ラグの「素直に生きれば人生は楽しい」

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物欲ではなく楽欲?

2008年02月26日 | 街的興趣


ここにも 「超高層タワーマンション」 が立つのでしょうか?




「街で働き、郊外に家を持つ。」 というステータスが崩れ、
仕事と暮らしのあり方そのものが変化していると感じます。

家族のために都会で一生懸命働き、
家族のために郊外でマイホームを立てる(買う)。

しかし、この戦後日本の象徴的な家庭の姿に変化が起きている ・・・ 。

都会の真ん中で朝から晩まで必死で働いて、結婚して子供が二人もできれば
環境の良い郊外に一軒家の我が家を持つ。といった未来完成図を良いイメージで
捉えていたのはどれくらい前のことだったのか。もちろん、今でもそうした形に憧れ
目指している人も少なくないだろう。ただ今の時代、そうしたライフスタイルが
果たして本当に目指すべき成功系?なのだろうか ・・・

電車やバスを乗り継いで数時間も掛けて出勤し、また同じ時間を掛けて帰宅。
休日には子供と遊んで家族サービス。やがて、苦労して育てた子供は独立し、
当然のように家を出て行く。使わなくなった部屋がある二階建ての我が家は、
残された老夫婦には広すぎる。寂しさと足腰に掛かる負担が追い討ちをかける。
その郊外の地で、これからも買い物や病院通いに苦労することに気づき、一層、
焦燥感にも駆られる。結果、便利な街のタワーマンションへとお引越し ・・・ 。

“歳をとれば田舎がいい” というのは、元々、相当な田舎に住んでいたごく一部の
人の意見であり、現在の日本で文化的な生活を味わった層には “大きな勘違い”
となるはずです。都会がどれだけ便利で楽か知ってしまった者には厳しいものです。
リタイアして田舎暮らしを決断 ・・・ しかし数年後、もう一度 “リタイア” することに。

若者や壮年層の田舎への 「Uターン」 が増える一方で、
老年層の都会への 「再Uターン」 も増えているのではないでしょうか。

こうした波は沿線の大きなステーション近辺にも起きています。沿線のハブに
なっているステーションから徒歩数分やバスで数分程度なら便利と思えた
ベッドタウンの立地でさえ、“不便” とされ、その駅の敷地内ともいえるような
場所に商業施設と並んでタワーマンションが建設されています。販売価格は、
近隣マンションの1.5倍から2倍です。それでも完売してしまうのでしょうね。

この現象は、端的な “物欲” ではなく、“時間欲” なのだと思います。
( 「便利」 というキーワードは時間をお金で買う時代の象徴です )
それを一つ間違えれば、“楽欲” になってしまうのでしょうか ・・・ ???



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