上海に住んでいた当時、上海の街の様子や、中国各地の旅行記を「上海城市新聞」と名づけ、メールで配信していました。帰国後も配信を続けていて、最新号は2011年12月1日付けのVol.19 『武漢・信陽旅遊』です。
これまで配信した「上海城市新聞」を漸次、ブログにアップしていきます。第2回目は2005年3月23日発行の『衛星放送屋さん』です。
全記事をA4サイズの、PDFファイルで作成しています。ご希望の方は、メッセージにてご連絡下さい。メール添付にてお送りいたします。
又、写真をクリックすると拡大画像が表示されます。
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上海城市新聞 Vol.2 『衛星放送屋さん』 2005年3月23日
SHANGHAI CITY NEWS Vol.2 “Satellite Broadcasting Business” 2005/3/23
=中国語で城市はCity,新聞はNewsの意味 (日本語の新聞は中国語では報紙と書きます)=
=従って城市新聞はCITY NEWSの意味です=
上海で日本人の住んでいる部屋を、アパートの外から簡単に見つ出す方法が、有ります。
ベランダに同じ方向を向いて取り付けられた、大きなパラボラアンテナが有る部屋には、日本人が間違いなく住んでいます。このアンテナはNHKの衛星放送 (BS1、BS2) を見る為に取り付けられています。(WOWOWも映りますが、スクランブルがかけられていて見えません)
他の家庭に取り付けられている衛星放送用のパラボラアンテナの直径が0.5~0.8mなのに対して、日本の衛星放送受信用アンテナの直径が1.5mと大きいので直ぐに分かります。
【どこに日本人が住んでいるかすぐに分かります】
【直径1.5mのアンテナ】
衛星放送が見られる様にアンテナ、BSチューナーの据え付けをしてくれる商売が有ります。それが「衛星放送屋」さんです。上海市内の衛星放送屋さんも競争が激しく、我が家のポストに入っていたチラシが1ヶ月の間だけでも10社有りました。
このチラシを見ると、上海では日本の衛星放送だけでなく、台湾、韓国、香港、フィリピン、タイの衛星放送が見られるようです。従って直径0.5~0.8mの小型アンテナを取り付けているのはこれらの国の人や欧米人が住んでいるのでしょう。(香港の衛星放送で、CNN等欧米のTVを見ることができます)
衛星放送屋さんのチラシには、日本の人口衛星は「百合」となっていましたが、現在のアナログ放送用の衛星放送は「ゆり」では無く、BSAT-1aの様です。
設置料金は業者によって異なりますが、機器込みで日本円で4~5万円です。我が家に取り付けてもらったアンテナは新品ですが、チューナーは日本製の中古です。話を聞くと、どうも日本で使われなくなった中古のチューナーを輸入して、販売するルートが有るようです。視聴料は、無料です。
我が家には、台湾の華視衛星放送も見られる、小型のパラボラアンテナとチューナーが有ります。台湾では日本のTV局の番組の再放送をしているチャンネルが有るので取り付けましたが、残念ながら古い番組が多く、台湾のBS放送はほとんど見ていません。
アパートに衛星放送のアンテナは目立つのですが、地上波放送のアンテナが見られません。上海ではCATVが普及していて、全世帯の約70%近いの327万戸の家庭が利用しているそうです。その為に地上波のアンテナが目立たないのです。
チャンネル数は全部で60近く有り、北は黒龍江省から、西は新疆ウイグル自治区、南は雲南省までの中国全土の放送局がこのCATVで見られます。視聴料金は我が家の場合年間約2,000円です。CATVなので、もちろん映像はきれいです。
従って、我が家には一台のTVにBSチューナーが2台、DVDプレーヤー、ビデオデッキが各1台接続されています。(CATVはアパート室内に直接配線されている為、チューナーは無し)
【我が家のテレビ下には機器が4台も!】
【浦東新区に建つ高さ468mのテレビ塔、東方明珠塔】
衛星放送の映りですが、これが良く有りません。もともとBSAT-1aは日本の視聴者向けですので、その漏れ電波を拾っているので映りが良くないうえに、天気の悪い日や風の強い日には映像・音声が悪く、見られません。
台湾の衛星放送の日本語番組も面白く無く、どうしても映りの良い中国の放送局の番組を見てしまう事が多くなってしまいます。それにしては、中国語の上達が遅いと言う声が聞こえてきそうですが・・・(苦笑)
Vol.1 2005年2月24日発行『2年目の春節』 http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/7f5e51d48a8b11321bb0fe11be172885
上海城市新聞=発行人 隊長
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この記事から6年以上が経ち、衛星放送もアナログからデジタルになりました。現在、上海に住んでいられる方は、どの様にして日本のTV番組を見ているのでしょうか?
当時はNHKしか見られず、民放しか出ない芸人さん達はまったく知りませんでした。2004年から2005年にかけてブレークした波田陽区さんは帰国してから知りました。もっとも、帰国した頃には、既に「一発屋」になっていましたが・・・
次回の「上海城市新聞」は2005年5月10日発行の『上海の室内スキー場』です。お楽しみに!
05年から時が流れ、2011年も終りに近づきました。
いま、テレビはネット回線で見ています。
契約内容、利便性にもよりますが、大阪、東京、BSを全て見られて月々3000円くらいから。
おまけに過去一週間全て見られます。
こういうのが通るのも中国なのでしょうね。
隊長さんのお住まいになっていたあたりは、今も地下鉄工事の真っ最中ですよ~~!
投稿ありがとうございます。
今の上海では、ネットで日本のテレビが見られるのですか。
2005年の状況とは、雲泥の差ですね。
まだ地下鉄工事中って、江蘇路のことですか?