えつこのマンマダイアリー

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最近の新聞記事より ~「9.19」を忘れない~

2016年09月13日 | 雑記

(天を目指して咲く葛の花@稲城市坂浜 ※本文とは関係ありません)

 

 安倍内閣が安保法を強引に成立させた「9.19」から、早や1年が経とうとしています。
 内閣支持率についての最近の世論調査を見て、私は愕然としています。支持率が反支持率のダブルスコア以上だなんて…本当でしょうか? 1年経って、「9.19」は国民の記憶の彼方に追いやられてしまったのでしょうか? それとも、矢継ぎ早に訪れる参院選(東京では都知事選も)やリオ五輪・パラリンピックなどのビッグイベント、相次ぐ地震や台風の襲来、そして、常軌を逸した近隣国の暴挙に、すっかり気をそがれているのでしょうか? 権力者にとっては好都合そのものですね(^_^; 

 少し前の新聞記事ですが、2本引用します。
 1本目は、2016年8月19日付東京新聞朝刊の「『戦える国』に変質 言わねばならないこと」(サブタイトル:9.19を忘れない)というシリーズに投稿された、環境広告会社代表のマエキタ ミヤコ氏のコラムです。
 東京新聞のwebサイトでも読めます(こちら)が、ここにも貼りつけます:

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 「権力 改憲の怖さ隠す」 

 2011年3月に起きた東京電力の福島第一原発事故から3カ月で、ドイツは脱原発の方針を決めた。その後に来日したドイツ連邦議会のエネルギー部会長と面会した際に「どうして遠い日本の事故がきっかけで、脱原発できたのか」と聞くと「民主主義が育ったから。コンフォーミスト教育をやめた成果だ」という答えが返ってきた。

 コンフォーミストとは、順応者とか従う人という意味で、自分の意見を言わずに権力者に従う人などを指す。コンフォーミスト教育は、こうした人間を生みだす教育のことだ。

 ドイツは、ヒトラーを生みだした原因の一つにコンフォーミスト教育があったと考え、戦後はそれをやめたという。それに比べて日本はどうだ。むしろ、戦後に強まったのではないか

 意見を言わずに、ずるずる流されるのは危険だ。安全保障関連法は怖い法律なのに、その怖さが見えていない人が、朗らかに法律を成立させた側に投票してしまっている。でも、いつか怖さが見え、はっとするときが来る。

 今すべきことは、きちんとした情報を伝えること。例えば、無関心といわれる人たちは本当に無関心なんだろうか。情報が伝わってないだけじゃないのか。それを「無関心」と名づけることは間違いだと思う。

 参院選の結果、改憲勢力が議席の3分の2を占めた。しかし、これですぐに改憲できるわけじゃない。国民投票があるから、最後は国民の選択になってくる。権力の側は改憲の先にある怖さを隠そうとする。私たちは隠せないように情報発信していくことが大事だ。

 (※段落のブロック分けはwebサイトに準じ、本文中の太字化はブログ管理人によります)

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 もう1本は、この意見を受けて投稿された読者の声です。2016年9月2日付東京新聞朝刊より引用します。

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 「ドイツ見習い反画一主義に」 
            
無職 井上 輝彦 69 (東京都練馬区)

 8月19日1面「『戦える国』に変質 言わねばならないこと」で、福島原発事故後、ドイツが脱原発宣言をしたのはヒトラーを生んだ経験による反コンフォーミスト教育のおかげで、民主主義が育っている証拠だという環境広告会社代表マエキタ ミヤコさんの意見は新鮮に響きました。

 コンフォーミストは、深く考えないで権力者に従う人、コンフォーミスト教育は、そういう人を養成する教育です。日本は和を尊ぶあまり他人と違った意見を言いにくい環境があり、それもコンフォーミストが多い要因なのでしょうか。

 特定秘密保護法の制定、武器輸出の解禁、憲法違反濃厚な安保法制に続き、憲法改正もコンフォーミストが多いので残念ながらすんなりいきそうです。こんなことで良いはずがありません。メディアの情報提供と一人一人が情報に敏感になることで、日本でも反コンフォーミストが育つことを願うばかりです。

 (※段落のブロック分けはブログ管理人によります)

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 リオ五輪の閉会式をご覧になった方、安倍首相が登場したとき、何の疑問も違和感も持ちませんでしたか? あれをどう思われましたか?
 メディアの情報を鵜呑みにするのも、コンフォーミストの一面といえるのではないでしょうか? 国民一人一人のメディアリテラシー、情報リテラシーが問われますね。

コンフォーミスト教育を受けて育ち、それに気づいたときはすでにアラフォーだったtakuetsu@管理人でした(^_^;

 


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2 コメント

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日本は終わっている? (k_r)
2016-09-14 09:17:37
おっしゃるとおりだと思います。たとへばアメリカが禁止している企業や団体からの政治献金は、献金する側が税金を払っているお金なので、献金を集めて払うグループと受けとるグループの間で癒着と都合の良い考えが生まれ安い。その考えを維持することが社会に害であってもお金や権力を維持できるので是正はまずされないと思います。10年しかもたない考えで世の中が牛耳られている日本の社会構造は、やはり歴史のない国だなあと思わずにはいられません。食品添加物がイギリスの20倍と聞いただけでも、やっぱり無理かなと思います。残念ですが。
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k_rさんへ:構造的な問題 (takuetsu@管理人)
2016-09-14 21:25:12
k_rさん、コメントをありがとうございます。

今、カレル・ヴァン・ウォルフレンの著書を読んでいるところです。現在の政・財・官の力関係は、山縣有朋の築いた土台の上に成り立っていると著者は言っています。
優に100年以上、その構造が基本的に変わっていないとすると、絶望感に襲われてしまいますね(^_^;
対米従属から抜け出すのも容易ではないですし…。
官界にメスを入れようとしたO氏、アメリカに歯向かった元総理など、ことごとく憂き目に会っていますものね。
一市民はどうすればよいのか………。
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