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2005年6月23日。いよいよ照射を2回残すのみとなったその日、治療仲間のMさんとまた会った。彼女は私に手作りのプレゼントがあると言ってくれる。思いがけなかったし、母のような年齢の同志がそんなことを言ってくれるので、本当に嬉しい。治療の後一緒に病室に来てほしいと言うので、彼女の治療が終わるのを待った。 . . . 本文を読む
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そんなふうに、目に見える部分、見えない部分両面で、少しずつ放射線照射の副作用を感じながらノルマをこなしていく日々にも、良いことがあった。治療が半ばにさしかかる頃、待ち時間に治療仲間と会話するようになったのだ。同じ時間帯に複数の同じ患者が治療に来るので、自然と顔見知りになった。 . . . 本文を読む