16.
2005年4月8日。入院7日目。術後4日目。
昨夜は向かいのオッサンとの根くらべにあっさり勝ち、順調に寝ついた。トイレの間隔もだんだん長くなり、2回しか起きずにすむ。
10:40 売店で伸縮性の「片胸帯」を買ってくる。ドレーンチューブを抜いた後、さらしの胸帯の代わりにつけるよう、H看護師に勧められたからだ。3,000円近くするのには仰天。入退院受付で入院費用の概算を聞いて、さらに仰天。入院時に預けた10万円をさし引いても、残り二十数万円也。被爆二世として東京都から助成されるが、健康保険の適用範囲のみだ。やはり痛い出費だった。
11:00 回診。Y先生・F先生両主治医が不在のため、回診の医師がドレーンチューブを抜いてくれる。「少し痛いかもしれません」と前置きされたが、少し違和感がある程度だった。抜くときの感触で、管が脇の下に入っていて脇腹から外へ出ていたことがよくわかった。この4日間、何をするにもどこへ行くにも管とビンがお伴で、ほんとに煩わしかったこと。これで明日退院できる! 万歳!
さらし胸帯のぐるぐる巻きからも解放される。H看護師に手伝ってもらい、伸縮性片胸帯に替え、せいせいする。万歳! 術側脇にタオルを挟み、今日いっぱいはしっかり締めておいた方がいいと助言される。退院後の生活のため、補正具や下着のパンフレットがほしいと言うと、後で持ってくると約束してくれた。
昼食後、洗濯の終わった衣類を乾燥機に移して部屋に戻ると、2407号室からAさんの顔だけがひょっこりのぞいているのを見つけ、びっくり。また来てくれたのかと驚いていると、もう一つ顔が出てきて、さらにびっくり。えぇ?誰? 近づくと、私やAさんと同じ高校の同級生、Iさんだった。入院の直前に別の用事でIさんに連絡したとき、入院することを知らせてあったのだ。Aさんは案内役ということらしい。やはり見舞いは不要だと言い渡したのに、1時間以上かけて足を運んでくれたことになる。ありがたいことだ。
仕事があって来られないCさんと2人からということで、すてきなフラワーアレンジのバスケット*をいただく。上品でシックな花の組み合わせがいかにもセンス良く、とても嬉しい。やはり花は人を元気にしてくれるものだ。
Iさんは開口一番「ずいぶん元気そうで、びっくりした」と言う。「さっきドレーンチューブが抜けて、だいぶ身軽になったからね」と話す。同級生の近況を知らせ合うなど、3人でとりとめもなくおしゃべりして、時間はあっという間に過ぎた。
* 当時写した写真です。別窓で大きい画像が見られます。
2005年4月8日。入院7日目。術後4日目。
昨夜は向かいのオッサンとの根くらべにあっさり勝ち、順調に寝ついた。トイレの間隔もだんだん長くなり、2回しか起きずにすむ。
10:40 売店で伸縮性の「片胸帯」を買ってくる。ドレーンチューブを抜いた後、さらしの胸帯の代わりにつけるよう、H看護師に勧められたからだ。3,000円近くするのには仰天。入退院受付で入院費用の概算を聞いて、さらに仰天。入院時に預けた10万円をさし引いても、残り二十数万円也。被爆二世として東京都から助成されるが、健康保険の適用範囲のみだ。やはり痛い出費だった。
11:00 回診。Y先生・F先生両主治医が不在のため、回診の医師がドレーンチューブを抜いてくれる。「少し痛いかもしれません」と前置きされたが、少し違和感がある程度だった。抜くときの感触で、管が脇の下に入っていて脇腹から外へ出ていたことがよくわかった。この4日間、何をするにもどこへ行くにも管とビンがお伴で、ほんとに煩わしかったこと。これで明日退院できる! 万歳!
さらし胸帯のぐるぐる巻きからも解放される。H看護師に手伝ってもらい、伸縮性片胸帯に替え、せいせいする。万歳! 術側脇にタオルを挟み、今日いっぱいはしっかり締めておいた方がいいと助言される。退院後の生活のため、補正具や下着のパンフレットがほしいと言うと、後で持ってくると約束してくれた。
昼食後、洗濯の終わった衣類を乾燥機に移して部屋に戻ると、2407号室からAさんの顔だけがひょっこりのぞいているのを見つけ、びっくり。また来てくれたのかと驚いていると、もう一つ顔が出てきて、さらにびっくり。えぇ?誰? 近づくと、私やAさんと同じ高校の同級生、Iさんだった。入院の直前に別の用事でIさんに連絡したとき、入院することを知らせてあったのだ。Aさんは案内役ということらしい。やはり見舞いは不要だと言い渡したのに、1時間以上かけて足を運んでくれたことになる。ありがたいことだ。
仕事があって来られないCさんと2人からということで、すてきなフラワーアレンジのバスケット*をいただく。上品でシックな花の組み合わせがいかにもセンス良く、とても嬉しい。やはり花は人を元気にしてくれるものだ。
Iさんは開口一番「ずいぶん元気そうで、びっくりした」と言う。「さっきドレーンチューブが抜けて、だいぶ身軽になったからね」と話す。同級生の近況を知らせ合うなど、3人でとりとめもなくおしゃべりして、時間はあっという間に過ぎた。
* 当時写した写真です。別窓で大きい画像が見られます。