ケイシロウとトークアバウト

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アトリエ奇談

2022-03-26 22:59:00 | 日記




カグラという売れっ子モデルがいた。
商業用フォトや動画の仕事が主で、
なかなかの高収入を得ていた。
そんなカグラの元に、
天才画家フデ丸の画題のモデルの依頼が事務所に来た。
モデル料がはんぱやなく、
カグラの通常2年分くらいの額やった。
当然、
カグラはフデ丸のモデルを引き受けた。

初日。

フデ丸の助手から、
広いアトリエに通されたカグラは、
部屋のあちこちに、
キャンバスがあるのに気が付いた。

しばらくして、
白髪頭で神経質そうなフデ丸が入って来たが、
「お日様が雲に隠れた。やから、きょうは中止や」と言って、
ふてくされて出て行った。
カグラは、
フデ丸が、
自分たちとは別次元の人間であることを知った。

翌日に再びアトリエに来たカグラやったけど、
また、
散々待たされた挙げ句、
フデ丸が来て、
「ミツバチが三色すみれの蜜を吸った」と悲しく言って、
出て行った。
2日目も、
こうして終了した。

翌日から、
フデ丸は、
東風が吹くまで絵を描かないと事務所に言って来たので、
カグラは暇な日々を過ごした。

そんな時、
急に、
フデ丸からの呼び出しがあり、
アトリエへと向かった。
モデルとしてのポーズを要求されたので、
その通りにした。

フデ丸が、
キャンバスの前で動かずに、
じっとしていたので、
きつくなったカグラが、
ポーズを止めると、
いきなりフデ丸が凄まじく泣き叫び、
柔道の受け身を取りまくった。
カグラはあまりの恐ろしさに、
脱腸するところやった😱‼️
後で助手に、
「勝手にポーズを解かないでください😠」といんねん付けられた。

その翌日、
必死で歯を食いしばってポーズを取っていたカグラをよそに、
ウーバーイーツでラーメン🍜を注文してフデ丸は、
キャンバスの前で、
美味そうに、
ラーメン食った。
カグラの腹が鳴った。
すると、
フデ丸は凄まじく泣き叫び出して、
ラーメンをどんぶりごと壁に叩きつけて割り、
柔道の受け身を取りまくった!
助手が来てカグラに、
「音を勝手に出さないでください。契約を破棄しますよ😡」と怒ってきた。

こういう日が続き、
身も心もくたくたに成り果てたカグラの前で、
キャンバスに腕を動かしまくってたフデ丸は、
助手を呼びつけた。
そして助手に、
「私は画家か🤔と自問自答しつつ私が馬鹿であることを知った」と言って、
筆を助手に渡した。
助手は感極まって、
「完成されたんですね!!」と叫ぶと、
フデ丸が気絶した。

すぐにフデ丸は、
関係者から、
「ご完成おめでとうございます」という、
作品の完成への歓声の中、
担架で救急搬送された。

その隙を見て、
カグラは、
自分が描かれたであろう絵をはじめて覗いて、
絶句😩した。
キャンバスに描かれていたのは、
カグラやなく、
ポーズをとっていたマントヒヒやった。

後で、
事務所から、
フデ丸が抽象画家だと説明されたが、
カグラは心に、
フデ丸の説明よりも絶命を願った。



香典番付🤔❓

2022-03-26 00:15:00 | 日記



2022年3月25日。
俺のいる集合住宅の3階で不幸があった。
そこに住む、
マダムサンフランシスコの夫のセニョールパパゴラスが、
ベランダに飛んで来た鳩を追い払おうとして、
その際に、
落下して絶命した🙏

マダムサンフランシスコは、
家族葬で、
静かに、
主人の冥福を祈りたかった。

が、
この訃報を聞き付けた(というよりほぼ盗聴した)音無しオンナは、
セニョールババゴラスが亡くなったと言い回り、
シンの近所付き合いは香典の額によって決まると、
結んだ!!

