(↑ 庭のドイツトウヒ)
毎年この時季になると、母校の高校の同窓会が発行する同窓会報が届きます。同窓生や在校生の様子がいろいろな切り口で綴られる充実した内容で、私は毎年楽しみにしています。特に、私は同窓会本部に7年間関わった上、この会報の編集委員を3年ほど務めていたので、思い入れは人一倍なのです(^^)v
雨が降り、この時季としては肌寒かった日に、今年はまずウェブで届けられました。
トップページからざっくり目を通し、何気なく訃報欄に目をやったとき…思いもかけなかった先輩の名前を見つけ、絶句してしまいました。何かの間違いではないか、私の記憶違いであってほしいと願いながら、同窓会名簿で確認しましたが、間違いではありませんでした。当時、同窓会の仕事を一緒にしていた先輩の名前だったのです…
「現役の頃、劣等生だった私が、今同窓会の仕事をしてるなんて、自分でも信じられないわ!」というのが口癖だったS先輩…多士済々の男性幹事を前に、決して臆することなく闊達に意見を言っていたS先輩…ときにはぶっきらぼうなくらいにサバサバとして、男前だったS先輩…お酒に強く、お酒が入るとますます明朗になったS先輩…17歳年下の私にも目をかけ、かわいがってくれたS先輩……。いつも元気いっぱいだった先輩が70代のうちに亡くなってしまったなんて、一体何があったのでしょう……
これは、ある日突然、S先輩が私にくれたエルメスのスカーフ…。「気に入ってるんだけど、私には似合わないみたいだから、あなたにあげるわ。あなたにはきっと似合うと思うの…」と。突然のことで戸惑う私に、「はい! ほら!」と、それこそぶっきらぼうな物言いで、袋ごと私に押しつけるように渡してくれたのです。そのときの少し照れたような、ぎこちないような彼女の物腰が、今でも鮮明に蘇ってきます…
私が辞めた後も、S先輩は長年同窓会に尽くされ、副会長まで務め上げられました。久々に同窓会行事で顔を合わせたとき、「劣等生だった私が、同窓会の副会長をやってるなんて、信じられないでしょう?!」と、先輩はまた言っていましたよね…
ある年には、突然電話をかけてきて、「折り入って、あなたにお願いがあるのよぉ。私を助けてくれないかしら?」と。聞けば、会報委員長としてその年の会報をまとめる段階になっているにも拘わらず、半ページほどどうしても埋められないスペースができてしまったと。「無理なお願いとはわかってるんだけど、時間がないから、あなたに頼むしかないのよ。何とか埋めてくれないかしら?」
突然のリクエストではありましたが、弱輩者の私を頼ってくれたことがとても光栄で、私は喜んでその仕事を引き受けました(もちろん、スカーフで買収されたわけではありません(^^)v)。どういうタイトルで何を書いたか全く思い出せませんが、先輩が喜んでくれた、先輩の役に立てた…それだけでとても満足できたことは覚えています。
そして、また時が流れ…また突然電話がかかり、彼女には似合わないトーンで伝えられた内容は、健診でひっかかり、第一段階の精密検査もした結果、乳ガンかもしれないと医者に言われた由。私が闘病していることを知っていた彼女が、私に再び助けを求めてきたのです。早期発見、早期治療ができれば、ガンの中でも予後の良い病気であることを私は強調し、「私を見てください。きっと大丈夫ですから!」と懸命に繰り返したことを思い出します。
その後、彼女から次にもらった報告は、第二段階の精密検査で事なきを得たとの朗報だったので、私はすっかり安心していたのに…その後、彼女に一体何があったのでしょう……
長年母校に尽くされたS先輩…同窓会行事に行けば、いつか再会できると思っていたのですが、こんなことになるのだったら、もっと早く行っておけばよかった…… S先輩、私はこうして元気にしていますよ。高い所から、弱輩者をずっと見守っていてくださいね……
でも、その会報に見つけたのは、悲報だけではありませんでした。クラスが同じだったこともある中学の同級生が寄せた、心温まる記事も見つけたのです。そのN君、私とは別の高校と大学に進学して体育の教員となり、私が卒業して10年以上経ってから、私の母校の高校の教員として赴任し、11年間も勤めていたのです。中学生としては並外れた上背を活かし、バスケット部の花形選手として活躍していた彼は、他校でも知る人ぞ知る名プレイヤーでした。私の母校の教員をしている間は、バスケット部の指導者として辣腕を発揮し、当時の当該部史上最高の成績を収めたようです。彼がその当時を懐かしんでメッセージを寄せてくれていました。
N君とは、高校1年のときだったか、一度再会しました。彼がバスケの試合で我が校に来たとき、噂を聞きつけて駆けつけ、試合後に少し話したことを今回思い出しました。また、丸の内のOLをしていた頃、会社の帰りに東京駅でバッタリ鉢合わせ…一言、二言交わしたことが思い起こされます。10年ほど前に卒業後初めて開かれた中学の同期会に彼が来なかったので、彼とはもう40年近く会えていません。
S先輩にはもう会えないけれど、N君には会いたいな(#^.^#) いつかきっと会おうね!
悲報と朗報…両方をもたらしてくれた今年の同窓会報でした。
他の方のコメントを勘違いし、大変申し訳ありませんでした。
フェイクフラワーの作品や、見た目にも美しいスイーツやお料理など拝見させていただき、とても刺激になっております。
これからも楽しみにしております。
本当に大変失礼いたしました。
勘違いとおっしゃっているのが何のことかわからず、改めてぼくぺんさんのブログのコメント欄をのぞいてみましたが、やはりよくわからず…戸惑ったのはそのためです(^^;
でも、どういう動機?きかっけ?にせよ、初めてのコメントにつながったのですから、私としては歓迎するのみです(^^)v 内容もとても嬉しく思います。
こちらこそ、ぼくぺんさんの料理やクラフトに刺激を受けております。独創的でセンスがよくて、精力的で、何より楽しそう! ポチポチが多いのにも納得がいきます。
こちらこそ、今後ともどうぞよろしくお願いいたしますm(__)m
読者の方でマンマさんとつく方がもう一人おりまして、うっかりもう一人の方からのコメントにtakuetsu様へのお返事してしまったのです。すぐ直したのですが本当に呆れてしまいます。
こんなきっかけですが、こうやってお話できてとても嬉しいです。
クレマチスのリースすごく綺麗ですね。初夏にピッタリですね。
白いスワッグは、本当に100均!?て思ってしまう素敵な作品で驚きました。
またお邪魔させて下さいね。お返事ありがとうございました。
自己流で適当にやっているフラワーアレンジをお褒めくださり、面映いです(^^;
特に、クレマチスのリースは納得できていないのに、どこをどうすればよかったのか、未だにわかっておりませんで(^^ゞ
でも、100均材料で安上がりに仕上げることで、最後は「ま、いっか…」と決着させることができます。これを称して妥協というのですが…(^_^;
こちらもときどきお邪魔させていただきますね(^^)v