ケイシロウとトークアバウト

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2020年度アカデミー賞の私的予想

2020-01-26 23:08:00 | 日記




ケイジロウ、
いつもならシカトするアカデミー賞やけど、
今年は、
ごひいきの、
クエンティン・タランティーノの、
「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」の結果が気になる。

ちなみに、
アカデミー賞の最高クラスは作品賞やけど、
それは、
映画作品を、
すべてにおいて平等に評価しての価値なんやけど、
映画作品のみの出来不出来の評価は、
監督賞と言うことになる。
カンヌ映画祭では、
作品賞に当たるパルムドールと監督賞の、
重複受賞を禁じている(ガス・ヴァン・サントの「エレファント」は例外やったけど、この映画は傑作過ぎる👍)。
やから、
作品賞を受賞しても、
監督賞にノミネートさえされなかった「アルゴ」の、
ナント、
チンケな出来か😱
やっぱり、
映画作品のズバリな出来不出来は、
作品賞よりも監督賞にある(と思う)。

韓国の「パラサイト半地下の家族」の評判エエけど、
英語圏(英語を母国語とする国の映画)の作品しか取れない、
アカデミー作品賞は無理!
やけど、
監督賞を取る可能性があり、
そうなったら、
暗いニュースしかないウリには、
玉手箱クラスの喜びがあるやろう。
アカデミー外国語映画賞は、
この韓国映画に決まり(と思う)。

そしたら、
アカデミー作品賞の本名は、
「1917命をかけた伝令」!
監督は、
タランティーノを遥かに凌駕する演出力がある、
サム・メンデス。

対抗に、
「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」!
映画の基本筋書きシカトのこういう映画は、
シンに、
取ってもらいたい。

穴は、
「ジョーカー」!
この映画は良かった👍
意外と取りそうな予感🧐
主演男優賞は、
ホアキン・フェニックス取るやろうから、
あながち、
「ジョーカー」の作品賞も、
あり得ないことはない。

という訳で、
「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」か「ジョーカー」の受賞を願い、
iPadのパネルから、
指を離させてもらう。


すべてはガンジス川の流れのように(2)

2020-01-26 17:04:00 | 日記




あれから40年が経った(ズバリ、今から五年前)。

山田は結婚して、
高校生の一人息子を持っていた。
この息子の学校に、
インド人の交換留学生がきて、
山田以外のクラスメイトを、
カレーパーティーに誘った。

翌日、
インド人留学生(後でジャグジートの甥に当たってたことが判明)はクラスの人気者になっていた。
カレーがガチウマやったかららしい。
その美味さは、
CoCo壱の100万倍とのこと。
ひとり誘われなかった山田の息子は、
寂しさを感じていた。
クラスメイトのひとりが、息子に、
「お前のオヤジ、シンと間違えて、インド人の腕を折ったんだってな」と言った。

山田は、
息子が口も利かずに黙り込んでいる様子が、
気に掛かり過ぎて、
息子の部屋へと足を運んだ。
息子は、
ベッドに腰掛けて、
悲しそうに考え込んでいた。
山田は、
長い時間をかけて、
悩みごとの理由を尋ねたら、
息子はポツリと、
「父さん。昔、シンと間違えて、インド人の腕を折ったんでしょ⁉︎」と言った。
山田は、
愕然とした😱
ついに、
審きのときが来たのだ!
山田は、
声を上げて大いに泣いた!!
息子は山田を抱きしめた。

そして、今、
インドのガンジス川のほとりに、
山田と中村と田中が立つ。
犯した過去の過ちは、
どう正されたらエエんか⁉︎
どうして、
人は誤り謝る人生を繰り返すのか⁉︎
そう、
ガンジス川を眺めつつ、
必死に、
自身に問答した。

そんなとき、
カレーの香りが鼻をくすぐった。
見ると、
手前に、
小さなほこらがあり、
そこに、
茶碗に盛られたカレーがあった。
三人は、
物珍しく、
近づいて行った。

その時、
背後から、
「カレーを喰ってはいけない!」と言う声がする。
誰が喰うか⁉︎とむくれて、振り返った三人は、
同時にガク(愕)が入ってしまった😳😳😳
三人の前に立っていたのは、
あの、
ジャグジートやった。
当然、
ジャグジートも驚いた🙀

