隊長が、観賞した「テレビ番組」を紹介するシリーズの第626回は、『ドラマ 「スロウトレイン」』をお送りします。
『スロウトレイン』は、2025年1月2日 (木) 21:00～23:15に、TBS系列で「新春ドラマスペシャル 」と銘打って放送された、単発ドラマです。
本作品は、“家族の在り方” を描いた新時代のホームドラマ。
脚本は、野木亜紀子のオリジナル作品。
「隊長のブログ」では、野木亜紀子さんの脚本ドラマを、石原さとみ主演・2018年1月期『アンナチュラル』、2024年10月期 『海に眠るダイヤモンド』 ほかを、取り上げています。
主演は、松たか子。
尚、「隊長のブログ」では、松たか子さんが出演する作品・番組を、これで13本を紹介したことになります。詳細は、こちらをご覧下さい 。
重要な役どころを演じるのは、多部未華子、松坂桃李、星野 源、チュ・ジョンヒョク。
多部未華子さんが出演する作品・番組の記事一覧は、こちらをご参照下さい 。
共演者：リリー・フランキー、井浦 新、松本穂香、池谷のぶえ、倉 悠貴、古舘寛治、宇野祥平、飯塚悟志（東京03）、菅原大吉、中村優子、毎田暖乃。
あらすじ：鎌倉に住む渋谷葉子（松たか子）、都子（多部未華子）、潮（松坂桃李）の姉弟は、交通事故で両親と祖母を一度に亡くしてしまいます。その後、お互いを支え合い、三人で過ごしてきました。
月日は経ち、二十三回忌の法事の帰り道。都子が突然「韓国に行く！」と葉子と潮に告げます。この告白をきっかけに、三者三様の姉弟に、“人生” という旅路の分岐点が訪れるのでした。
それまでの「三人での幸せ」から、「それぞれの幸せ」と向き合っていく葉子、都子、潮。そして物語は、日本の鎌倉から韓国の釜山へと移ります。
感想：隊長のドラマに対する持論は、「原作のないオリジナル脚本の方が、面白くなる可能性が高い」ですが、本作品はまさにその通りだと自画自賛しています。
実績豊富な野木亜紀子さんの脚本、実力派揃いの俳優陣、息の合ったスタッフ陣、によって、「新春ドラマスペシャル 」の名にふさわしい、珠玉のドラマに仕上がっています。
ドラマの前半の舞台は、古都・鎌倉。鎌倉を舞台にした姉妹の物語は、2015年6月公開映画 『海街diary』 が有りますが、是枝裕和監督の同作に劣ることのない、作品です。
鎌倉の街並みだけでなく、たびたび登場する潮が保線員として働く江ノ島電鉄も、本作には欠かせない存在です。
潮と、倉悠貴さん演じる新人保線員が、現場で働く姿にリアリティさがあって良かったです。
同線「極楽寺駅」 を舞台に交わされる、数々のシーンも、素敵でした。
ストーリー展開で意外だったのは、潮の “パートナー” が、葉子の元担当作家（星野源）だったこと。
都子の恋人役を演じたチュ・ジョンヒョクさんも、いい味を出していました。
後半の舞台となった韓国・釜山（プサン）の美しい風景にも魅了されました。
江ノ電の様な、「海雲台海辺列車」が走るシーンは、鉄道ファンでなくても、ときめいたことでしょう。
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