
半グレのフジキとアズマとカワノの兄貴分に当たる、
ウミノは、
もうすぐ還暦(60歳になること)になるのに、
凄まじく尖らせたスパイキーヘアー(ウニ頭)をしていた。
そして、
とあるシマをめぐって、
別の半グレグループと対立していた。
この対立は、
やがて、
果たし合いというカタチで決着しようと互いが主張した。
それで、
3日後の真昼の丘の上で、
決闘することになった。
ところが3日後の真昼、
凄まじい暴風雪に見舞われていた。
けど、
フジキたちのグループは車で丘の上に来た。
相手方も、
車でやって来た。
相手方の兄貴分も、
還暦間近のヤマノというアフロヘアーのデカい男やった。
ウミノとヤマノは、
暴風雪の中、
互いに車から降りて、
睨み合った!
凄い追い風に吹かれていたウミノは、
余裕の表情浮かべて、
ジャンパーを脱ぎ、
後ろに投げて、
両手を広げたが、
追い風が、
投げられたジャンパーを吹き返したので、
ウミノの広げた両手から、
ジャンパーは再び着用された状態になった。
ウミノとヤマノは睨み合ったまま動かないので、
互いの付き添いが、
体温測定タイムを要請した。
フジキたちが、
ウミノの体温を測ると、
39度の熱があった!
一方、
ヤマノの熱も39度あったため、
ウミノとヤマノの付き添いたちは、
それぞれ二人を車に乗せた。
二つの車は発車して、
救急外来へと向かった。