
ひとりのオヤジがいた。
口は偉そうなことをぬかすけど、
実行動が欠けた姿勢に、
人としての芯が無いことを多くの人々に指摘された。
オヤジは常日頃、
ネギトロ巻きみたいな好かれる男になりたいと言っていたが、
人々は、
芯が無い故に、
ネギトロ巻きどころか鉄火巻きにもなれない男として、
かっぱ巻きという称号をこのオヤジに与えた。
そんなかっぱ巻きが、
虫歯になった。
ここに、
虫歯治療の為に選んだ歯科医が、
あのモーさんを苦しめた歯科医(2020年9月24日記事「もうバレエを観られない😢」参照)であることに気付かずに体験した、
かっぱ巻きの、
痛ましくもウツな出来事をカキコする。
あちこちの歯科医から予約待ちを言われたかっぱ巻きは、
仕方なく、
見るからに古い歯科医を選んだ。
当然のことながら、
患者がいなかったので、
すぐに診察にこぎ出した。
が、
やたら古いユニットに座らせられた上に、
歯科医師のそばには、
1.5リットルのペットボトルに入った水を持った、
小太りの仏頂面の息子が突っ立っていた。
歯科医師はかっぱ巻きに、
「ユニットの調子が悪いもんですからご堪忍ください」と言い、
かっぱ巻きが頷くと、
「うがいをお願いします」と言った。
かっぱ巻きがうがいしようとしたら、
小太りの息子が湯呑みを置き、
ペットボトルの水を入れた。
かっぱ巻きは構わずにうがいした。
歯科医師はかっぱ巻きに、
「風を当てます」と言った。
かっぱ巻きが口を開けると、
小太りの息子がかっぱ巻きの口に、
「フー!」っと息を強く吹きかけた!
かっぱ巻きは驚いてしまった😳
いくらなんでも酷かった😳😳
しかもこの息子の吹きかけた風はニンニク臭かった😩
歯科医師は構わずかっぱ巻きに、
「少し削らせていただきます」と言った。
すると小太りの息子がヤスリを出して、
歯科医師に手渡した。
歯科医師は、
そのヤスリでかっぱ巻きの虫歯を削った。
けど、
意外と痛くなく、
最終的に治療が済んだので、
かっぱ巻きは良しとすることにした。