1982年3月18日、棋士藤沢秀行さんが、棋聖戦6連覇を達成した。。。
藤沢秀行さんについて、はNHKドキュメントでも2年前くらいにとりあげれており、私はその激しい生きざまを初めて知った。
碁という静かなる対戦はスポーツにも勝るとも劣らない、激しさがあり、体力・精神力・知力のバランスが勝敗を決める。
藤沢さんは棋士であるが故の苦しみと重圧に耐えかね、ギャンブルと酒、女に溺れた。
3年も家に帰らず、愛人宅で暮らし、ある日ふらっと本宅に帰るような日常で。。。ある時はタクシーで本宅に帰ろうとして、本宅の場所を忘れていた!
というエピソードも・・・
その藤沢さんを支え続けた〝妻モト〟さんも素晴らしい・・・
ある日道を歩いていたら、藤沢秀行さんが「美しい!!」とすぐさま家に連れて帰ったというような、秋田美人・・とにかく東北地方特有の日本的美人。
借金も不動産に手を出し一時は3億円くらいあったというから、常人が考えられないくらいの毎日・・・半端な生き方ではなかった。
そんなおり、初棋聖戦・・・賞金1700万円・・・・藤沢さんは全神経を集中し、酒切れの禁断症状も克服して見事な6連覇を成し遂げる。
借金も6連覇目にして消えたが、最後の対戦はものすごい気迫と気迫のぶつかりあい、たしか中国から帰化した棋士の方だった・・・
その間にも3度のガン宣告
胃がん・リンパ腫・前立腺がん・・・
まさしく!!自分の命を切り刻むような過酷な人生・・・浴びるように飲む酒にその人生の厳しさが余計に浮かび上がってくる。
それでも、碁打ちが好きで、好きで、自分には碁しかないと悟られる。
現在はモトさんと穏やかな日々を過ごされ、書道が息抜きになって、個展を度々開かれている。
その座右の銘は
《大丈夫・心配ない。死ぬまで生きる》碁打ち秀行
長生きしてもらいたい・・・不思議な魅力ある方だから・・・
「勝負師の妻」というモトさんの自伝も読んでみたいと思っている。
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