これはノブミツのダチ、
カズオが体験した出来事。
父子家庭に育つカズオが12歳の時に、
父親への違和感を覚えた。
どういう訳か、
父親が裸になった姿を見たことがない。
一緒に海に行っても、
父親は泳ぐことはない。
お風呂は、
覗かれないように、
厳重に鍵を閉める。
しかし、
このことを除けば、
良い父親やった。
そんな父親が、
いきなりいなくなった。
カズオは問答無用に、
父親の実家の叔母の元に引き取られる。
急な引っ越しのせいで、
小学校のダチらとは、
お別れ言う暇もなく、
新しい地での中学生活となった。
ここでノブミツと知り合うが、
このいきさつは当記事とは関係ないので、
割愛というよりはスルーさせていただく。
叔母の家で中坊して2年になった年、
トシエという女性が同居することになった。
叔母とどういう関係か知らなかったが、
やたらカズオにやさしいので、
仲良くなった。
カズオが高校に進学するとともに、
叔母が病気がちになりガチに困っていたところを、
トシエがカズオの面倒を見てくれた。
カズオは安心して、
高校生活を満喫した。
カズオのクラスメイトやったノブミツが、
俺のYahooブログで〈ゼロ・プレイス〉革命を起こすが、
ケイイチロウ(AM)に鎮圧されたことがこの時期にあったが、
当記事とは関係ないので割愛する。
カズオは大学受験に受かり、
国公立校への入学が叶った。
大学一年生のとき、
カズオが一人で留守番していた。
そこに、
前髪を普通に伸ばし後頭部を剃った50代男が、
一本のビデオテープを持って訪ねてきて、
カズオに手渡した。
その際、
この男は荒い鼻息しながら、
「湖で日光浴をしていたアヒルの群れに、いきなり絶対零度の寒波が吹きつけたので、湖が凍ってアヒルの足を挟み、アヒルはそのまま動けなくなっちまった」と言った。
カズオは、
「絶対零度の寒波が吹きつければ、湖だけじゃなくアヒルも凍る🥶よ」と反論した。
男は荒い鼻息しながら、
「チミのその合理性が悲しみをもたらしたのです。ビデオテープの真実に慄然せよ!」と言い残し、
去って行った。
カズオは怪訝🤔な気分で、
あまり使われていないビデオデッキに、
このビデオテープ📼を入れた。
ビデオテープ📼には、
父親が写っていた。
そして語った、
「カズオ。真実を語る時が来た。実は父さんは------(口ごもった挙げ句猫撫で声になり)女だったのよ」と言って、
横座りした。
驚くカズオをよそに、
ビデオ映像の父親は、
「あたしは男になろうとしたんだけど、失敗しちゃった😔だって、やっぱり、女の子なんだもん😢再び性転換手術をしてあなたの前に現れるわ。トシエという名の親戚の女性としてね」と言い、
映像が消えた。
茫然自失していたカズオのもとに、
トシエが帰って来た。
カズオが青ざめていたので、
「どうしたの❓」と尋ねた。
カズオはトシエをじっと見つめて、
「あんた、父さんだったんだね」と語った。
トシエもカズオをじっと見つめ、
「驚かせてしまったな」と言った。
カズオはキレて😠
「驚く以前に年季の入った馬鹿なことすんじゃねーよ❗️」と叫んで、
トシエを壁に叩きつけた❗️(壁ドンならぬ壁ゴン😳)
カズオとトシエは非常に気まずくなったが、
時が流れるにつれて、
このミョーなことがフツーに感じるようになり、
カズオとトシエは仲良く暮らした。