Life with Leica

ライカ片手に写真散歩

2007北海道紀行・秘湯

2007年09月09日 | 北海道

Rankoshi Town
RICOH GR DIGITAL

近頃は秘湯らしい秘湯が少なくなった、とお嘆きの貴兄にお薦めしたいのが、ここ、ニセコの薬師温泉。
あえて詳しくは紹介しないが、夕食前に日帰り入浴で訪れ、久しぶりに秘湯のムードをたっぷりと味わうことができた。温泉好きの方はぜひ一度どうぞ。

ニセコでの宿泊は「甘露の森」というホテル。
温泉教授として知られる松田忠徳先生がその著作の中でこの宿をかなり高く評価していらっしゃるのだが、これが大いに疑問。「飛び込み」ゆえ、部屋にあまり文句はいえないが、食事が決定的にダメだった。こちらはお薦めしない。

2007北海道紀行・駅にて

2007年09月08日 | 北海道

Leica M2 COLOR SKOPAR 35mm

「日本の社会は、なぜ鉄道にこれほどの正確さを求めるのか?また、鉄道人たちはどうしてその要求に応える強い意志を持ち、実際に応えることができたのか?これほどの正確さを実現させた日本の社会とは、一体何なのか?」
(三戸祐子「定刻発車」より)

1日にわずか数本のローカル線でもきちんと正確に走る日本の鉄道。
仕事をしていて、日本の社会にはもう少しゆとりがあってもいいのでは、と思うこともなくはない。が、この几帳面さはやはり誇るべき日本の美徳。

2007北海道紀行・運河

2007年09月06日 | 北海道

Otaru City
Leica M2 COLOR SKOPAR 35mm

20数年前に来たときも、もちろん小樽運河は観光名所としてガイドブックに載っていた。
しかし、当時は古い倉庫が川沿いに並ぶだけのうら寂しい風景でしかなく、いささかがっかりしたものだ。
ところが、その後すっかり整備されて、あたりが大量の観光客でにぎわうようになると、歳を重ねた自分には、かつてのうら寂しい風景が懐かしく思えるのだから、誠に勝手なものである。

ちなみに7年前に撮った夜景はこちら

2007北海道紀行・車夫

2007年09月03日 | 北海道

Otaru City
Leica M2 COLOR SKOPAR 35mm

小樽市の人力車の車夫。
相当お疲れのご様子。今年の夏はこたえたに違いない。

それにしても、観光地で人力車の兄ちゃんに乗らないかと声をかけられるのは、ベトナムのシクロほどではないものの、けっこう鬱陶しく感じてしまう。

2007北海道紀行・湖畔

2007年09月02日 | 北海道

Lake Shikotsu
Leica M2 COLOR SKOPAR 35mm

支笏湖のほとり。

「もっとも北国らしい湖は、ときかれたら、わたしは即座に「支笏湖」と答える。
ことに支笏湖ほど、北国の静謐と憂愁をあらわしている湖はない。」
(渡辺淳一「みずうみ紀行」より)


2007北海道紀行・勇知駅

2007年08月30日 | 北海道

Wakkanai City
RICOH GR DIGITAL

一昔前まで、日本の物流の主役はトラックではなく、鉄道、つまり貨物列車でした。
(自分が卒業した小学校の校歌には、工業都市の学校らしく「貨物列車に積み荷する 人の心を受け継いで・・」という歌詞があって、ここはけっこう好きな部分でした)
長い貨物列車の最後尾に、いつも繋がれていたのが黒い小さな車掌車です。
時は流れて、貨物列車そのものが少なくなった今の時代、車掌車も見ることがなくなったなあと思っていたら、中にはこうして無人駅の駅舎となって長い余生を送っているものもあるのでした。

2007北海道紀行・汽車に乗る

2007年08月30日 | 北海道

Wakkanai City
Leica M2 COLOR SKOPAR 35mm

宗谷本線の勇知駅。

おそらくは家族の誰かにクルマで駅まで送ってもらってきた彼。汽車が着くまでの数分間をクルマの中で待ち、汽車が着くやいなや飛び出し、駆け込むようにして汽車に乗って行った。
長閑な風景の中、あくまでも若者は若者の時間を生きているようだ。

2007北海道紀行・出港

2007年08月29日 | 北海道

Rebun Island
Leica M2 COLOR SKOPAR 35mm

「いってらっしゃーい」
「いってきまーす」
の声を海上に残して。



「フェリーが音もなく
ゆっくりとゆっくりと岸壁を離れていく
もう戻れないというあの感覚
決断したのに、ちょっと切なくて」
(須田誠「NO TRAVEL、NO LIFE」より)