香典のシンの意味を知らん近所のオンナ達は、
へそくりを出して、
相当額の香典を用意した。

この香典額の意義を説いた音無しオンナは面目を失うこととなった。
それで、
亡き夫の高級スーツを始めとした、
遺品のすべてを、
質入れして、
一番の香典額を用意して、
胸を張って、
マダムサンフランシスコとその遺族に、
香典を渡した。

本来、
香典とは、
仏前の花や線香の代替としての意味合いがあり、
結納金のような、
額が多ければそれでエエというもんやない。
やって、
遺族は、
香典返しに気を使うことになるから。

ましてや、
身内の家族葬で香典遠慮となっていたもんを、
YouTuberへの投げ銭感覚化した今回の香典騒動に、
マダムサンフランシスコは、
音無しオンナを、
「頭の中身が弔中のオンナとは付き合えない」とけなして、
高額な香典返しの品定めに出かけた。


夢の高級マンションやったはずなのに------😢

2022-03-24 21:07:00 | 日記




アパートが古くなったので、
物件探しをしていたモーさんは、
高級マンションの一室5万円の広告に驚いた。
ガセかどうか確認しようと、
この高級マンションを扱う不動産屋に連絡したら、
ホンマに5万円で大丈夫👌と返答していただいた。
モーさんが4人家族であることを伝えたら、
不動産業者は、
「大歓迎です!」と言ってくれた。

1週間後。

不動産業者の案内で、
モーさんの家族が、
高級マンションに下見にやって来た。

外観言うことなし👏
スーツ姿の管理人が3人もいる👏
エレベーターは外観が美しく、
内部も広くて清潔で、
音楽まで流れていた👏

そして、
モーさん一家が借りる予定の部屋のドアは、
重厚ささえ感じる奥深い作りになっていた👏

不動産業者がドアを開け、
中を案内する。

室内は、
ドアの大きさに比例する一畳の部屋が二つ、
細長く、
窓まで続いていた🤡
壁には四つの小さなドアがあった。
ひとつは、
小さな半畳のキッチン部屋🤡
ひとつは、
半畳の押し入れ🤡
ひとつは、
半畳の和式トイレ🤡
ひとつは、
半畳の浴室で、
直立式浴槽🤡
シャワー無し🤡

モーさんは、
高級マンションの外観と借りる予定の部屋のギャップに、
心臓急停止やった😱

モーさんは不動産業者に、
「一畳の部屋が二つだけでしたら、四人いる私たちは、どうやって眠ればよいのですか?」と問うと、
不動産業者は、
「8時間を就寝時間にされて、子供さんお二人をまず4時間寝させてください。そして、4時間後に子供さんを起こして、ご主人と奥さんが残りの4時間寝られてください。睡眠不足の分は、同じルールで互いに譲り合いお昼寝されてください」と説明した。
モーさんは顔面蒼白に、
「そうですか------」と答えた。
二人の子供はモーさんに、
「お父さん。冗談は顔と心だけにしなさい」と言った。
夢の高級マンションやったんやけど------
断念した。
奥さんが超ギレ🤬したから。

後で不動産業者に、
あの部屋のことを尋ねると、
隣部屋にいるオーナーの子供の懲罰部屋やったとのこと。
子供が独立して、
部屋が空いたので、
賃貸に回そうと思ったらしい。
勿論、
誰もがこの物件はスルーするので、
現在は、
潰されたとのこと。





サイコーの高級エレベーター🥺

2022-03-23 22:01:00 | 日記




きょうは、
エレベーターの話。

ススムさんとこのタワマンエレベーター凄い😳
動画付きな上に森林の空気を造って内部を満たしている。

レフティとスパーキーのマンションエレベーターも、
広くて綺麗な内部は音楽が流れ、
高級感漂う。

こうして本題に移る。

ツバメちゃんとモミジちゃんが実家より独立。
それぞれ安アパートの一室を得た。

ここにマンションに引っ越したダチから、
お誘い受けた。

見るからに立派なマンションを、
ダチの案内で、
エレベーターに乗る。
清潔で広い内部に、
音楽が流れていた。
モミジちゃんが、
「このエレベーター、音楽流れてるんだね」と言うと、
ダチは、
「フツー、エレベーターって、音楽流れないのかしら?」と言った。

