北京バイオリン』 (チェン・カイコー監督との共同脚本)を、紹介しています。
撮影監督は、オーストラリア出身のChristopher Doyle(クリストファー・ドイル)。
クリストファー・ドイル映画作品を、これで五本を取り上げたことになります。詳細は、こちらをご参照下さい 。
音楽 :久石 譲。
主演は、中国出身の李連杰(ジェット・リー)と、文章(ウェン・ジャン)。
ジェット・リー主演映画は、2009年公開 『ウォーロード/男たちの誓い』 を、紹介しています。
ウェン・ジャン主演作品は、『失恋33天』 を、取り上げています。
共演者:桂 綸鎂(グイ・ルンメイ)、 朱 媛媛(ジュー・ユアンユアン)、高 圓圓(カオ・ユアンユアン)、董勇(ドン・ヨン)、嚴 敏裘(イェン・ミンチュー)、ほか。
グイ・ルンメイの経歴・作品に関しては、こちらをご覧下さい 。
あらすじ:物語の舞台は、海に面した中国の 青島(チンタオ)。
地元の水族館に長く勤める47歳のワン・シンチョン(王心誠)《ジェット・リー》は、自閉症と重度の知的障害を持つ21歳の息子・ターフー(大福)《ウェン・ジャン》を、男手ひとつで育ててきました。
自身が癌で余命僅かと知ったシンチョンは、息子の将来を案じ、心中を図り足枷を付け小舟から海に飛び込みます。ところが、泳ぎが得意なターフ―が足枷を外し、海面に浮き上がってシンチョンを助けてしまいました。
その後、シンチョンは、仕事の合間を縫って、自分亡き後に息子を預かってくれる施設探しに奔走していました。同時にターフーに一人で生きていく術を、ひとつひとつ教えていきます。
そんな中、隣人でシンチョンに密かに思いを寄せる柴(チャイ)《ジュー・ユアンユアン》は、父子の留守中にシンチョンの主治医が訪ねてきたことで、病気のこと、施設が見つからないこと、先日の旅行が心中であったことを知ります。チャイは、なんとか彼の力になろうとするのでした。
かつて世話になった養護施設の劉(リュウ)先生《イェン・ミンチュー》の助けもあり、ターフーを受けいれられる民間の施設を確保できました。シンチョンは、最期の日まで息子と施設で共に暮らすことにし、ここでも自活するために必要なことを教えていきます。
一方、ターフーは、水族館に巡業で来ていたサーカス団の女性ピエロ・鈴鈴(リンリン)《グイ・ルンメイ》とすっかり仲良くなっていました。
いよいよ、死期は近づいてきました。シンチョンは、最後にあることを息子に教えようと決意します。。。
感想:製作は、中国と香港の会社。監督・脚本が、中国人。撮影は、オーストラリア人。制作、美術、編集が香港人。音楽が、日本人。中国人の主要キャストに、台湾出身のグイ・ルンメイが加わっています。
主題曲は、グイ・ルンメイが歌う 「海洋天堂」。エンディング曲が、台湾の 周 傑倫 (ジェイ・チョウ) が歌う「説了再見(Say Goodbye)」。
まさに、国際協業で出来上がった作品です。そして、配給されたのも、公開日順に中国、香港、シンガポール、台湾、日本と国際的です。
監督・脚本のシュエ・シャオルー。『北京バイオリン』 で、巨匠: チェン・カイコー の映画監督としての姿を勉強をしたのでしょうね。同作と同じテーマ・父と息子の上質な情愛物語に、仕上がっています。
アクションスターのイメージが強かったジェット・リーが、悲哀漂うシンチョン役を好演しています。
ウェン・ジャンは、自閉症と重度の知的障害を持つ青年という難しい役を見事に演じています。
グイ・ルンメイ、相変わらず透明感のある女優さんですね。
==「映画」バックナンバー ==
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Film1~215 省略
Film216 2021/2/15 『アバウト・ア・ボーイ』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/0c4d2465df98ff3511121b2d498a5f3e
Film217 2021/2/18 『鉄道員(ぽっぽや)』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/53bae22a1fd2ccef683631e2e798a64f
Film218 2021/2/21 『めぐり逢えたら』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/6b26f42da5adf7adef1b85ece821310f
Film219 2021/2/25 『潮騒(昭和50年)』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/f3c8d63c5e51ce19e3aeb37a97c6af77
Film220 2021/2/28 『華麗なるギャツビー(2013年)』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/e26a00c53142e1548ae556237e124f15
Film221 2021/3/4 『花のあと』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/fe69be2ee008e2d2b944addabba4e456
Film222 2021/3/11 『運び屋』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/cd22b4af80f787dcc0e5194fa5a1b5f4
Film223 2021/3/29 『ラヴソング』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/176b734afd085edf4aaf9b17b7402706
番外編 2021/4/3 『訃報:田中邦衛さん』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/73b0d70119548332b84b8d17e642ae33
Film224 2021/4/6 『ラ・ラ・ランド』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/84b88c17f4e245519021e30abd3926fd
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