一か月近くご無沙汰していました。
いろいろありまして、いろいろ考えました。
その日、熱を纏った空気が漂う夕暮れ時、老人ホームから親父を救急車で運ぶとの連絡がありました。
得意先とのアポを取り止め搬送先の病院に辿り着いたのです。
診断は「慢性硬膜下血腫」
人生4回目の頭蓋骨に穴を空け血を抜く手術が即行われました。
脳梗塞ではなく硬膜下血腫は血を抜けば治るので、
安心して入院手続きとコロナ禍での面会の心得を聞き、日付が変わるころ病院を後にしたのです。
それから一か月、未だに意識が戻りません。
搬送された総合病院では、寝たきりの治療しない患者をそのまま入院することができない為、
受け入れ先の病院を見つけてもらい転院。
ソーシャルワーカーさんと高額医療制度、身体障碍者の申請の時期、老人ホームの解約等バタバタしまして、
会社を休むとその反動で仕事が大変なことになり、老体に鞭打って頑張ってきた次第です。
ある御仁がFacebookもブログも呟かないから「どうしたの?」と連絡いただき我に返りました。
疲れたよ・・・。
お医者さんから、カテーテル静脈点滴や胃瘻の説明を受けまして、改めて母親の時と一緒だなと思いました。
うちの両親は「ピンピンコロリ」ではなく、ゆっくり、ゆっくり命の灯が消えていくタイプなのかも知れません。
倒れる前の、たどたどしい父との会話を思い出すと、ほとんど記憶が薄れている様子でした。
命を全うするとは、
この世に生まれ、親から学び、人と出会い、感性を磨き、知識を得て、人格を形成し、
山あり谷ありの人生を歩んだ後、
命の灯と同じくして、すべての記憶も消えてしまうのかも知れません。
これはさ、沈思黙考するにとても切ない気持ちになります。
永六輔さんの名言の中に、
本人の記憶が無くなっても、残された人たちの心に残り、
そして残された人の記憶も無くなった時、「二度目の死」が訪れるとありました。
お父様のお加減、如何ですか?
心配ですね。
少しでも長生きして欲しい気持ちもあり
親が辛そうな様子を見るのも可哀想になったり
複雑ですよね。
母のことを思い出すと2年も経ったのに
ティッシュ・ペーパーが山のようになるんです。
どうぞ、お大事にしてくださいね。
風さんもお身体 大切にご自愛ください。
ごめん!返事遅くなりました。
暫しブログから遠ざかっていました。
これから、また元気に楽しんで行きますよ
厳しい季節が始まると思いますがご自愛くださいね。