ケイシロウとトークアバウト

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てぃもしーガチャ目

2020-01-20 19:35:00 | 日記




ヨウイチの元カノであるナナの話。

ナナが高ニの春に、
日本語堪能なティモシーと言う交換留学生が来た。
見た感じ、カワイイ系やけど、
どういう訳か、
いつも黒いサングラス🕶していて、
外したことがない。

そんなティモシーに、
噂が流れた。
噂の元は、
学内ゴシップを飽くなきまでに追求すると豪語している、
ブサイク三人娘。
この、
身も心もブサイクな彼女たちによると、
ティモシーは、
凄まじいガチャ目やから、
サングラス外さない、と言う。
そして、
このことから、
ティモシーは、
てぃもしーガチャ目と言うあだ名が付けられていると言う。

実際、
ティモシーと付き合っていた上級生が、
ふとしたはずみで、
ティモシーのサングラスを取ったら、
そのまま凍りついたような表情を消すことなく、
現在に至っていると言う。
それで、
ブサイク三人娘は、
あらゆる知恵を絞ってその理由を考えに考えた挙げ句(そんな暇あるんやったら、受験勉強のひとつでもすればエエもんを)、
上級生に、
「先輩。ティモシーって、ガチャ目じゃないんですか?」と問うたら、
上級生は、
力無く、
うなずいたという。
可笑しさの許容範囲超え過ぎて、
ショック🤯のレベルの境地にいると、
ブサイク三人娘は結論した。

時が経った。
ナナが、
モールの本屋で、
コミックコーナーを何気なく歩いていたら、
ティモシーに出くわした。
ティモシーは、
ナナの制服で同じ学校だと理解したのか、
人懐っこい😉
ナナも、
気さくなティモシーと気が合って、
仲良しになった。
ティモシーは言った。
「ぼくのサングラスを外さないでね」と。

ナナとティモシーは、
お付き合いし始めて、
ついに、
ホテルの一室で、
ニャンニャンごと💕💕にまで至る。
その時、
ナナは、
凄まじく、
ティモシーのサングラスを取りたくなった。
上級生がトラウマになったティモシーのガチャ目を、
愛したいという欲求からやった。

ニャンニャンごとでも外さないサングラス🕶
ナナは、
ジャケットに手を通すティモシーのところに来て、
胸に頬ずりして、
ティモシーにくちづけした。
その際、
ティモシーのサングラスを外してしまった。

ナナは、
愕然とした。
そして、
自分の行為を、
驚天動地に嫌悪した。
サングラスが外されたティモシーの瞳は、
ガチガチガチにセクシーやった😍
何がガチャ目や!と言う呟きが、
心に現れ消えた。
そして、
はなはだしくセクシーなティモシーの瞳に、
自分のすべてが壊れていくのを感じた。
ティモシーは寂しそうに微笑んで、
サングラスをかけて、
ナナに、
やさしく、
「さよなら」と言った。

それからのナナは、
毎日毎分毎秒、
空想の中で生きているかのごとく、
ぼうぜんと過ごしていた。
そこに、
ブサイク三人娘が来て、
「サングラス外したのね。ガチャ目だったんでしょ?」と言うと、
ナナは力無くうなずいた。
奇声を発して喜ぶブサイク三人娘のそばで、
ナナは心に言った。
「ティモシー。わたしの心を返して」