ラグの「素直に生きれば人生は楽しい」

主に人生の歩き方について「人生お弁当箱診断」など
以前のブログ名:和色ムーブメント

京都 「錦市場」 をぶらぶら

2008年09月05日 | 街的興趣


夏休み最後の日曜日、
京都の 「錦市場」 へ行ってきました。





元々、
嫁さんと “京都のお寺でも廻ってみよか ・・・ ” という目的だったのですが、
この日はまるで真夏に逆戻りしたような強い日差しで、痩せている?私が、
とても外を歩けるような陽気ではありませんでした。それで、予定変更です。
大阪ならビルインか地下街へ潜入するところですが、さすがに京都では、
JR京都駅ビルとその近くにあった記憶の地下街しか思い浮かばず、少し
悩んだ末、冷房の効いた百貨店で買い物でも ・・・ というレイジーなオヤジ
発想で河原町周辺へ向かいます。

その前に、
一軒行っておきたいお店(布屋)があって、烏丸通りから六角通りを右折して
とりあえずクルマを[P]に止めます。和の素材でハンドバッグやアクセサリー、
着物などに仕立てる布素材を部分的にあしらったカジュアルなシャツなどを
製造販売しているアパレル系のお店のようです。もちろん、私の目的はその
商品を実際に見ることと、内装とディスプレイ、客層とスタッフの対応等です。
しかし、店内に入った途端、嫁さんが一言 ・・・ “何買ってくれるん?”
私は思わず、“えぇーっ!?” ・・・ 忘れてました!嫁さんの誕生日でした!

この数年、
誕生日は、「外食」 で誤魔化していたのですが ・・・ 仕方ありません(汗)。
と観念しましたが、明日からプー太郎になる私を気遣ってか、嫁さんの
ご希望の品はごくごく安いアクセサリーでした。(助かりました!)
その店を出て、クルマで移動するかどうか迷いましたが、とりあえず歩いて
四条河原町を目指しすことに ・・・





途中、
行列のできているイタリアンのお店の前で店内を覗いていると、タクシー運転手
のおっちゃんが声を掛けてきて、“1階がケーキ販売とカフェ、2階がイタリアン、
露地の奥がフレンチのお店になってて、特にイタリアンが人気みたいで、毎日
行列やわ。” と懇切丁寧に説明をしてくれました。ランチを ・・・ と思いましたが、
さすがにこの行列に並ぶ勇気はありません。

さて、先へ進みます。
四条通りに出てしまうとクルマが多くて暑そうなので、蛸薬師通りから錦通りと
下りながら東へ向かいます。ようやく錦市場が見えてきました。“やれやれ!”
汗をたっぷりかきました。とにかく屋根が日差しを遮ってくれるアーケードのある
商店街(錦市場)の西の端(高倉通り)に到着です。商店街に入ると、当たり前
ですが、いきなり市場のニオイ(八百屋と魚屋が混じったニオイ)がします。次に、
何か香ばしい匂いが ・・・ それは魚屋横のオープンスペース(カウンター6+4席、
待ち席有りな屋台風)で貝類を焼いているニオイでした。

思わず立ち止まります。
「岩がき」 「さざえ」 「あわび」 「つぶ貝」 ・・・





「ほんびのす貝」
というメニュー名が目に止まりました。“兄ちゃん、これってどんな貝?” と
私が聞くと、“ハマグリに似た二枚貝で焼いたら旨いよ!三重の鳥羽産やで”
と答えてくれました。“それ二つと岩がき、つぶ貝はバター焼きで!” とオーダー
してみました。「ほんびのす貝(写真左上)」 は、どう見ても 「大あさり」 です。
家に帰って調べたところ、「ホンビノスガイ」 別名 「大あさり(ウチムラサキ)」
とありました。確かに兄ちゃんは間違っていませんが、“大あさりです!” と
言ってくれたらええのに ・・・ まあ、私の知識不足でした。

“兄ちゃん、男前に写ってまっせ!”







やはり、
錦市場には京都らしく 「漬物屋」 さんが数軒あります。ディスプレイを兼ねた
大きな樽に漬かった野菜たちは色とりどりで、華やかさと迫力があります。
何人ものスタッフが立って売っている活気ある漬物屋さんは、ここ錦市場くらい
じゃないでしょうか。





意外ですが、
「魚屋」 さんが一番多いらしいです。(漬物や豆腐などの印象が強かった)





「京風めざし」 ・・・ ???
“魚屋さんでは売ってまへんで~ッ!”






昔ながらの仕
事を
「昔のまま」 の姿形で勝負しているお店もあれば、「今風」 にアレンジしたり、
演出してお客を誘引しているお店もあります。その両スタンスが一つの商店街
で共存しながらも、それぞれの自己主張をしている様が誇らしくも見えて、
何故か、羨ましく思えたのは何だったのでしょうか ・・・ 。





「錦市場」 の西口
高倉通り から始まり、堺町通り - 柳馬場通り - 富小路通り - 麩屋通り -
御幸町通り を超え、交差する 「寺町商店街」 と 「新京極商店街」 も超えると
「錦天満宮」 があります。ちょっと寄り道して境内へ ・・・ “苦しい時の神頼み”
で、お参りしておきました。





最初に寄った
魚屋横で貝を焼いていた兄ちゃんです。“男前の顔して!” と言って撮らせて
もらった最初の写真です。このあと、先斗町や鴨川べりを散々歩いたあとで
こんな “アホ顔” で写っていたことに気づきました。実は、焼いた貝と一緒に
載せている男前の写真は、夕方、わざわざ引き返して撮った写真だったのです。
まあ、愛嬌があってオモロイ兄ちゃんでした! ほんま、ありがとう!!


■ 街的興趣 ■

その街にはその街の歴史や習わしがある
その街でしか味わえない時間とリズムがある
「郷に入れば郷に従え」 という言葉を実践
したくなる街があるとすれば京都かもしれない
ただ、はんなりした中にしたたかさが ・・・

第五大成丸



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