ジャグジートの話によると、
きょうは、
自分にさとしを与えた、
ヒンズーの高僧の命日で、
師の大好きなカレーを供えていた。
ジャグジートは、
「もし、師がおられなかったら、わたしは、あなた方を、カレーライスにしていたことでしょう」と呟いた。
三人は、
ジャグジートの前で土下座して、
爆泣きした😭😭😭
ジャグジートは、
やさしく言った。
「泣くのはおよしなさい。人が生きる上においての悲しみ、苦しみ、憎しみは、ただただ、静かに流れるガンジスの川のように、ひとつの場へと向かう過程なのです」
三人は、
ガンジス川を見た。
雄大なその流れに夕日が当たり、
祈りの声が響き渡る。
三人は、
今、
ジャグジートの言葉を、
嫌という程理解した。
その通りなのだ。すべては、なんらかの結末へと向かう流れの途中なのだ。
この流れは、
何度も何度も繰り返し、
ホンモノの意味を見いだすまで、
流れていくことやろう。
ジャグジートは、
「もう、すべてを忘れて、わたしの家でカレーを食べましょう」と言うと、
中村が、
「ありがとうございます。僕はビーフカレーをいただきます」と言った
ジャグジートは、
「友よ。そのような物は、この国にはありません。後で帰国されて、CoCo壱に行きなされ」
と言い返した。


すべてはガンジスの流れのように(1)

2020-01-26 15:53:00 | 日記




今から45年前、
一人の若いインド人が、
日本に来て、
むちゃ美味いカレー屋さんを経営していた。
店名は『ヒンズーハリケーン』。
そして、
当時、
この店は、
繁盛した。

同じ頃、
山田と中村と田中と言う、
三人の中坊が、
金曜日の夜に、
山田の家で、
テレビでプロレスを見ていた。
この日のメインイベントの、
猪木対タイガー・ジェット・シンの闘いで、
猪木はシンにボコられて、
チャンピオンベルトを失った。
三人の中坊は激怒して、
家中の物をひっくり返して暴れたので、
山田の母親から、
脳天チョップを喰らった!

それでも怒りが治らない三人やったが、
田中が、
「もし、シンがいたら、ボコってやる!」と言う言葉に、
ヴァイオレンスに開眼した。
山田が驚いた表情で、
「いたよ。シン!近所でカレー屋してる」と言うと、
中村が、
「絶対そいつはシンだ!さっきのテレビは収録されてたんや!」と言い、
三人は、
奇声を発して、
外に飛び出した!

『ヒンズーハリケーン』で、
後片付けしていたインド人のもとに、
山田と中村と田中の三人が駆け込んできて、
「お前、シンやろ⁉️」と言った。
インド人は驚いて、
「違う。わたしはシンじゃない。ジャグジートだ」と言った。
が、
中村は、
「ジャグジートはシンの本名や!」と怒鳴り、
田中は、
「店の名前のヒンズーハリケーンは、海外のシンのリングネームや!」と怒鳴った!
ジャグジートは、驚いて、
「あなた方は、とっぴに間違えている!」と抗議したが、
山田は、
「やかましいシン!お前の腕を折ってやる❗️」と叫んで、
ジャグジートの右腕をアームブリーカーして、
骨折させた。
ジャグジートは、
「カレーが作れなくなった!」と泣き出すと、
三人は、
「ザマァ見やがれシン」と吐き捨てて、
高笑いして出て行った。

ジャグジートはガチギレして、
法に訴えたが、
判決は、
テレビの影響で一種の錯乱状態にあった未成年者と言うことで、情状酌量の措置としての、一か月の保護観察処分というものやった。
ジャグジートは、
あぜん😳となった。
自分は腕を折られて、
あの特殊な美味いカレールー作りの感覚を、
失ったというのに、
保護観察で終わりとは、
英国法廷顔負けの蛮決!!
山田の母親が、
ジャグジートに、
「子供たちからお詫びです」と言って、
白いレジ袋が渡された。
中には、
ボンカレーが三つ入っていた。

インドに帰国したジャグジートは、
来る日も来る日も、
ガンジス川に行き、
あの三人に対して、
復讐を誓った!
と、
そこに、
ヒンズーの高僧が来て、
「あなたが怒るのはよくない。すべては、このガンジスのごとく、荒々しくも静かに流れ、果てしなく続く。人生と言う川の戯れに、何の意味があろうか?」と言ったが、
ジャグジートは、
「師よ。わたしの人生は、カレーそのもの。焦げたり腐ったりすればおしまいなのです」
と言って、
歩き去って行った。

ケイジロウ、
すぐに続き書くからな。