別の日も、
違うダチから、
新居のマンションへのお誘いの際、
ダチの案内で、
内部が森林の自然音溢れるエレベーターに乗った。
この時、
ツバメちゃんが、
「イマどきエレベーターに音楽流れないところにいるのはアホたれよ」と言って、
ホホホ笑いをした。
すると、
ダチが、
ツバメちゃんとモミジちゃんに、
「そういえば、まだ、あなたたちの住んでるところに行ってなかったわ。今度行くね」と言った。
ツバメちゃんとモミジちゃんは顔面蒼白になった。

数日後、
モミジちゃんのところに、
マンション借りてるダチ達が来た。
モミジちゃんの案内でエレベーターに乗る。
狭い内部の隅に小さなラジカセが置いてあり、
「おさかな天国」の歌が流れていた。
顔を赤らめるモミジちゃんを尻目に、
ダチたちはヒソヒソと、
「そりゃあラジカセ置いてたら音楽は流れるわ」、
「品がないわね。まるで鮮魚コーナーだわ」と、
ささやき合う。

次にツバメちゃんのところに、
このダチたちが来た。
ツバメちゃんの案内でエレベーターに乗る。
狭い上に照明の暗い内部の隅に、
どこかのばあちゃんが立ち、
「チャンチキおけさ」を唄っている。
ダチたちはヒソヒソと、
「音楽が流れてるんじゃなくてどこかのばあさんが唄ってるだけじゃないの」、
「ツバメって相変わらず頭が地滑りしてるのね」と、
ささやき合う。

そのままダチたちは室内に入る。
ツバメちゃんは、
「シャーベットです」と言って、
どんぶりに入った、
青いシャーベットらしきものを持って来る。
ダチたちはヒソヒソと、
「ナニがシャーベットよ。ガリガリ君を包丁で切っただけじゃないの」、
「下品でケチ臭いわね」と、
ささやき合う。

ツバメちゃんとモミジちゃんは後で語った。
「あたしたちにとっては最高の高級エレベーターなんだから」、と。

レフティ、
これはツバメちゃんとモミジちゃんの真理か🤔
それとも負け惜しみか🤔


ウーバーイーツ(Uber Eats)ビギニング

2022-03-23 01:36:00 | 日記




コロナ禍の救世主、
ウーバーイーツ!
食い物の宅配は、
ほんに助かる。
けど、
ウーバーイーツのビギニングとして思い浮かべるのは、
昭和にあったという出前。
この出前持ちとのいざこざの思い出を、
馬爺に聞いた。

昭和の30年代(レフティ。大政奉還はこの年代やないぞ!)。
食い物屋、
特に蕎麦屋には、
当たり前のように出前持ちという仕事があった。
これが、
片手でざるそばを15人前程持ち上げ、
もう片方の手で、
バイクや自転車走らせていた。
(今では見事な交通法違反)
やから、
当時の出前持ちは職人気質で、
荒々しかったという。

馬爺が20歳。
交通量も少なく、
出前持ちの姿が、
あちこち見えたという。

そんな馬爺が、
道歩いて、
横に曲がろうとしたら、
若いにいちゃんの出前持ちの自転車と衝突しそうになった。
出前持ちは急ブレーキをかけて、
馬爺は驚いて転んだ!
なのに出前持ちは、
馬爺に詫びることなく、
出前用の蕎麦を確認して、
「蕎麦が無事でよかった」と言った。

馬爺はガチガチガチにキレて、
「この生意気な出前持ちが!お前の店のオヤジに文句つけてやる!」と怒鳴ったので、
出前持ちは、
「すいやせん」と言って頭を下げた。

が、
馬爺の怒りは収まらず、
「どこや⁉️お前の蕎麦屋😡⁉️」と大声出すと、
出前持ちも大声で、
「側や❗️」と言い返した。
馬爺が横を向くと、
ホンマに側に蕎麦屋があった。

呆気に取られた馬爺を残して、
出前持ちは、
走り去った。