![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6d/42/6296f29d2164ba49df14be70a120e1c6.jpg?1704801411)
(画像はイメージで本記事とは無関係です。それから当記事の情報提供者のモーさんに感謝いたします)
1980年代は、
日本の文化と経済の分水嶺であり、
俺のおばさんが水子霊に苦しめられてた時だと、
噂に聞いた。
そんな時代のある地域に、
マッチ工場があった。
人々が火🔥使う際に、
マッチは時代にマッチすることなく、
このマッチ工場は、
バブル期にありながら、
一足早く、
経済氷河期を迎えていた。
ここのモーさんの幼なじみのアツオは、
最初は父親の跡を継いだものの、
会社を廃業させて、
会社の土地を売り払って生活した。
土地は、
バブル期らしい高値で売れて、
アツオは、
土地売り上げの税金を役所に、
10年ローンで支払いたいと伝えたが、
せせら笑い対応を受けた。
そして、
たくさんの税金を持って行かれたが、
それでも多額なゼニがアツオに微笑みかけることになる。
時が経つにつれ、
土地の売り上げ金だけでニートしていたアツオは、
21世紀を迎える中で、
そろそろ懐がロンリーな状況になるにつれ、
楽して金を稼ぐ方法へと、
思考回路を働かせることになる。
50代になったアツオは、
パソコンを利用して、
人気商品を爆買いして、
それをネットオークションで高値で売り付けることをはじめた。
いわゆる転売ヤーや!
そして、
アツオの転売商法は大成功した。
アツオは、
儲けまくった祝いにモーさんを呼んで、
大衆食堂できつねうどんをご馳走してあげた。
アツオはたまりまくる金に微笑み、
父親が山ほど残したマッチに一瞥して、
「お前らの力がなくても、俺の心はメラメラと燃えている❗️」と心に言った。
そして、
たまには損しても、
転売がもたらす富に、
万年スマイル☺️に生きれる確信を得た!
時は2020年8月となる。
60代になったアツオの転売ヤーの腕は衰えることなく、
稼ぎに稼ぎまくり、
そして、
あの事件が起きた。
『ガンダムトリスタン事件』
これは、
ガンダムトリスタンという、
6年前に不人気やったガンプラ(ガンダムのプラモデルのこと)を、
ガンプラユーザー達が、
インターネット式の劇団四季風に、
ほめまくりのデマをネット上に流した。
このデマに踊らされた多くの転売ヤーたちは、
爆買いする。
不人気故に倉庫に山積みになってたガンダムトリスタンは、
転売ヤーたちのおかげで、
ほぼ、
SOLDOUT(売り切れ)状態となった。
が、
転売ヤーたちは、
巨万の富を得ようと、
ネットオークションに出しまくるも、
ガンダムトリスタンが売れるはずがない。
アツオも、
全財産をはたいて爆買いしたガンダムトリスタンの箱の山を見つめ、
ガンプラユーザーの罠にハマったと、
体をワナワナ震わせた😡😡😡
結末は、
アツオの破産で終わり、
その日の食い物にも、
アツオは困る毎日となった。
そんなアツオを不憫に思ったモーさんは、
大衆食堂でアツオにきつねうどんをご馳走してあげた。
アツオはすべてを失ったと思い、
絶望した。
その時、
かつてのマッチ工場のマッチ箱の数々が目に入った。
アツオはベールを頭からかぶり、
網かごにマッチ箱をたくさん入れて、
街に出た。
そして、
北風に吹かれる中、
か細く、
「マッチはいりませんか?マッチはいりませんか?」と声をかけまくりながら、
歩き回った。