えつこのマンマダイアリー

♪東京の田舎でのスローライフ...病気とも仲良く...ありのままに、ユーモラスに......♪

第5章 放射線治療 21.

2007年07月22日 | 乳がん闘病記
21.
 最後に、M先生が汗をしたたらせながら検査の予約をPCで入れようとなさるが、なかなかうまくいかないようだ。「あれ?」とか「変だなぁ」とか独り言を言いながら首をかしげている。いかにも不慣れな手つきで、見ていて心もとない。なんでも、都の指導による電子カルテ化の作業中とのこと。「今月からシステムを導入したばかりで、こちらも慣れてないし、システムがときどきトラブルを起こすんですよ…」と弁解まじりに説明なさる。
 そう言えば、廊下で待っている間中ひんぱんに、院内放送が流れていた。会計のシステムがトラブルを起こしていて、待ち時間が長くなっていることを詫びる放送だった。これでは、予約があっても1時間待ちは無理もないと思った。でも、いまだ電子カルテ化されていないN医科大学付属病院よりはましだと考えるべきなのだろうか。

 詳細は看護師から聞くように言われ、廊下に出た。看護師から説明書を渡され、それに添って説明を受ける。たまたま他に患者がいないからいいようなものの、いたら丸聞こえではないか。もう少しプライバシーに配慮してもらいたいと思いながら、話を聞く。
 次回マーキングを行い、それ以降5週間は印が薄くなったら随時上書きする。落ちにくいインクを使うので、照射期間は汚れてもいい下着をつけるよう助言される。皮膚や体に異常が認められた場合は、先生でも技師でも看護師でも、誰でもよいからすぐに連絡するように言われる。看護師の対応はよいようだ。

 手渡された説明書には、「毎日少しずつ数週間もかけて治療するのは、たくさんの放射線をかけるのではなく、何回にも分けて治療する、と考えてほしい」と記されている。また、「原則的に酒・タバコは禁止」とある。私には両方関係ないけれど、好きな人にとっては5週間の禁忌は辛いことだろう。それから、「副作用にはかなり個人差があり、現れ方も実にさまざまである」との記述もあったが、先回りして心配しても仕方ないので、このときは気にも留めなかった。

 胸部X線検査、血液検査、尿検査をすませ、ようやく帰途に着いた。

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