NHKの「総合診療医ドクターG」を某病理医の先生の副音声とともに視聴。陶芸部の部室の隅から拾ってきた、賞味期限が3年前(笑)のアサヒスーパードライを飲みながら。風味は悪いが、意外といける。6缶400円台の発泡酒と同じくらいのうまさである。さておきその番組。内容こそよくわからないが、ベテラン先生の研修医への問いかけがあった。「それはもしかして迷走神経ですかね」とテレビに向かってドヤ顔してゴクリと喉にビールを流した直後。テレビ画面にでっかく「横隔神経」と映し出されてむせました(笑)。そうだったっけ。やべーよ、勉強しないと。ついつい取り出す解剖学講義。医大生・たきいです。
さて、はるかあちゃんさんからコメントをいただきました!
2歳の息子さんの母親で、たきいさんのように育てたい!?のだとか。「恐縮です」とは、きょうのわたしのためにあるような言葉です。もっとも、この話を学校で友達にしてみたら、「毎日ラーメン食わせとけば誰でもたきいみたいになれる」とか言われるくらいでしたが(笑)。外見ならそうかもな(笑)。ちなみに今日の夕食もラーメンだったので何も反論できません。自分は特にこれと言って食べ物の好き嫌いはありませんが、あ、いや、うそです。セロリは嫌いです。しかしどうして食べ物で嫌いなものが少ないかと言えば、母親の嫌いな食べ物が特にないからでしょうか。まずはお母さんが美味しそうな顔でご飯を食べてみたらどうでしょうか。しかし親の演技というのは子供はすぐに見抜くので難しいところですがね(笑)。
少々自分の生い立ちを少々振り返ってみます。両親には大切に育てていただいたと感謝してもしきれませんが、自分の場合はおおむね放任主義で育てられたような気がしています。実際どういう教育方針だったのかは知りませんが(笑)。ただ、親から「しろ」と言われた数少ないことはあまりできるようになりませんでした。ピアノの練習とか。部屋の掃除とか。逆に「勉強しろ」と言われた記憶はありませんが、そのおかげで医学部に入れるくらいには勉強ができるようになったのかもしれません。
息子さんは、パズルをがんばってらっしゃるのだとか。そんなお子さんにオススメなのが、将棋です。2歳だとまだ40枚の駒を使う将棋は厳しいかもしれませんが、最近は「どうぶつしょうぎ」というミニゲームもあります。まずはそれで遊んでみたらどうでしょう。でもいずれは本物の将棋を指してもらいたい。
世知辛い世の中の話から入るのは印象が微妙ですが(笑)、高校の将棋部の友人の多くは将棋を通して小学生くらいのころから友達だった奴ばかりでした。なんと、大学入試も全員成功していて、偏差値的に一番低いところで旧帝国大学という驚くべく進学実績でした。東大生も医者の卵もたくさんいます。ですから、塾に行かせるよりもまず先に将棋です(笑)
5歳くらいでルールは十分に理解できるとも聞きます。ルビ付きの将棋の入門書というのもたくさん出ていますから、プレゼントしてあげてください。早ければ早いほどいいのです。自分は小3のときにルールを覚えましたが、もっと早く将棋に出会えていればもう少し強くなれていたと思うので悔しいのです。自分の母親に勇気を出して「将棋買って」と頼んだことがありました。しかし、「まだ漢字も読めないでしょうに」と買ってくれませんでした。おそらく、買いに行くのが面倒だったのだと推測しています。わたくしの母親は愚かです。将棋には「桂」という駒があります。この漢字、人名くらいにしか使われませんから、学校で習うまで、読めるようになるまで、とかいう発言はアホすぎます。いつのまにか覚えている字であるべきです。賢い子というのは普段の生活の中で何気なくあることに多く出会っているから、そのことを自然と覚えてしまっているものなのです。そうした学びの環境は奪わないでほしかった。
さて、はるかあちゃんさん。5歳になるまであと3年弱ありますね!
育児は大変だと思います。毎日お疲れ様でございます。そんな多忙な日々の休息時間に、将棋の勉強はいかがですか?
単調な毎日には頭の体操です。お母さんがなにかをしていたら、こどもはそれなーに?と聞くに決まっています。それが息子さんの記念すべき将棋との出会いの日になります。
小さいなこどもというのは成長が早いです。もしはるかあちゃんさんが今現在将棋をご存知ないのだとしたら、すぐに息子さんに将棋で負けるようになるでしょう。はっきりいって。でも、息子さんがお母さんにはじめて将棋で勝てた時、彼はすごく「男らしい顔」をしているはずです。もっと強い相手を見つけたそうにしていたら、将棋教室や将棋道場に連れて行ってあげてください。今はこども向けの将棋大会もたくさんあります。魅力的な世界です。
将棋というのは白黒がはっきりつく勝負です。野球だって延長戦をやっても勝負がつかないことも、サッカーは引き分けなんかもよくあります。つまり、将棋というのは「負けやすい」競技です。引き分けが実質ないのですから。「負ける」体験というのは重要です。人は勝つ時よりも負けた時からのほうが得たことの方が大きい!のです。
将棋を指せば、論理的な思考能力を鍛えられます。数学教師はよく「諸君の論理的な思考能力を…」とか言っていましたが、それなら将棋です。さらには、人のつながりもできてきますし、将棋は老若男女問わずコミュニケーションを取れる唯一といってもいいようなツールです。iPhoneよりもスマホよりもより濃厚な意思疎通を図れるのです。2人の人間が真剣に考えた盤面の感想を言い合う。これを「感想戦」といいます。この感想戦が将棋のいいところのひとつです。
将棋で頭を鍛えたはるかあちゃんさんの息子さんが日本をデッカい国にして、わたくしたきいが楽して暮らせるような日が来ることを楽しみにしております。お母さんもガンバレ!こどもさんはもっとガンバレ!
(将棋の話を書きすぎて質問に答えられているか不安な人(笑))
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