数年前、
大学生やったカッちゃんが体験した出来事。
カッちゃんは、
カッコウ愛好サークルの『Likeバードウォッチング』のエツコに一目惚れ🤩していた。
それで、
『Likeバードウォッチング』を調べていたら、
従姉妹のサユリも所属してたので、
カッちゃんは入部を決めた。
早速、
新入部員たちと所属部員たちのための、
オリエンテーションが開かれることとなった。
広いロビーに部員たちが集まった。
カッちゃんがサユリとダベっていたら、
アンと😳
サユリはエツコと親友やった!
カッちゃんとエツコが仲良くなるのは、
当たり前のこととなった。
めでたし、めでたし------といかんのが人生のワイルドなところ😨
ロビーにあらゆる野鳥の鳴き声が響き渡った。
するとエツコがうれしそうに、
「800羽いるわ❗️これこそ八百野鳥❗️❗️」と大声出した!
怪訝🤨そうなカッちゃんの耳に、
ロビーのスピーカーから、
ジジイらしき声で、
ガケツバメの説明がなされた。
すなわちガケツバメは、
生まれた時から足の無い鳥で、
地上に降りることなく、
一生飛び続ける宿命に生きているというもんやった。
そしてスピーカーから、
「君たちは宿命から解き放たれたガケツバメである!」と放送されると同時に、
リアルな鳥マスクをしたナニ者かが現れた。
カッちゃんは、
このサークルがフツーのバードウォッチングやないと気付き始めたが時遅く、
スピーカーから、
「両手を腰に当てて!」とアナウンスされると、
鳥マスクと全部員たちは急いで腰に両手を当てた。
カッちゃんもつられて腰に両手を当てた。
すぐにスピーカーから、
「そのまま斜め前にジャンプして!」とアナウンスされると、
鳥マスクと全部員は腰に両手を当てたまま、
斜め前にジャンプした。
カッちゃんも腰に両手を当てて斜め前にジャンプした。
そして、
鳥マスクと共に、
全部員がカッコウの鳴き真似をした。
しかも本物そのままに鳴き真似した。
カッちゃんが唖然としていると、
またスピーカーから、
「両手を腰に当てて!」とアナウンスされたので、
カッちゃんを含む全員が腰に両手を当てた。
更にスピーカーから、
「そのまま斜め後ろにジャンプして!」とアナウンスされると、
カッちゃんを含む全員が腰に両手を当てたまま斜め後ろにジャンプした。
そして再び、
鳥マスクと共に、
全員カッコウの本物そのものの鳴き真似をした。
その時、
カッちゃんは、
このロビーが複数のテレビカメラで写されていることを知った。
それで、
サユリとエツコに、
「これはどういうこと😧?」と問うと、
二人は不思議そうにカッちゃんを見て、
「あなた、ここが『Likeバードウォッチング』だと理解して入ったんでしょう⁉️」と問い返されたので、
カッちゃんはムキになり、
「バードウォッチング好きだから入ったんだけど!」と言うと、
エツコは、
「もしかして『Likeバードウォッチング』のLikeを好きという表現で解釈したのね」と尋ねると、
サユリも、
「嫌あねえ!英語オンチは!『Likeバードウォッチング』のLikeは~のようにという意味なのよ」と説明した。
カッちゃんが考え込んでいると、
エツコは、
「あたしたちがあのカメラを通して見られているのよ」と説明した。
カッちゃんは、
「誰に?」と尋ねると、
エツコは、
「鳥たちよ。籠に飼われた鳥たちに見せてるのよ」説明した。
カッちゃんは、
「そんなことしてナンの意味が------?」と小声で問うと、
サユリが、
「意味はあたしたちがここにいて、ここでしていることのすべてよ!ガケツバメの話、聞いて無かったの?」と言い返され、
カッちゃんは、
悲しく、
足の無いガケツバメが一生飛び続けることの理由と、
謎の鳥マスクと共にカッコウの鳴き真似させられる理由の相互関係を理解しようと努めた。
そして、
後でカッちゃんは言う。
「ガケツバメの理論は、カッコウ愛好サークルによる新入部員たちへの格好の餌食😭ということや」、と。